刑事物の小説は割合い好きで読み始めると止まらない。
昨日今日とで「ガラパゴス」上下巻 相場英雄を読んだ。
ガラパゴスは南太平洋上にある島の名?でも無関係だった。
自殺で行方不明者扱いになっていた青年が実は殺されていた。
殺人と気付いた刑事が真相を解明する筋だが娯楽物ではない。
今の時代を写す非正規派遣労働者問題を取り上げた社会派小説。
大企業にとって彼らは労働力の調整弁であって部品と考えている。
正社員昇格の餌で会社に不都合な人を自殺に見せかけて殺させた。
実行犯は逮捕、黒幕は政界がらみでうまく立ち回る。有りうる話!