今週末に臨床指導医養成ワークショップが開催されます
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台風が近づいているから中止かもって心配もしてますが
なんとか実施して欲しいと思っている今日この頃
だってすげ~準備してるのに・・・・・
研修における目標を立てることの大切さや
それを修得するためにどうするかという方略(内容ってことなんですけど方略って呼ぶのです)
そしてそれが達成できたかって評価することが大切ってことを
2日間で学ぶわけです
ここで注意したいのは
評価って言葉で
これは決して研修医を「値踏み」することではないのです
昔はこの値踏みを考査と呼んでいたようですが
点数化することではありません
ある学ばせたい目標を設定して
その目標を基準としたときにどれくらい達成できているか見るのが「到達度評価」となります
この目標設定において
「知識」「技術」「態度」という3領域に分けて考えるのが
教育学における分類学でタキソノミーというもの
考え方としてはとても大切なものです
この目標を
さらに一般目標(GIO)とそれを具体的に内容を示す行動目標(SBO)にわけて立てていきます
これには適した学習方法(方略)があって
目標にあった学習方法を計画していくように指導されます
さらに
目標にあった評価方法があるのでこれを選ぶことの大切さも学んでもらいます
このような考え方がとても大切でわかりやすいと指導されてきました
ところがちょっと興味をもった指導医の先生方は気づくはずです
ではなんで厚労省の到達目標はこのように書かれていないのだ?
たしかに
一般目標みたいな文章のあとに
行動目標みたいな項目が列挙されている
でも知っているGIOやSBOではないぞ?
そうなんです
ボクも以前から不思議でした
でも最近あることに気づいたのです
ここから先はあくまで私見なので気にしないで読んで下さい
もしかすると
これは臨床医ならこういうことができて下さいという到達レベルを記載したもの
つまりアウトカム(ゴール)を記述したものではないかなってことです
GIOやSBOで考えていくときの限界はすでにお気づきのはずです
一般的な臨床医に必要な能力をこれで表現しようとすれば
どれだけのGIOとSBOが必要でしょう
だからアウトカムとして示したのだとしたら
アウトカム基盤型学習が求められている今となっては凄いな~と感心せざるを得ません
ほんとにそこまで考えていたのかな~と思ってしまいますが
実は
このように表現することで
施設ごとにGIOやSBOを設定しなおして
研修内容や評価を考えなさいってしたかったようにも受け取れます
もしアウトカム基盤型学習(この場合研修ですが)を意識していたのなら
それはまさに「臨床で実践できる能力」である「真正の評価」が必要なので
パフォーマンス評価やポートフォリオ評価が求められるはずです
なんて考えていたら
やっぱりそこまでは考えていないよな~ってちょっと意地悪く思ってしまいます
あくまで私見です
このままの研修到達目標をアウトカムと受け止めて
パフォーマンス評価やポートフォリオ評価を行う方が
より理想的だなって思うのですがどうでしょう?
ちょっと難しい内容ですみません