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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

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聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

ポートフォリオと研修記録は違います

2011-03-06 21:54:29 | プログラム解説
ポートフォリオの誤解はそこにあるのかも知れない!
はた!と気づいたのです

研修修了判定に用いるが故に
研修医にとっては自分の研修の足跡(あしあと)=記録ってことで
研修記録だと思われてしまっているのではないか

自分の研修を裏付けるものをエビデンスとして残してください
そうか!このフレーズが誤解を生んでしまったか

ポートフォリオは記録のバインダーではないのです
これはログブックlogbookになってしまいます
バインダーでもない

とにかく研修医個々の振り返りがあるという事実がそこになければなりません
省察reflectionこれが重要です

自己評価やsignificant event analysisでもいい
何よりも自分の研修評価をもとに
自分で書き留めたもの
これが重要

症例レポートひとつとっても
後日そこに書き加えた何かが大切なのです

これがないポートフォリオは単なる研修記録です

よくよく自分のポートフォリオを見直してくださいね

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より その2

2011-02-21 22:36:38 | プログラム解説
医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

臨床研修の到達目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価

研修の達成度の評価においては、あらかじめ定められた研修期間を通じ、各到達目 標について達成したか否かの評価を行い、少なくともすべての必修項目について目標を達成しなければ、修了として認めるべきではない。
個々の到達目標については、研修医が医療の安全を確保し、かつ、患者に不安を与えずに行うことができる場合に当該項目を達成したと考えるべきである。

臨床医としての適性の評価
管理者は、研修医が以下に定める各項目に該当する場合は修了と認めるべきではない。
なお、臨床医としての適性の評価は非常に困難であり、極めて慎重な検討が必要である。原則として、当該研修医が最初に臨床研修を行った臨床研修病院においては、 その程度が著しい場合を除き臨床医としての適性の判断を行うことは困難である。少 なくとも複数の臨床研修病院における臨床研修を経た後に評価を行うことが望ましい。
(1)安心、安全な医療の提供ができない場合医療安全の確保が危ぶまれる、あるいは患者との意志疎通に欠け不安感を与える
場合等には、まず、指導医が中心となって、当該研修医が患者に被害を及ぼさない よう十分注意しながら、指導・教育すべきである。十分な指導にも関わらず、改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむを得ないものとする。
一般常識を逸脱する、就業規則を遵守できない、チーム医療を乱す等の問題に関しては、まず当該臨床研修病院において、十分指導・教育すべきである。原則とし てあらかじめ定められた臨床研修期間を通して指導・教育し、それでもなお、医療 の適切な遂行に支障を来す場合には、未修了もしくは中断とすることもやむを得な いものとする。
また、重大な傷病によって適切な診療行為が行えず医療安全の確保が危ぶまれる、 あるいは患者に不安感を与える等の場合にも未修了、中断の判断もやむを得ない。 なお、傷病又はそれに起因する障害等により当該臨床研修病院では研修不可能であ るが、それを補完・支援する環境が整っている他の臨床研修病院では研修可能な場 合には、管理者は、当該研修医が中断をして病院を移ることを可能とすべきである。
(2)法令・規則が遵守できない者 医道審議会の処分対象となる者の場合には、「行政処分を受けた医師に対する再
教育に関する検討会」の議論に基づく再教育を行うことになる。再教育にも関わら ず改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむ を得ないものとする。

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

2011-02-20 00:40:36 | プログラム解説
すでに臨床研修が必修化されて久しい
平成18年3月に初めての修了者を出してから早くも6年目となる
見直しもされ研修スケジュールには柔軟性がみられるようになってきた
一方で研修到達目標や研修修了判定基準に関しては
現状のままであり
まずしっかりと制度を確立しようと意図も感じられる

臨床指導医養成WSもそれぞれの臨床研修病院で行われ
臨床研修においては臨床指導医がその任にあたるように明確に規定されるようになった
よって指導医はますますその責任が重くなっていると受け止めなければならないと考える

そこで
あらためて臨床研修における修了判定について確認するために
師の臨床研修における修了等の基準に関する提言をご紹介します

はじめに
医師の臨床研修については、平成12年の医師法の一部改正により、平成16年4 月より新たな臨床研修制度が開始され、昭和43年のインターン制度廃止以来36年ぶりに抜本的な改革が行われることとなった。すなわち、診療に従事しようとするす べての医師は、臨床研修を受けなければならない(必修化)こととされ、また、これに併せて、臨床研修の内容の検討を進め、医師が、適切な指導体制の下で、医師としての人格をかん養し、プライマリ・ケアを中心に幅広く医師として必要な診療能力を効果的に身に付けることができるものとすることとされた。

医師の臨床研修の修了に関しては、研修管理委員会が、研修期間の終了に際し、臨床研修に関する当該研修医の評価を行い、単独型臨床研修病院又は管理型臨床研修病院の管理者(以下「管理者」という。)に対し、当該研修医の評価を報告しなければ ならないこととなっている。
そして、管理者は研修管理委員会の評価に基づき、研修医が臨床研修を修了したと認めるときは、速やかに、当該研修医に対して、臨床研修 修了証を交付しなければならないこととなっている。

修了の評価・認定についての基本的な考え方
各臨床研修病院の指定審査の際には、臨床研修協力施設を含む研修プログラムや指 導体制等が、医師としての人格をかん養し、幅広く医師として必要な診療能力を身につけることができる内容であり、指定基準を満たしているということが既に確認され ている。
従って、評価・認定に当たっては、各研修医があらかじめ定められた臨床研修の期 間、研修プログラムに則った研修を行い、臨床研修の到達目標が達成されていれば臨床研修を修了したと認定することが適当である。
研修医の評価を行う際には、各分野における評価については担当指導医等が、研修期間を通じた評価についてはプログラム責任者が行い、最終的な評価を研修管理委員 会が行う。そして、研修管理委員会の評価に基づいて、管理者が臨床研修の修了を認定することとなっている。臨床研修を実施している間、指導医等の研修医の指導にあ たる者は、適宜、各研修医の研修の進捗状況を把握・評価し、修了基準に不足している部分を補い、あらかじめ定められた期間(2年)内に臨床研修を修了することができるよう配慮する必要がある。
研修修了の判断にあたっては、実際の研修実施期間の評価及び臨床研修の到達目標の達成度の評価に分けて評価を行う必要がある。なお、最終的な認定に当たっては絶対評価を用いることとすべきである。

評価・認定等における関係者の役割
指導医について
指導医は、自分の担当する各研修医ごとに臨床研修の到達目標の達成状況を把握し、担当分野の研修期間終了後に、研修医の評価をプログラム責任者に報告することとな っている。評価にあたって指導医は、研修医の指導を行った、あるいは研修医と共に業務を行った医師、看護師その他の職員と十分情報を共有し、それぞれの評価を把握した上で、責任を持って評価を行うべきである。 また、指導医は研修医とよく意志疎通を図り、実際の状況と評価に乖離が生じないように努める必要がある。 一方、研修医による指導医の評価も、指導医の資質の向上に資すると考えられることから、実施することが望ましい。 なお、臨床研修協力施設等における研修実施責任者や指導者についても、指導医と同様の役割を担うべきである。

さて本学ではこのようになっている

臨床研修管理委員会のもとに臨床研修センター運営委員会があり
研修プログラムに準じて
本院と横浜西部病院そして川崎多摩病院にそれぞれ研修を管理する委員会が常設されている
今年度は研修プログラムが分かれて最初の修了者を判定すべく
西部病院も多摩病院もそれぞれ準備を行っているところである

本学ではポートフォリオ評価を行っているため
まず研修医は自分の担当テューターに作成したポートフォリオを見せ
最終的なサインを受ける必要がある
その上で臨床研修センターに期日までに提出しなければならない

提出されたポートフォリオは1ページごと事務職員が確認して
提出されるべき書類がすべて挟み込まれているか
一度はテューターがチェックしたものを修了判定書類に確認して記入していく

内容は研修診療科ごとに評価をA~Dごとに項目数をチェックして
さらに自己分析を1年につき3例で2年間で6例分
またSignificantEventAnalysisを2年で2例分振り返りを行っているか
そして法律で定められている臨床病理検討会への参加回数などが示されている

ポートフォリオ読み込み期間になると
研修医一人に対して二人の臨床指導医が指名され
読み込み作業に入る
読み込み作業では臨床指導医が作成されたポートフォリオの質を確認する
ポートフォリオは単なるログファイルではないため
その質が担保されなければならない
単に字が綺麗であるとかファイルが整えられているということではポートフォリオとは見なされないことは
すでに本学の研究でも明らかとなっている
このポートフォリオの質の確認を行った上で
修了判定書類に修了をみなすかどうか判定していく

もちろんこの課程でさまざまな質のポートフォリオを遭遇するが
現時点ではその内容で研修未修了とはできないのも事実である

このようにして本学では修了判定を行っている
単に研修到達目標を意識させるだけでなく
ある課題を課してそれを達成するというパフォーマンス評価がひとつの特色と考えている

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より その2

2011-01-30 13:00:56 | プログラム解説
医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

臨床研修の到達目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価

研修の達成度の評価においては、あらかじめ定められた研修期間を通じ、各到達目 標について達成したか否かの評価を行い、少なくともすべての必修項目について目標を達成しなければ、修了として認めるべきではない。
個々の到達目標については、研修医が医療の安全を確保し、かつ、患者に不安を与えずに行うことができる場合に当該項目を達成したと考えるべきである。

臨床医としての適性の評価
管理者は、研修医が以下に定める各項目に該当する場合は修了と認めるべきではない。
なお、臨床医としての適性の評価は非常に困難であり、極めて慎重な検討が必要である。原則として、当該研修医が最初に臨床研修を行った臨床研修病院においては、 その程度が著しい場合を除き臨床医としての適性の判断を行うことは困難である。少 なくとも複数の臨床研修病院における臨床研修を経た後に評価を行うことが望ましい。
(1)安心、安全な医療の提供ができない場合医療安全の確保が危ぶまれる、あるいは患者との意志疎通に欠け不安感を与える
場合等には、まず、指導医が中心となって、当該研修医が患者に被害を及ぼさない よう十分注意しながら、指導・教育すべきである。十分な指導にも関わらず、改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむを得ないものとする。
一般常識を逸脱する、就業規則を遵守できない、チーム医療を乱す等の問題に関しては、まず当該臨床研修病院において、十分指導・教育すべきである。原則とし てあらかじめ定められた臨床研修期間を通して指導・教育し、それでもなお、医療 の適切な遂行に支障を来す場合には、未修了もしくは中断とすることもやむを得な いものとする。
また、重大な傷病によって適切な診療行為が行えず医療安全の確保が危ぶまれる、 あるいは患者に不安感を与える等の場合にも未修了、中断の判断もやむを得ない。 なお、傷病又はそれに起因する障害等により当該臨床研修病院では研修不可能であ るが、それを補完・支援する環境が整っている他の臨床研修病院では研修可能な場 合には、管理者は、当該研修医が中断をして病院を移ることを可能とすべきである。
(2)法令・規則が遵守できない者 医道審議会の処分対象となる者の場合には、「行政処分を受けた医師に対する再
教育に関する検討会」の議論に基づく再教育を行うことになる。再教育にも関わら ず改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむ を得ないものとする。

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

2011-01-30 12:00:11 | プログラム解説
すでに臨床研修が必修化されて久しい
平成18年3月に初めての修了者を出してから早くも6年目となる
見直しもされ研修スケジュールには柔軟性がみられるようになってきた
一方で研修到達目標や研修修了判定基準に関しては
現状のままであり
まずしっかりと制度を確立しようと意図も感じられる

臨床指導医養成WSもそれぞれの臨床研修病院で行われ
臨床研修においては臨床指導医がその任にあたるように明確に規定されるようになった
よって指導医はますますその責任が重くなっていると受け止めなければならないと考える

そこで
あらためて臨床研修における修了判定について確認するために
師の臨床研修における修了等の基準に関する提言をご紹介します

はじめに
医師の臨床研修については、平成12年の医師法の一部改正により、平成16年4 月より新たな臨床研修制度が開始され、昭和43年のインターン制度廃止以来36年ぶりに抜本的な改革が行われることとなった。すなわち、診療に従事しようとするす べての医師は、臨床研修を受けなければならない(必修化)こととされ、また、これに併せて、臨床研修の内容の検討を進め、医師が、適切な指導体制の下で、医師としての人格をかん養し、プライマリ・ケアを中心に幅広く医師として必要な診療能力を効果的に身に付けることができるものとすることとされた。

医師の臨床研修の修了に関しては、研修管理委員会が、研修期間の終了に際し、臨床研修に関する当該研修医の評価を行い、単独型臨床研修病院又は管理型臨床研修病院の管理者(以下「管理者」という。)に対し、当該研修医の評価を報告しなければ ならないこととなっている。
そして、管理者は研修管理委員会の評価に基づき、研修医が臨床研修を修了したと認めるときは、速やかに、当該研修医に対して、臨床研修 修了証を交付しなければならないこととなっている。

修了の評価・認定についての基本的な考え方
各臨床研修病院の指定審査の際には、臨床研修協力施設を含む研修プログラムや指 導体制等が、医師としての人格をかん養し、幅広く医師として必要な診療能力を身につけることができる内容であり、指定基準を満たしているということが既に確認され ている。
従って、評価・認定に当たっては、各研修医があらかじめ定められた臨床研修の期 間、研修プログラムに則った研修を行い、臨床研修の到達目標が達成されていれば臨床研修を修了したと認定することが適当である。
研修医の評価を行う際には、各分野における評価については担当指導医等が、研修期間を通じた評価についてはプログラム責任者が行い、最終的な評価を研修管理委員 会が行う。そして、研修管理委員会の評価に基づいて、管理者が臨床研修の修了を認定することとなっている。臨床研修を実施している間、指導医等の研修医の指導にあ たる者は、適宜、各研修医の研修の進捗状況を把握・評価し、修了基準に不足している部分を補い、あらかじめ定められた期間(2年)内に臨床研修を修了することができるよう配慮する必要がある。
研修修了の判断にあたっては、実際の研修実施期間の評価及び臨床研修の到達目標の達成度の評価に分けて評価を行う必要がある。なお、最終的な認定に当たっては絶対評価を用いることとすべきである。

評価・認定等における関係者の役割
指導医について
指導医は、自分の担当する各研修医ごとに臨床研修の到達目標の達成状況を把握し、担当分野の研修期間終了後に、研修医の評価をプログラム責任者に報告することとな っている。評価にあたって指導医は、研修医の指導を行った、あるいは研修医と共に業務を行った医師、看護師その他の職員と十分情報を共有し、それぞれの評価を把握した上で、責任を持って評価を行うべきである。 また、指導医は研修医とよく意志疎通を図り、実際の状況と評価に乖離が生じないように努める必要がある。 一方、研修医による指導医の評価も、指導医の資質の向上に資すると考えられることから、実施することが望ましい。 なお、臨床研修協力施設等における研修実施責任者や指導者についても、指導医と同様の役割を担うべきである。

さて本学ではこのようになっている

臨床研修管理委員会のもとに臨床研修センター運営委員会があり
研修プログラムに準じて
本院と横浜西部病院そして川崎多摩病院にそれぞれ研修を管理する委員会が常設されている
今年度は研修プログラムが分かれて最初の修了者を判定すべく
西部病院も多摩病院もそれぞれ準備を行っているところである

本学ではポートフォリオ評価を行っているため
まず研修医は自分の担当テューターに作成したポートフォリオを見せ
最終的なサインを受ける必要がある
その上で臨床研修センターに期日までに提出しなければならない

提出されたポートフォリオは1ページごと事務職員が確認して
提出されるべき書類がすべて挟み込まれているか
一度はテューターがチェックしたものを修了判定書類に確認して記入していく

内容は研修診療科ごとに評価をA~Dごとに項目数をチェックして
さらに自己分析を1年につき3例で2年間で6例分
またSignificantEventAnalysisを2年で2例分振り返りを行っているか
そして法律で定められている臨床病理検討会への参加回数などが示されている

ポートフォリオ読み込み期間になると
研修医一人に対して二人の臨床指導医が指名され
読み込み作業に入る
読み込み作業では臨床指導医が作成されたポートフォリオの質を確認する
ポートフォリオは単なるログファイルではないため
その質が担保されなければならない
単に字が綺麗であるとかファイルが整えられているということではポートフォリオとは見なされないことは
すでに本学の研究でも明らかとなっている
このポートフォリオの質の確認を行った上で
修了判定書類に修了をみなすかどうか判定していく

もちろんこの課程でさまざまな質のポートフォリオを遭遇するが
現時点ではその内容で研修未修了とはできないのも事実である

このようにして本学では修了判定を行っている
単に研修到達目標を意識させるだけでなく
ある課題を課してそれを達成するというパフォーマンス評価がひとつの特色と考えている

多摩病院研修ニュース ~平成24年度研修プログラムでマイナーチェンジ~

2011-01-26 11:36:43 | プログラム解説
おはようごございます
今朝はいつもの時間どおりに車で通勤でしたが
なんだか凄い渋滞
どうやら高速道路で事故だったらしいです

おかげで遅刻でした

さて早くも次年度の研修プログラムに向けて
教育研修委員会では多摩病院の研修内容を評価検討はじめています
外来での研修はやはり効果的で
研修医個々の診療能力を高めていることは間違いなし
もちろんポートフォリオは顔をつきあわせて評価してサイン
これはかなり意識されはじめている様子

あらためて指導医から出た意見は
麻酔科以外での挿管処置を含めた救急処置対応の機会が少ないのではないか
外科治療後の全身管理の機会も研修医によって差があるのではないか
ということです

選択性が高いことはいいのだけれど
実際に研修医はまだどこを自分が選択すれば弱みを克服できるのか知らない段階でオリエンテーションを迎えている
その研修医が選ぶと自ずと自分のキャリアデザインだけで考えて選んでしまう
つまり
本当に自分の弱み強みを分析してキャリアデザインに照らし合わせて選択できていないのでは?という疑問が残るというもの

そこで
やはり一次・二次救急は十分な研修ができてもそれだけでは不十分
それより重症な病態の管理を研修する機会を増やす方がいいのではないか
全身管理の機会として外科と麻酔は必修にした方がいいのではないかという結論になりました

もちろん
この2つの診療科は選択必修となっているので大きく変わる訳ではありません
これまでどおりキャリアデザインを意識して
選択できる診療科は4つ残しました
つまり4つの診療科を2ヶ月ずつ8ヶ月は選択できます

研修も3年目を迎えようとしています
オリエンテーションではこれを踏まえて説明していくつもりですが
平成24年度からは新しくマーナーチェンジしたものをご紹介するつもりです

4月には認可されてご紹介できると思いますので
お楽しみに

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より その2

2011-01-20 20:21:01 | プログラム解説
医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

臨床研修の到達目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価

研修の達成度の評価においては、あらかじめ定められた研修期間を通じ、各到達目 標について達成したか否かの評価を行い、少なくともすべての必修項目について目標を達成しなければ、修了として認めるべきではない。
個々の到達目標については、研修医が医療の安全を確保し、かつ、患者に不安を与えずに行うことができる場合に当該項目を達成したと考えるべきである。

臨床医としての適性の評価
管理者は、研修医が以下に定める各項目に該当する場合は修了と認めるべきではない。
なお、臨床医としての適性の評価は非常に困難であり、極めて慎重な検討が必要である。原則として、当該研修医が最初に臨床研修を行った臨床研修病院においては、 その程度が著しい場合を除き臨床医としての適性の判断を行うことは困難である。少 なくとも複数の臨床研修病院における臨床研修を経た後に評価を行うことが望ましい。
(1)安心、安全な医療の提供ができない場合医療安全の確保が危ぶまれる、あるいは患者との意志疎通に欠け不安感を与える
場合等には、まず、指導医が中心となって、当該研修医が患者に被害を及ぼさない よう十分注意しながら、指導・教育すべきである。十分な指導にも関わらず、改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむを得ないものとする。
一般常識を逸脱する、就業規則を遵守できない、チーム医療を乱す等の問題に関しては、まず当該臨床研修病院において、十分指導・教育すべきである。原則とし てあらかじめ定められた臨床研修期間を通して指導・教育し、それでもなお、医療 の適切な遂行に支障を来す場合には、未修了もしくは中断とすることもやむを得な いものとする。
また、重大な傷病によって適切な診療行為が行えず医療安全の確保が危ぶまれる、 あるいは患者に不安感を与える等の場合にも未修了、中断の判断もやむを得ない。 なお、傷病又はそれに起因する障害等により当該臨床研修病院では研修不可能であ るが、それを補完・支援する環境が整っている他の臨床研修病院では研修可能な場 合には、管理者は、当該研修医が中断をして病院を移ることを可能とすべきである。
(2)法令・規則が遵守できない者 医道審議会の処分対象となる者の場合には、「行政処分を受けた医師に対する再
教育に関する検討会」の議論に基づく再教育を行うことになる。再教育にも関わら ず改善せず、患者に被害を及ぼす恐れがある場合には、未修了、中断の判断もやむ を得ないものとする。

解説:医師の臨床研修における修了等の基準に関する提言より

2011-01-19 22:25:39 | プログラム解説
すでに臨床研修が必修化されて久しい
平成18年3月に初めての修了者を出してから早くも6年目となる
見直しもされ研修スケジュールには柔軟性がみられるようになってきた
一方で研修到達目標や研修修了判定基準に関しては
現状のままであり
まずしっかりと制度を確立しようと意図も感じられる

臨床指導医養成WSもそれぞれの臨床研修病院で行われ
臨床研修においては臨床指導医がその任にあたるように明確に規定されるようになった
よって指導医はますますその責任が重くなっていると受け止めなければならないと考える

そこで
あらためて臨床研修における修了判定について確認するために
師の臨床研修における修了等の基準に関する提言をご紹介します

はじめに
医師の臨床研修については、平成12年の医師法の一部改正により、平成16年4 月より新たな臨床研修制度が開始され、昭和43年のインターン制度廃止以来36年ぶりに抜本的な改革が行われることとなった。すなわち、診療に従事しようとするす べての医師は、臨床研修を受けなければならない(必修化)こととされ、また、これに併せて、臨床研修の内容の検討を進め、医師が、適切な指導体制の下で、医師としての人格をかん養し、プライマリ・ケアを中心に幅広く医師として必要な診療能力を効果的に身に付けることができるものとすることとされた。

医師の臨床研修の修了に関しては、研修管理委員会が、研修期間の終了に際し、臨床研修に関する当該研修医の評価を行い、単独型臨床研修病院又は管理型臨床研修病院の管理者(以下「管理者」という。)に対し、当該研修医の評価を報告しなければ ならないこととなっている。
そして、管理者は研修管理委員会の評価に基づき、研修医が臨床研修を修了したと認めるときは、速やかに、当該研修医に対して、臨床研修 修了証を交付しなければならないこととなっている。

修了の評価・認定についての基本的な考え方
各臨床研修病院の指定審査の際には、臨床研修協力施設を含む研修プログラムや指 導体制等が、医師としての人格をかん養し、幅広く医師として必要な診療能力を身につけることができる内容であり、指定基準を満たしているということが既に確認され ている。
従って、評価・認定に当たっては、各研修医があらかじめ定められた臨床研修の期 間、研修プログラムに則った研修を行い、臨床研修の到達目標が達成されていれば臨床研修を修了したと認定することが適当である。
研修医の評価を行う際には、各分野における評価については担当指導医等が、研修期間を通じた評価についてはプログラム責任者が行い、最終的な評価を研修管理委員 会が行う。そして、研修管理委員会の評価に基づいて、管理者が臨床研修の修了を認定することとなっている。臨床研修を実施している間、指導医等の研修医の指導にあ たる者は、適宜、各研修医の研修の進捗状況を把握・評価し、修了基準に不足している部分を補い、あらかじめ定められた期間(2年)内に臨床研修を修了することができるよう配慮する必要がある。
研修修了の判断にあたっては、実際の研修実施期間の評価及び臨床研修の到達目標の達成度の評価に分けて評価を行う必要がある。なお、最終的な認定に当たっては絶対評価を用いることとすべきである。

評価・認定等における関係者の役割
指導医について
指導医は、自分の担当する各研修医ごとに臨床研修の到達目標の達成状況を把握し、担当分野の研修期間終了後に、研修医の評価をプログラム責任者に報告することとな っている。評価にあたって指導医は、研修医の指導を行った、あるいは研修医と共に業務を行った医師、看護師その他の職員と十分情報を共有し、それぞれの評価を把握した上で、責任を持って評価を行うべきである。 また、指導医は研修医とよく意志疎通を図り、実際の状況と評価に乖離が生じないように努める必要がある。 一方、研修医による指導医の評価も、指導医の資質の向上に資すると考えられることから、実施することが望ましい。 なお、臨床研修協力施設等における研修実施責任者や指導者についても、指導医と同様の役割を担うべきである。

さて本学ではこのようになっている

臨床研修管理委員会のもとに臨床研修センター運営委員会があり
研修プログラムに準じて
本院と横浜西部病院そして川崎多摩病院にそれぞれ研修を管理する委員会が常設されている
今年度は研修プログラムが分かれて最初の修了者を判定すべく
西部病院も多摩病院もそれぞれ準備を行っているところである

本学ではポートフォリオ評価を行っているため
まず研修医は自分の担当テューターに作成したポートフォリオを見せ
最終的なサインを受ける必要がある
その上で臨床研修センターに期日までに提出しなければならない

提出されたポートフォリオは1ページごと事務職員が確認して
提出されるべき書類がすべて挟み込まれているか
一度はテューターがチェックしたものを修了判定書類に確認して記入していく

内容は研修診療科ごとに評価をA~Dごとに項目数をチェックして
さらに自己分析を1年につき3例で2年間で6例分
またSignificantEventAnalysisを2年で2例分振り返りを行っているか
そして法律で定められている臨床病理検討会への参加回数などが示されている

ポートフォリオ読み込み期間になると
研修医一人に対して二人の臨床指導医が指名され
読み込み作業に入る
読み込み作業では臨床指導医が作成されたポートフォリオの質を確認する
ポートフォリオは単なるログファイルではないため
その質が担保されなければならない
単に字が綺麗であるとかファイルが整えられているということではポートフォリオとは見なされないことは
すでに本学の研究でも明らかとなっている
このポートフォリオの質の確認を行った上で
修了判定書類に修了をみなすかどうか判定していく

もちろんこの課程でさまざまな質のポートフォリオを遭遇するが
現時点ではその内容で研修未修了とはできないのも事実である

このようにして本学では修了判定を行っている
単に研修到達目標を意識させるだけでなく
ある課題を課してそれを達成するというパフォーマンス評価がひとつの特色と考えている

もうすぐ国家試験・・・でも終わったら・・・ね

2011-01-03 21:21:51 | プログラム解説
もうすぐ国家試験ですね
その前に卒業試験って感じでしょうか?

さてあらためてマッチされた皆さんようそこ聖マリアンナ医科大学病院群の臨床研修へ
お待ちしていました

さ~てご存じのように
私たちのご用意した臨床研修プログラムは
とにかく全員ローテーションが異なりながらも
きっちり研修到達目標を達成できるようにお手伝いしながら
2年間充実した臨床研修が行えること
非常に厳しい研修修了判定であることは否定してません
個人のキャリアデザインを重視しながら
でもポートフォリオといったパフォーマンス評価できっちり研修をの振り返りは行ってもらいます

それでいて聖マリアンナ医科大学の臨床研修の特色である
自分で考えて実践できる診療能力を高めることができるように
個人で選べる様々な選択プログラムがあること

まさに研修医それぞれが自分で考えて自分で学ぶ姿勢を常に求められる2年間
場合によってはすっくり進むこともできるし
自分の体力知力に合わせてたくさん研修もできます

どうぞ本学での研修の2年間でじっくり力を蓄えてください

さて
もうすぐ皆さんの手元に研修ローテーションの希望申請書が届くはずです
どうぞ手にとってよくよく目を通してください

そして十分に練られた本学の研修ローテーションの中身を感じてください
とにかく
本学ほど研修到達目標を意識させる研修はないでしょう

そこがとっても大切なところ

そうそう
マッチングでの成績によって多少希望が叶わない場合もあると思います
でもご安心下さい
これからです大事なのは
オリエンテーションまでにじっくり考えて提出してください

仲間同士で話し合っていただいても結構ですけどね

とにかくオリエンテーションまでは何度でも研修プログラムを読み返して
自分の2年間を妄想・・・いえ想像してみてください


研修スケジュールを立てて待っていてください

2010-12-20 22:45:43 | プログラム解説
もう12月も終わりです
あと11日
なんだか1年は早いですね

さて本学研修ブログラムにマッチした皆さん
これから研修プログラムがお送りしますが
ぜひ中身を確認してください

そして国家試験が終わったら
さっそく研修到達目標を確認して
そして研修スケジュールを立てましょう

きちんと自分の将来像を見据えて準備しましょう

待ってますね

では