今年も少しづつだけど、多くの選手たちと話す機会が増えてきた。
どうしても試合に出るメンバー等が優先になってしまい、故障で悩む下級生とのコミュニケーションが疎かになりがちだ。(反省・・・)
2箇所あるグラウンドと、ブルペンなど行ったり来たりしながら出来る限り注意の目を配っているつもりではあるのですがナカナカ・・・。
ピッチングもバッティングも回旋運動ですから、自然と腰部の故障を訴える選手は多い。このへんはカイロプラクティックとスポーツマッサージ等の療法で改善してきているのだが、最近の気になる傾向としては“肩”の問題を抱える選手である。
“ルーズショルダー”と言えばいいでしょうか。これは肩関節が多方向での不安定性を生じ、ジョイントが緩くなってしまう状態のことを指すのですが、この障害では投球動作中に肩関節の部品を傷めやすいほか、大きな外力がかかっていない場合でも微小な外傷によって、疼きや痛み不快感を訴えるようになります。
ルーズショルダーで問題の一つが腱板機能(
ローテーターカフ)の低下です。腱板(以下
ローテーターカフ)は肩甲骨と上腕をつなぐ筋のことを言いますが、この肩関節に一番近い筋肉が衰えているため、肩関節が緩くなってしまうと考えられています。
インピンジメント症候群だとか、
関節唇損傷とかで調べるともっと詳しくなります。
ルーズショルダーは一度の衝撃によっておこるものではなく、長い時間肩関節を使用することでおこってくるものですから、このような傾向が見られた場合はローテーターカフを中心として肩関節周囲筋群の再教育(トレーニング)をおこなうことが必要です。またローテーターカフを覆っている大筋群とのアンバランスさが原因となることもありますので、大筋群に見合ったローテーターカフの強化が必要となるでしょう。
大きな筋肉パーツをマシンでトレーニングして強化しても、他のパーツの強度が不足していると故障してしまうワケです。
でも、これを選手に充分に理解させることが大切なんですよね。しかも、理解させたうえでインナーのトレーニングを実施させるのが重要。インナートレーニングは地味だし、面倒くさくなってやらなくなる選手が多いみたいです。はぁ
自分のカラダを管理できる選手になって欲しいなぁ。そのための協力はいくらでもするからさぁ。 って思いながら、今日もグラウンドへ出向く私でした。