スポーツと筋力トレーニング。

今日もグラウンドでは選手たちが筋力トレーニングに汗を流していました。
そこで今日は、一般的に骨格筋肥大を促すトレーニングについてのお話しです。

私たちが運動をしている時の筋肉の活動様式には次の３種類があります。

1. 伸長性筋活動（エキセントリック）
　　　＝力を発揮している筋が外力により短縮方向とは反対に伸長される
2. 等尺性筋活動（アイソメトリック）
　　　＝筋長が変化しない
3. 短縮性筋活動（コンセントリック）　
　　　＝筋が短縮しながら力を発揮する。

これを解りやすくアームカールで例えると、
巻き上げる動作がコンセントリックであり、
元に戻す動作がエキセントリックとなります。
コンセントリックでは、運動の速度が増加すると筋力が小さくなるとも言われています。

筋力に関しては、短縮性筋活動に伸長性筋活動を加えた運動が筋力の増加にもっとも有効である、という研究結果が多いようです。筋肥大に関しても、伸長性筋活動の有効性を示す文献があります。

伸長性筋活動が効果的な理由ですが、

* 大きな負荷を扱えるためトレーニング効果が高い
* より多くの神経的適応を引き起こす（トレーニング中断後も効果がある程度持続するそうです）
* 筋の微細構造の破壊を引き起こし、回復過程において筋が適応して肥大する

が主な理由だと言われています。