2007年九州場所～１５日間を振り返って

今年も九州場所で宮城野部屋力士をサポートさせていただきました。
九州入りしてから千秋楽まで、私たちにとっても特別な時期・時間だったといえるでしょう。

宮城野部屋力士の１５日間成績です。
大和田（序二段西７６）○－●－－○－●●－－●●－－
　　　　２勝５敗と残念ながら負け越し。
　　　　身体は出来てきているので、気持ちを強くもって頑張って下さい。
　　　　分かっている怪我病気は早期治療！
　　　　初場所からは更に上を目指して！辛抱！辛抱！

宝香山（序二段東６７）－○○－－○○－○－●－－－○
　　　　６勝１敗は好成績でした。
　　　　しばらくは身体つくりを意識してね！
　　　　バランスと柔軟性は失わないように稽古、稽古。
　　　　千秋楽ではじめて”髷”を結いましたね。似合ってますヨ。

樹　龍（序二段東３７）○－●－○－●－－●○－－●－
　　　　３勝４敗と残念ながら負け越し。
　　　　身体は随分大きくなったから、稽古しかないな（笑
　　　　付け人業務も大変だろうけど辛抱！辛抱！

竹十葉（序二段西１３）－●－○○－●－●－－●－●－
　　　　２勝５敗と残念ながら負け越し。
　　　　次に会うときは三段目かな？
　　　　膝は大事に！でも稽古は頑張って！
　　　　花道でテレビに映るときはしかめっ面しない事！

望　櫻（三段目西１８）－○●－○－○－●－－●○－－
　　　　４勝３敗と勝ち越し。
　　　　今場所で一番印象に残る相撲をごっちゃんでした。
　　　　稽古頑張ってください（夜の部ではナイ）
　　　　.comの更新は頑張ってみますから・・・。

光　法（幕下西９）●－－●●－－○－●●－－－○
　　　　２勝５敗と残念ながら負け越し。
　　　　あまり元気の無かった？光法関。
　　　　とにかく、九州場所お疲れ様でした。
　　　　今後の活躍を応援しておりますヨ！

龍　皇（西 十両５）●●○○○●○○○●○●○●●
　　　　８勝７敗と勝ち越し。
　　　　あまり積極的にお話しない龍皇関。
　　　　私たちが力になって差し上げることも少なくてゴメンナサイ。
　　　　チビッ子ファンに優しい龍皇関、幕内復帰目指して頑張ってください。

白　鵬（東横綱）●○○○○○●○○○○○○○●
　　　　１２勝３敗。優勝！
　　　　横綱となってから初の九州。随分貫禄がでましたね。
　　　　今年ほど私たちに身体のことを相談したのも初めてでした。
　　　　来年は更に強い横綱になることを期待します。

約１ヶ月間にも及んだ九州場所ですが、宮城野力士の皆さんには大きな怪我や故障も無く東京へと帰せるのは幸いです。
これから残りの九州巡業にはついてはいけませんが、充分に気をつけて頑張って来てください。

２００７年九州場所～千秋楽

千秋楽を迎えた大相撲九州場所。
なんと、大関千代大海の突然の休場で、千秋楽の取組前に横綱白鵬の優勝が決まってしまった。
この事は「史上初の珍事」とも報道されましたが、これで2場所連続5度目の優勝となりました。
しかも、これで緊張の糸が切れてしまったのかどうかは解かりませんが、３連敗している大関琴光喜に“まさか”の黒星。
晴れ晴れとした表情で会いたかった千秋楽パーティーでも、横綱の表情は今ひとつ冴えませんでした。

今朝の報道でもこれだけ記事になっていますのでイヤでも目につきます。
初珍事！白鵬取り組み前に優勝／九州場所（ニッカンスポーツ）　　白鵬ぶざま　優勝決まり気が抜けて…　大相撲九州場所＜千秋楽＞（中日スポーツ）　九州ファンを肩透かし　千代大海休場、白鵬Ｖ　「１年納め」締まらず　大相撲千秋楽（西日本スポーツ）　相撲ファン、またがっかり＝納め場所、さえない楽日－大相撲九州場所千秋楽（時事通信）
などなど、その他にもいっぱいありました。

たぶん来週末には大沢親分に
「喝ァ～ツ！だぁ！！」って言われたりするんだろうな。
私だって言ってみたい。

しかし「ハッ」と気がつきました。いつの間にか、沢山の人間が白鵬に“期待”するようになったんだな、と。その様な位（横綱）になったんだなと、今更ながら気がつきました。
「強い横綱であってほしい、そうであるべきだ。」という願い。そして、「そうありたい。そうでなければ。」と努力する白鵬。
今はまだまだ発展途上中、現在進行形だと思って、見守っていこうではありませんか。

私だってキビシい事を書いてみたいのですが、来年の宿題としてとっておきます。

2007年九州場所～１４日目を終えて

大相撲九州場所は１４日目を終えました。横綱白鵬、大関千代大海の２敗対決は横綱が貫録の取り口ではたきこんで１２勝２敗。
横綱の単独トップとなった。

この日の朝、師匠の熊ヶ谷親方は「昨日の解説でも言ったように、大関の立会いが光っているからねぇ。簡単じゃあないですよ、今日の相撲は・・・」とつぶやくように話してくださいました。
事実、大関千代大海の立ち合いは悪くなかったと言えるでしょう。のど輪で白鵬は体を起こされかけてしますのですが、しかし、白鵬の上体の柔らかさが、千代大海のパワーを受け流してしまう・・・。
すかさず千代大海の右腕を手繰るように引っ張り込んで、とったり。

白鵬の身体のしなやかさについては、これまでにも良く話題にのぼるのですが、大関千代大海のパワーをもってしても想定外なのでしょうか。大関もついつい二の矢、三の矢が出るのが遅れたようですね。
白鵬は千代大海を右ハズでぐらつかせ、飛び込んできた瞬間をはたき落とした。

単独トップとは言え、「勝って兜の緒を締めよ」
本日、千秋楽での結びを勝って優勝としてほしいですね。

2007年九州場所～１４日目

大相撲九州場所もいよいよ大詰め１４日目となりました。

優勝争いは、２敗同士で横綱白鵬と千代大海の一騎打ち状態。今日の相撲を見逃す手はない！

で、今日は、今場所最後のお手伝いに行ってまいりました。
稽古場のある十日恵比寿神社（写真）には、今朝も多くの記者さんや応援団が集まっていました。（※写真は別の日に撮影したものです。）
師匠である熊ヶ谷親方を囲んで、白鵬関をはじめ宮城野部屋の力士が並んでいました。
もっとビリビリした空気かな？と想像していたのですが、比較的和やかな雰囲気の朝でした。
軽く身体を動かした後、宿舎でちゃんこ。遠方から後援会の方も応援に駆けつけていらっしゃいました。

間もなく今日の相撲です。


※一部のスポーツ紙などで、魁皇関の引退記事が出ておりました。
しかし、本人や親方からの発表ではなく、後援会の幹部の発言だとか・・・。それって如何なものでしょうね。オシャベリすぎる幹部は、後援会にとっても「患部」だって言われてしまいそうですよね。

2007年九州場所～１3日目を終えて

各段の優勝力士も決まり始めた１３日目。
中には３連休の方も多いのではないのでしょうか、福岡の国際センターでもようやく“満員御礼”の垂れ幕を見ることが出来ました。

さて、この日の相撲のなかでも、個人的に熱かった相撲が
望櫻 若力堂　の一番。
前日の相撲では、巨体 大露羅との相撲では残念ながら送り倒されてしまいました。
この日の相撲は相手の若力堂もなかなかの巨体ですので楽な相撲ではありません。
立会いから望櫻は突いて距離をとるのですが、若力堂の圧力に押されて掴まりそうになります。土俵際から望櫻は、うまく動いて体勢のたて直しにかかるのですが、右で前マワシを掴んだところで若力堂が上から体重をかけてきます。

この体勢をこらえ、望櫻は反り技に持っていきます。
小兵望櫻の漢のみせどころってところでしょうか、この日の望櫻は再三に渡ってこの技にこだわりました。
館内の観客も沸きに沸いた相撲で、最終的には望櫻が寄り切りで勝ち越し決定

今場所、稽古も決して充分だったと言えなかったでしょうが、良く頑張ってくれました　結構ジ～ンとくるものアリ。

垣添 vs 嘉風の一番も良かったですね。
土俵での勝負の後、土俵下に落ちた嘉風のことを垣添が先に土俵に戻す場面。こういうの好きですね。舞の海さんもおっしゃっていましたが、このような姿が共感を呼ぶんですよね。

そして、結びの一番。
白鵬魁皇。
横綱はもちろんですが、ご当地力士の魁皇関も応援したい・・・。
立会いがキチンと合うのかが心配でしたが、この日の白鵬はまず立ったまま間合いを取りました。　この瞬間に、両者の間には何か不思議な空間があったように感じます。何て表現したら良いのでしょうね・・・、昔の千代の富士と貴乃花の相撲の時のような空気っていいましょうか・・・。
横綱白鵬は魁皇を見つめ同時に立つと、つっぱり気味に押しながら魁皇のバランスが崩れたかけた瞬間を逃がさず、左から軽く押し出す感じで突き落としました。
う～ん、白鵬は落ち着いて“見えているなぁ”と感じます。

さて、２敗は白鵬と千代大海だけとなりました。

2007年九州場所～１２日目を終えて

大相撲九州場所が行われている福岡でも、ここ数日ですっかり寒くなってまいりました。幕内上位での取り組みの時間には日も暮れてきて、より一層寒く感じさせます。

宿舎でのお相撲さんの表情にも若干の疲れが見え隠れし始めるココからの終盤戦は、なかなか見ごたえのある展開になってきたようです。

宮城野部屋力士の１２日目までの戦績をチェック！
大和田（序二段西７６）○－●－－○－●●－－●
　　　　４敗目を喫し、２勝４敗となりました。
　　　　最後は白星で締めたいね、がんばれ！
　　　　身体は大きくなってきましたので、今後は下半身強化が課題でしょうか。

宝香山（序二段東６７）－○○－－○○－○－●－
　　　　５勝１敗と既に勝ち越しを決めています。
　　　　最後も白星で締めたいね、がんばれ！
　　　　バランスを活かして、まだまだ身体つくりが課題だね。

樹　龍（序二段東３７）○－●－○－●－－●○－
　　　　３勝３敗の五分。勝ち越しを目指します。
　　　　ぜひとも勝ち越して締めくくりたいね。
　　　　身体は大きくなったから更に上を目指したいね。

竹十葉（序二段西１３）－●－○○－●－●－－●
　　　　４敗目を喫し、２勝４敗となりました。
　　　　最後は白星で締めたいね、がんばれ！
　　　　膝に負担をかけないように下半身強化！

望　櫻（三段目西１８）－○●－○－○－●－－●
　　　　２連勝して２連敗。これで３勝３敗の五分。
　　　　勝ち越し目指してがんばれ！がんばれ！
　　　　蜂窩織炎を完全に治していきましょう！

光　法（幕下西９）●－－●●－－○－●●－
　　　　１勝５敗です。
　　　　最後の一番はぜひ白星で締めたいですね。
　　　　今場所は少し元気の無かった光法関。頑張って行きましょう！

龍　皇（西 十両５）●●○○○●○○○●○●
　　　　７勝５敗と勝ち越しに王手！
　　　　本日あたり決めたいですね。
　　　　自転車で朝マックに行く龍皇関を発見しましたよ～

白　鵬（東横綱）●○○○○○○●○○○○
　　　　１０勝２敗で残り３日を戦います。
　　　　本日の大関魁皇戦は見ごたえ充分。
　　　　ワクワク、ハラハラの３日間。頑張ってください！

宮城野部屋を応援する方々は、
Gacktohさんの「マレーシア　今日考えた事＆思った事」をご覧下さい。

2007年九州場所～中日を終えて

大相撲九州場所も中日を終えました。

私は、仕事で鹿児島へ出張でしたので随分と南の方から応援をしていたのでした。

宮城野部屋の力士の戦績チェックです。
序二段：大和田は　○－●－－○－●
　　　　　２勝２敗と、まだまだこれからです。ガンバレ！
序二段：宝香山は　－○○－－○○－
　　　　　絶好調の４連勝中です。全勝目指してガンバレ！
序二段：樹龍は　　○－●－○－●－
　　　　　２勝２敗とここからが勝負です。ガンバレ！
序二段：竹十葉は　－●－○○－●－
　　　　　２勝２敗とここからが勝負です。ガンバレ！
三段目：望櫻は　　－○●－○－○－
　　　　　勝ち越し目前の３勝１敗。勝ち越してくれるでしょう！
幕下：光法関は　　●－－●●－－○
　　　　　１勝３敗ですが、ここから勝負です！頑張れ！
十両：龍皇関は　　●●○○○●○○
　　　　　５勝３敗の白星先行。頑張れ！頑張れ！
横綱：白鵬関は　　●○○○○○○●
　　　　　まさかの２敗目。頑張れ！頑張れ！頑張れ！
　　　　　優勝争いは面白くなりましたが、私たちも胃が痛い・・・。

明日は宿舎へうかがいます。
闘魂、注入！ダァー！

2007年九州場所～７日目

今日は大相撲九州場所も７日目です。

お昼休みを利用してブログを更新していますが、既に今日の取り組み結果がわかった分だけUPです。

宝香山は若泰山と対戦。これを勝って４連勝の模様です。
○○○○　残りもガンバレ！

樹龍は青風と対戦。今日は残念ながら黒星の模様です。2勝2敗
まだまだこれからだ！がんばれ！

竹十葉は玄海丸と対戦。今日は残念ながら黒星の模様です。2勝2敗
まだまだこれからだ！がんばれ！

恐らく、いまごろは望櫻さんの取り組みが始まる頃でしょう。
勝ちますように！勝ちますように！勝ちますように！
（別に誰とニギっている訳ではございません。）

私はこれから鹿児島へ移動ですので、ホテルへ着いたら相撲観戦だな。
明日は、鹿児島の専門学校で特別授業の講師です。頑張ってきあす！

2007年九州場所～5日目

大相撲九州場所も５日目を終えました。
宮城野部屋のお相撲さんも連日頑張っております。
この日の相撲は、
竹十葉翼湖　叩き込みで竹十葉2勝1敗
樹龍誇山　送り出しで樹龍2勝1敗
望櫻一の谷　押し出しで望櫻2勝1敗
光法関龍巍　寄り切られて0勝3敗
龍皇関岩木山　押し出しで龍皇3勝2敗
横綱白鵬出島　掬い投げで白鵬4勝1敗

お相撲の詳細に関しては　Gacktohさん「マレーシア　今日考えた事＆思った事」を参考に御覧なさってください。

私も、携帯電話（ワンセグ）で録画しながら相撲をチェックしています。しかし、画面が小さいのと画質がイマイチなので不満・・。
そこで、宮城野部屋の若手力士が持っていたのがコレ！
PSP（プレイステーションポータブル）+ワンセグチューナーです。
画面もそこそこ大きくなるし、映りも綺麗でした。いいかも・・・・。

2007年九州場所～３日目

11日から始まった大相撲九州場所も３日目を終えました。
先月末にお相撲さんが九州入りしてからというもの、私たちの応援している宮城野部屋へとほぼ毎日のようにお邪魔しては施術しています。
この日も朝稽古を見て、部屋での施術、チャンコを済ませてから場所のある福岡国際センターへと向かいました。ちょうどこの日は望櫻さんの相撲もあり、私の車でいっしょに場所入りです。

写真はこの日の望櫻さんの相撲の様子です。対戦相手は「双太嵐」、望櫻さんよりも大き目の力士。私の見ていた角度からだと土俵際で望櫻がうっちゃった様にもみえたのですが、寄り倒しで双太嵐の勝ち。望櫻これで1勝1敗。

次に西から土俵にあがったのは北の湖部屋の「嶋田」くん。本院のほうで時々お見かけするお相撲さんです。対戦相手は「一の谷」でしたが、嶋田が落ち着いて送り出します。嶋田くんは２連勝。

幕下の相撲では、同じく北の湖部屋の「鳰の湖」も登場。彼はたしか滋賀県の高校生柔道で優勝経験のあるお相撲さん。左肩を傷めているらしくテーピングをして取り組みですが、残念ながら引き落とされて１勝１敗。

十両の取り組みでは、いよいよ宮城野部屋の「龍皇」が登場。この日は駿傑との対戦。立会いから激しく突き押しの応酬、ゴツゴツバチバチ音が響きます。最後は組んで龍皇がなんとか寄り切って白星、１勝２敗です。

その後の、北桜と白馬の相撲ではアクシデント発生。
立会いで激しくぶつかったせいで白馬の額が割れて流血。立会いで当たって、お互いに組んだ直後に白馬の顔に血がみえましたが、私も最初は鼻血と勘違いしていました。北桜の胸にもおびただしい量の血が・・・。頭部の出血はそれでなくとも「ドバーッ」と血が出るように見えるのですが、白馬の額は結構パックリと割れていたように見えました。この後、縫合したのかな・・・？
しかし、審判の親方の落ち着いていること！
流血を手で押さえる白馬を見てから、呼び出しに静かに一言。
「・・・タオルを。」

幕内に入る頃には、私の足もジンジンしびれて姿勢も崩れっぱなし。
しかし、ここからの相撲はやはり観客を引き付けますね。ひとつひとつの所作や、表情は私たちの時間の感覚を狂わせるようです。気がつけば「えーっ、もう終わっちゃうの？」って感じです。
琴奨菊と大関魁皇の相撲は見ごたえがありました。
両者共にご当地力士。観客席からの声援もひと際大きく聞こえます、がやはり大関魁皇への応援の方が上かな？
肉離れ？しているのでしょうか、大腿部へのテーピングは痛々しくも感じました。しかし、相撲は魁皇が左四つにグワシと組み止めた時点でほぼ決着だったのかな。サスガと言いますか、魁皇の右手には執念のようなものを感じました。魁皇は２勝１敗。

結びの一番。
横綱白鵬と雅山。
横綱としての立ち振る舞いが随分と板についてきた感じがする白鵬は、土俵の近くで見ていてもドッシリとしています。
立会いは今ひとつだったのかな？私の角度では行司さんと被ってしまって見えませんでした。しかし、低めの姿勢を崩さすに雅山の攻撃に応戦し自分の形へもっていこうとします。左上手をとると一気の投げで勝負を決着。
白鵬のほうが瞬間的にイロイロなものが見えているのでしょうね。刹那的な時間の中での判断力、洞察力、表現力・・・。長い一日のなかで、この瞬間にこそピークを持ってくる、いや、むしろこの瞬間のために一日を過ごしてきたと言っても良いのではないでしょうか。
土俵上で勝ち名乗りを受ける横綱白鵬の姿に、私は沢山のエネルギーを頂いて帰りました。

充電、完了！