聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

指導医も意識するということ

2011-08-14 23:54:27 | 指導医日記
研修評価において指導内容が問われる
だとすると何を注意しておくべきか

これは指導医として気になる点です

研修における指導方法や内容を注意されるということは
単に反省しなさいということではないようです
『そうかそんな指導をして悪かったな』っていう前に
『どこが間違っていたのかな?』その誤りを明確にすることが重要とされます

そのためには研修における指導の内容や方法がはっきりしていないといけなくなります
つまり計画され周囲に見えるように
わかるように構造化されていることが重要です
それによって問い直すとき修正すべき箇所が明確になります

また一方で
研修方法や内容の見直しがすべて指導医の責任にならないように注意すべきです
指導医の責任だけでなく
研修環境や研修の体制について見直す点がないかチェックすべきといわれています
おそらくその先には研修制度まで見直すことになるかもしれません
そのためにも研修の内容が明確になっていることは大切です

そして
研修医自身が見直せるようにしておくことは重要です
評価に研修医自身が参加することの大切さはここにもあります

こういう面倒なことを避けるために
研修医の評価は一律にすべていい成績をつけてしまえばいいかというと
そうではないことは明らかです
結果的にその場しのぎの評価で生まれる良医はいないのですから

ということで
ポートフォリオとしてきちんと研修内容や研修指導の内容の足跡を残すということが
研修における指導においても大切だっていうことになります

参考文献:
教育評価 田中耕治著

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