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バイオ・微生物実験好きな管理人による、研究仕事、日常、実験技術や理科系ネタのブログ

こりゃあ駄目だ

2005-07-05 21:05:22 | 微生物との共生
あまりにも放っておきすぎる。すみません。

なんというか、元気なんですけど、やる気ないんですよ。
仕事も生活もケアレスミスばっかりやらかしていて自分が嫌になるんですよ。


まぁ。。終了しているブログなわけではないので、今日は2つニュースを紹介。

一つは、理研のチームが根に瘤を作る細菌「アグロバクテリウム」が、どのようにして植物の細胞の増殖を活性化させるか解明したと言う記事。
「植物の敵」の戦略解明 効果的な農薬作りへ(Yahoo!ニュース 共同通信)
以前に、窒素固定細菌の話をしましたが、その細菌は、植物にとって有益な窒素を供給する役割を持っています。この関係は「共生」です。
このアグロバクテリウムというのは、共生ではなく、「寄生」になります。
植物に感染すると、その植物は栄養を奪われ、生育不良となります。
つまりは植物にとって病気をもたらす植物病原菌です。

アグロバクテリウムのうち、アグロバクテリウム ツメファシエンス Agrobacterium tumefaciensは、植物細胞のDNAと形質転換(遺伝子の中に入り込んだり組み変わったりする)をすることで有名で、結構早い時期から遺伝子組み換えテクノロジーの一つの方法として利用されていた細菌です。
そのアグロバクテリウムが植物細胞の根で根瘤を作るとき、植物の葉緑体にDNAが入り込んで増殖が活性化される仕組みを解明したそうです。
そのDNAには、植物ホルモンを合成する情報が入っているそうで、アグロバクテリウムがもともと持っているDNAなのだそうです。


さて、2つめ。捏造関連です。
日本学術会議参加の113学会で不正行為(Yahoo!ニュース 時事通信)
役員会で話にのぼった事実だけを対象に調査。

■5年間の間に不正があった学会・・・113学会が「ある」と回答

■不正の内容
・論文の二重投稿 67学会
・論文やデータ盗用 23学会
・データのねつ造、偽造 6学会

■意見
・学会の名前を利用した商売

・・・ようやく取り締まることにしたわけですね。
役員会だけでこんだけ出てるんですから、もう少し自覚しましょう、研究者。
役員会にでていない話はどれだけあるんだ?って感じですよね。
しかもこれは学会単位でカウントしてる。
論文単位になったら一体どれだけの数になるのでしょうか。