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なめたらあかん

2013-07-10 22:38:22 | 花の山

 

 中ノ芝の周囲は湿原となっていて、ワタスゲが白い穂を草の間に浮かべていました。

 

 

 水が流れる登山路には、歩きやすい木道が整備されています。

 

 

 

 しばらく進んだ上ノ芝にも、木組みのテラスが整備されていました。

 

 晴れていれば、眺望も利くでしょうし、ブヨも少ないはずです。

 

 良く冷えたアイスティーをポットに、ミルフィーユなどをザックに入れてきたら、素晴らしい雲上のティータイムが過ごせそうです。

 

 

 

 上ノ芝から先は、平坦にも見える道が続いていました。

 

 雨が降っていたのと、祓川コースでは道標がしっかりしていたので地図を出して確認することをせずに歩いて来ました。

 

 このまま頂上までこんな平坦な道が続くのかもしれない、などと甘い考えが頭を過ります。

 

 

 しかし、大岳山の時とは違い、私はこの場所で早々に雨具を身に纏いました。

 

 ここへ来るまでに何度も見てきた残雪が、私を慎重にさせていたのです。

 

 天候次第では急激に気温が低下し、夏山用の服装で強風にでも吹かれれば、体温を奪われる事態が想定されます。

 

 山では1000メートル登ると、気温が6℃下がります。


 既にここは標高2000メートル付近。 平地とは12℃の差があります。


 東京でも梅雨の頃に肌寒く感じる日がありますが、そのような時に、この場所では冬並みの気象条件となる可能性があります。

 

 この山では「水も滴る良い男」などと言って雨に濡れていたら、命に関わることにもなりかねません。

 

 そうそう、既に私は高齢者だということも考慮しなければ。

 

 

 しばらく進むと小松原湿原への分岐点に出ました。


 祓川コースを歩きはじめてから約二時間半が経過しましたが、天候以外は全て順調です。

 

 

 登山道の中へ唐突に出てきた「股擦り岩」の岩陰で、雨に打たれてアズマシャクナゲが桃白色の花を咲かせていました。


 優しい色合いですが、凍てつく冬を耐え凌ぐ生命力を秘めているのでしょう。 

 

 

 見下ろせば、眼下の山に囲まれて田代湖が水を湛えています。


 雨雲が空を覆い、峰々の間に雲がたなびいていました。


 今日は一日こんな天気なのかもしれません。

 

 

 その先で残雪が道を覆っていました。

 

 

 そして、その先の道標に「苗場山 2.2km」と記載されているのを目にしました。

 

 

 上ノ芝で平坦な道が続くかもしれないと、楽観的に考えていましたが、以外と距離は残っているようです。

 

 

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ゴゼンタチバナの湯たんぽ

2013-07-10 16:30:57 | 花の山

 

 登山道はスキー場のゲレンデを登っているようです。

 谷の中にリフトが伸びて、ゲレンデと登山道が交差する辺りで「苗場山登山道」の標識を幾度も目にしました。

 

 

 

 祓川コースの登山道は良く整備されて、水の流れる場所や湿地に木道が施されていました。

 

 

 そんな木道の横に、イワカガミが淡いピンクの花を咲かせていました。

 

 今回のルートでは、この辺りから頂上まで、可憐なイワカガミが絶えることなく私の目を楽しませてくれました。

 

 

 湿原にはイワイチョウやカンスゲが姿を見せます。

 

 

   イチョウの葉のイワイチョウ            剽軽な姿のカンスゲ

 

 私はこれら高山植物を目にするのは、本当に久しぶりです。

 彼らの姿を目にするだけで、「あった、あった」と嬉しくます。

 

 

 登山道は広葉樹の森から針葉樹の森へ進んで行きます。

 

 

 そのような多彩な森の中で残雪を目にしました。

 

 トウヒなどの針葉樹が高い場所で葉を茂らせ、地面に光が届かないからでしょうか、林床に笹が茂り、植生も単調です。

 

 

 針葉樹の森を抜けると、にわかに視界が広がりました。

 とは言うものの、眼下には雨雲が漂い、周囲の峰々も厚い雲に覆われていました。

 

 

 やがて林道は湿原に囲まれ、多彩な植物が姿を見せ始めました。

 

 路傍の石を囲むように、ゴゼンタチバナが手を繋ぎ、花の輪を見せています。

 

 ゴゼンタチバナは熱を蓄えた石を湯たんぽ代わりとしているのかもしれません。

 

 クスッとするほどに、微笑ましい光景です。

 

 

 ツツジの仲間のベニサラサドウダンはサラサドウダンの変種で、株毎に花色が赤紫色から桃赤色にまで微妙に変化します。

 

 

 そんな植物の様子を楽しみに登っていると、いつの間にか標高が高まっていました。

 

 中ノ芝は1880メートル。

 そこに木を組んだテラスが設けられていました。

 

 

 東を振り返ると、平標山から谷川岳へ連なる山稜が見えています。

 

 

 しかし、素晴らしい景色に感動し、山名を確認しようと広げた地図にポツリポツリと雨が降り始めました。

 

 それよりなにより、雲なす数のブヨが周りを飛び回ります。

 

 こいつらに咬まれますと、皮膚は腫れ上がり、とんでもない目に遭いますから、長居は禁物です。

 

 早々に地図をたたんで、足早に出発しました。

 

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高山植物の世界へ

2013-07-10 09:09:50 | 花の山

 

 6時50分 和田小屋の登山口で登山計画書を記載して、雨霧に遮られて視界の殆ど利かない苗場山祓川コースへの登山道を歩き始めました。

 

 

 

 すると、登山道を塞ぐように雪の塊が姿を表しました。

 

 まさか、この季節に、この程度の標高で雪を見るとは思ってもいませんでした。

 驚くと同時に、気温が低い証拠なので、そのつもりで行動しなければいけないと、意識を改めます。

 

 

 

 ブナの中に道が続いています。

 

 自分の足の調子を確かめるように、ゆっくりとしたペースで登って行きます。

 

 そんな道の脇でツマトリソウが雨霧に濡れていました。

 

 

 

 登山道には頻繁に、位置を知らせる表示が施されています。

 御蔭様で、このペースでこれだけ登れたと、心理的にも随分と楽です。

 

 

 視界が開けると、谷の向こう側にダケカンバの大きな木が並んでいました。

 これだけの大きさのダケカンバを見るのは久しぶりです。

 

 北海道大雪山旭岳スキー場の、雪の斜面で見たダケカンバを想い出しました。

 ダケカンバは雪山の記憶に重なります。

 

 

 足元に目をやると、小さなギンリョウソウが頭をもたげていました。

 

 つい最近も大岳山の登山道で見かけましたが、こんな風に生まれてくるのですね。

 

 

 沢を流れる水音を背に、藪の中から鶯の声が聞こえてきます。

 

 登山道の横にコバイケイソウが姿を見せました。


 この花が現れれば、高山植物の世界へ足を踏み入れたことになります。

 

 

 

 イワカガミがピンクの可愛い花を咲かせていました。地面に広げた葉がつやつやと輝いています。

 

 イワハゼが赤い茎の先に小さなベルのような花を付けています。赤褐色の苞(ほう)が白い花の白さを引き立たせていました。

 

 

  ピンクのイワカガミ             小さな白花のイワハゼ

 

 

 

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苗場山で野猿と出会った

2013-07-09 21:12:45 | 花の山

 

 7月7日朝6時半、苗場山の登山口を出発しました。

 今回の祓川コースは、幾つかある苗場山の登山ルートの中でも、最もアプローチが短く便利な上に、往復7時間ほどで日帰りが可能な一般的コースです。

 

 かぐらみつまたスキー場の第二リフト駐車場に車を停めて、そこから20分程歩いた和田小屋が登山口になります。

 

 駐車場が既に標高1300メートル程度ですから、2145メートルの山頂までは高度差800メートル程の登山になります。

 

 

 

 周辺を雨雲が覆い、今にも降り出しそうな天気の中を出発しました。

 

 藪の中に続く泥の道は、昨夜の雨で濡れていました。

 道の両側に茂る笹に付いた水滴がズボンを濡らします。

 

 歩き始めてすぐの場所で、川苔山の林道でも花を見たミズキが咲いていました。

 

 

 道は直ぐに、スキー場のゲレンデの中に出て、リフトの横を登って行きます。

 足元ではマイヅルソウが群れて咲いていました。

 マイヅルソウは高山では普通に見られる花ですが、私は久しぶりに目にしました。

 

 

 

 そして、びっくりしました。 

 その先で、リフトの支柱へ登って遊ぶ野猿の群れを見かけたのです。

 この場所が、どんな環境であるかを雄弁に物語っています。

 

 

 

 ゲレンデの横ではニシキウツギが優しい色に咲いていました。

 萌黄色の草が、雨雲に包まれ、生気豊かに並んでいました。

 オトギリソウのようにも見えます。

 

 

 

 今にも雨が降り出しそうな、スキー場の作業用通路でしたが、私は既に山を十分に満喫し始めていました。

 

 

 

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緑に溶け込んで

2013-07-06 18:35:31 | 花の山

 

 僅かな時間でしたが、山頂で寛いだ時間を過ごしました。

 登った以上は下りなければなりませんが、帰りも同じルートを下ることにしました。

 

 

 谷の中で、見落とした花でもあるかなと思ったのですが、特段に目新しいものは見つけられませんでした。

 

 林の縁では慎ましくコアジサイが花を咲かせていました。

 

 雨に咲く花にも風情を感じますが、やっぱり天気の良い日に、花を愛でる方が気持ちは落ち着きます。

 

 

 下山路では、多くの登山者とすれ違いました。

 電車とバスを利用すると、皆が同じ時間帯に山へ入ることになるようです。

 

 狭い山道で、小さなスペースに身を寄せて、登って来る人達に道を譲りますが、20人近い団体が三つ、四つと続くと、このような大きな団体で山へ来ることに、不思議な印象を持ちました。

 

  高齢の方が多いようでしたが、前の人に遅れないように、必死で山を登っているように見えます。

 

 気ままに花を愛でたり、木々の声に耳を傾けながら、自分のペースで山歩きを楽しむのとは別の楽しみ方もあるようです。

 

 

 沢の道へ入ると、涼しい風が木々の梢にそよぎます。

 

 

 清らかな水が、岩の間に白いしぶきをあげ、谷の底では蒼い淀みが神秘的な表情を見せています。

 

 

 

 奥多摩は都心からの距離も近く、林道も良く整備され、緊急時の安全性も担保されていますので、足腰さえ鍛えておけば、80歳になっても、山遊びができるかもしれません。

 

 そんな思いを胸に、楽しかった一日に感謝しながら、緑へ溶け込みそうな足取りで、川苔山を後にしたのでした。

 

 

 

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山頂の花々

2013-07-06 15:47:12 | 花の山

 

 川苔山の頂上には大きな看板で「川乗山」、方角を示す表示には「川苔山」と記されています。

 

 

 

 山名は、川苔川で川苔が採れることに由来するらしく、川苔山が正しいようですが、登山口となる橋は川乗橋なので、川乗山にもそれなりの言い分があるかもしれません。 

 

 頂上で、食べ余した大福を口に含み、のんびり周囲を見回すと、幾つかの山稜が雲の下に連なっていました。

 

 奥多摩の山に馴染みが薄いので山名は分かりませんが、一度は登ってみたい雲取山は見えているのでしょうか?

 

 

 頂上は長方形の台地状で、広葉樹が茂る周囲の斜面は、相当な角度で落ち込みます。

 

 

 その斜面に広がる広葉樹に幾つかの花が咲いていました。

 

 最初に目にしたのがサワフタギです。

 牛の鼻輪を作るくらい木が硬く、秋に瑠璃色の実を付けるのでルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の異名で呼ばれます。

 

 

 

 そしてバイカウツギ

 

 都内の植物園では、5月中旬に満開の花を見せますので、1300メートルの標高差が、一ヶ月半の開花遅れをもたらすようです。

 

 

 ウツギの花を蜂が訪ねていました。

 白い花弁の中で、黄色い葯が可憐な表情を見せます。

 

 

 マユミがちいさな花を枝一面に飾っていました。

 マユミは秋になると、赤くて可愛い実を付けます。

 紅葉が綺麗なことでも知られます。

 秋になればきっと、山頂を美しく染め上げるのでしょうか。

 

 

 

 ハウチワカエデが沢山の種を稔らせていました。

 葉が天狗の羽団扇にそっくりです。

 

 葉が大きいので、秋になれば見事な紅葉を見せてくれます。

 

 

 シナノキの枝に実が付いていました。

 シナノキはボダイジュと同様、苞の中央に花を咲かせ、プロペラを付けたような実を稔らせます。

 

 信濃の国はこのシナノキを多く産したことが名の由来とも言われます。

 

 

 猫の額ほどの山頂ですが、多彩な植物が目を楽しませてくれました。

 

 紅葉が期待できる樹木が多いので、秋に登って来ても、きっと素晴らしい光景に出会えることでしょう。

 

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心地よい山歩き

2013-07-05 18:20:24 | 花の山

 

 山道はいよいよ佳境へと入ってきたようです。

 沢を挟む山壁が斜度を増し、その壁にへばりつくように山道が登って行きます。

 

 

 そんな壁の所々に渡された木橋から下を覗くと、いつの間にか谷底まで50メートル程の落差が生じていました。

 

 

 所々に、「滑落事故に注意して下さい」の表示を見かけますが、まぁこの状況では言われなくても、全く異論はございません。

 

 そんな所でも、斜度が多少緩くなると、杉の植林が施されています。

 

 

 こんな所で誰が、どうやって杉の下枝を掃っているのでしょう。

 

 そう言えば、昨年ウエールズのスノードン山で斜面ぎりぎりに石を積み上げた光景も印象的でした。

 

 

 私が人でない、他人ごとみたいな言い方ですが、人の生きる力の逞しさにはいつも驚かされます。

 

  そうですね、「やればできる!」はずなんです。

 

 誰ですか?  何時やるの? などと突っ込みを入れるのは。 

 

 「今でしょ」なんて、尻馬に乗るような返事はしませんよ、絶対に。

 品の良いブログにしようと思っているんですから。

 

  

 その先で、ルートの前に岩壁が立ちはだかりました。

 

 先行する二人組が、慎重に足元を確認しながら登って行きます。

 

 

 

  そして、岩壁を周り込むと、百尋ノ滝が爽やかな姿を現しました。

 

 

 林道入り口からここまでのコースタイムは1時間半ですが、少し早めに到着しました。

 この後に2時間程の登りが残されています。

 足に疲労や違和感は全くありません。先を急ぐことにしました。

 

 登山道は百尋ノ滝で川苔川から離れ、尾根へと登って行きます。

 

 

 百尋ノ滝までは、常に水音が聞えていました。

 滝から先は、緑の森の中に斜面が続きます。

 思っていた以上に穏やかな緑の中の道を登り、息を切らせることもなく、35分ほどで足毛岩分岐に到着しました。

 

 

 分岐から先は、緩やかな峰の狭間で、眠るような谷の中に道が続いていました。

 

 モスグリーンの言葉のままに、苔が倒木を覆っていました。

 

 

 この季節では、まだ木々の梢に葉が出揃っていないのでしょうか。

 周囲の森は意外なほどに明るい表情を見せています。

 

 

 優しい曲線を描いて、登山道は木立の間を縫ってゆきます。

 

 

 周囲に天使の歌声のような蛙のコーラスが響き、見上げる梢に白い花が咲いていました。

 

 そんな夢見心地の道をのんびりと歩いていると突然、小さな広場を持つ鞍部に出ました。

 

 

 標識には、川苔山200m と記載されています。 

 え、たった200m! もう、これで終わりなの?

 

 嬉しいような、物足りないような・・・

 

 そして、目の前に緩やかな尾根道が、頂上へ向かって続いていました。

 

 

 登頂は10時10分頃でした。

 

 

 

 結果的にコースタイムより30分程早く到着しました。

 

 沢から尾根へ、水辺から森へと続く、変化に富んだコースが、心地よい山歩きを提供してくれた為か、実際よりも時間を短く感じての登頂となりました。

 

 今まで、馴染みの薄い奥多摩でしたが、手頃ですし、変化にも富んでいます。

 すっかり気に入ってしまいました。

 

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川苔川を辿って

2013-07-04 12:52:48 | 花の山

 

 登山道へ入ると、小さな沢に杉の丸太橋が掛かっていました。


 手作業で作られたことがよく分かります。

 この橋を掛けるのに、どれ程の方々が携わってくれたのでしょうか。

 遊びで登る山への道に、多くの方が汗を流してくれていることに、足が竦むような思いがします。

 

 これだけのおもてなしを受けるのですから、今日は存分に楽しまなくては勿体ない。

 

 

 振り返れば、杉木立の中に奥多摩の峰が優しい曲線を描いていました。

 

 

 清々しい杉林に続く、明るい沢の中に登山道が分け入って行きます。

 

 

 小石川後楽園のような大名庭園の趣で、山水画の題材になりそうな風景が続きます。

 

 ここが都心からわずか3時間ほどの場所なのは、感嘆すべきことかもしれません。

 

 そんな山道の脇で、興味ある掲示物を見かけました。

 

 

 この森は、昭和42年43年にオリンピック記念事業として、スギ・ヒノキ・カラマツが植栽されたことが表示されていました。

 

 昭和42年といえば、私は高校生で、ラジオで深夜放送を聞いていた頃のことです。


 あれから46年・・・

 

 感無量です。

 

 植松や渡辺は元気にしているでしょうか。

 

 

 川苔川に沿って続く登山道には湧水が流れ、新緑のカツラが目を和ませてくれます。

 

 

 

 沢に幾条もの滝が現れます。

 

 

 

 山道は沢の右岸と左岸を、おもてなしの橋で繋ぎながら、高度を上げて行きました。

 

 

 

 

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奥多摩 川苔山へ

2013-07-03 22:53:59 | 花の山

 

 先週の火曜日に御岳山と大岳山へ登り、次の日から筋肉痛に悩まされました。

 


 筋肉痛は想定内のことではありましたが、この程度の山で、という思いが更に気持ちを奮わせます。

 

 三日目の金曜日には筋肉痛も回復し、間を開けない方が良いだろうと、土曜日の朝に再び、奥多摩の川苔山へと向かいました。

 

 前回の時に、JR奥多摩駅周辺から見上げた川苔山が、登り甲斐のありそうな山に見えたので、ちょっと緊張しての出発です。

 

 自由気ままな旅のスタイルに慣れて、時間に束縛されたくないので、今回も車で山へ向かいました。

 

 駐車場のあてはないので、いざとなったら、アプローチは奥多摩駅周辺に車を停めて、バスを利用するつもりです。

 

 奥多摩駅前のバス停へ寄って時刻表を確認してから、車で登山口の川乗橋へと向かいました。

 

 しかし、幸いにも登山口近くで駐車スペースを確保できましたので、7時10分にはザックを背負って林道入り口のゲートを出発しました。

 

 

 林道は45分程度歩かされるはずです。

 森の中に川苔川に沿って舗装された道が続いていました。

 

 

 少しずつ高度を稼いで行くのが分かります。

 林道の下にミズキでしょうか、枝一杯に白い花を咲かせた木が見えています。

 

 

 こんな何気ない瞬間に、緑の中で、小鳥達の囀りを聞けることの幸せを実感します。


 7時50分、ほぼ予定通りに、登山道への分岐点である細倉橋に到着しました。

 

 

 今日はお天気が崩れる心配はなさそうです。

 

 後は自分の足がどの程度使えるか、それだけを案じて登山道へ歩を進めました。

 

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雨に咲く花

2013-07-02 19:03:54 | 花の山

 

 

 

 登る時は気付かなかったのですが、登山道の脇にギンリョウソウを目にしました。

 

 この植物は、菌体を介し、樹木の有機物を摂取する腐生植物で、全体が白く、光合成を行なう葉緑素を持ちません。

 

 

 私がギンリョウソウに出会うのは、多分ロープウエーで登った谷川岳以来かもしれません。

 

 登る時には目に入らなかったヤマボウシが、森の中で咲いていました。

 

 

 周囲の木々や草花を眺めながら、のんびりと山を下ります。

 しかし、少しずつ雨脚が強まってきました。

 

 

 

 山道に水溜まりができて、傍らにワインレッドのジャケットを着た、小粋な蛙が佇んでいました。

 

 

 本降りになってきたので、雨具を着るべきかと思いましたが、

 「本降りになって出て行く雨宿り」の川柳に似た

 「本降りになって蓑着る天邪鬼」ではコントみたいですから、足早に山を下りました

 平坦な道にコアジサイが咲いて、雨を楽しむ風情を見せていました。

 

 

 同様に先を急ぐ登山者が、雨具を付けない私に、怪訝な視線を投げかけます。

 

 きっと雨具を忘れた粗忽者と思ったのでしょう。

 

 いえいえ、ただの無精者なんですよ。

 

 そんな風に、一人芝居を続けるうちに、あっと言う間に御師集落へ戻ってきました。

 

 集落の路地に巡らされた石垣で、雨に咲くダイモンジソウの白い花が、濡れそぼる私に、優しい微笑みを投げかけていました。

 

  

 2013年6月25日、こうして体力測定を兼ねた御岳山、大岳山のハイキングを無事に終えることができましたが、次の日から二日間、太腿の筋肉痛に悩まされました。

 やっぱり、山遊びは用心しながら、徐々にペースを上げて行くのが無難なようです。

 

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雨の大岳山

2013-07-02 18:14:34 | 花の山

 

 

 人影の少ない、森の声だけが聞える木立の中で、胸奥へ届く酸素に、都会では味わえない純度を感じます。

 

 しかし、ロックガーデンへの分岐を過ぎて、岩場に差し掛かった辺りで、とうとう雨が降り始めました。

 

 前を行く三人組は、傘を差して、雨の道を登って行きます。

 

 

 けれど、広葉樹の森では、木の葉に当る雨音が聞えても、体に届く水滴は殆どありません。

 私は合羽を羽織ると、かえって汗で中から濡れるので、暫く様子をみることにして、そのまま歩き続けました。

 

 

 御岳神社を出発してから約1時間15分程で、無人の大岳山荘に到着しましたが、雨は少しずつ程度を増していました。

 

 

 大岳山荘は無人でした。

 雨を避け、鍵の掛かっていない小屋へ入り、木の切り株の椅子に座り、自宅近所のスーパーで買ってきた、5個入り198円の大福餅を頬張りました。

 普段大福などは、胸が焼けるので絶対に食べないのですが、山では別腹です。

 

 この小屋で雨具を付けようかとも思いました。

 しかし、この程度のシトシト雨ならば濡れるも一興と、無精をして、そのまま雨の中へと歩を進めました。

 

 実は、若き日に山遊びをしていた頃、大雪山系のクワウンナイ川などで沢登りをしましたが、そんな時、膝から下は一日中濡れていましたし、滝登りでは全身に水を浴びますので、服が濡れることに抵抗がありません。

 

 クワウンナイ川の滑滝

水苔に覆われた岩の上を、ヒタヒタの水が流れる滑滝が数キロも続く)

 

 大岳小屋を出て、大岳神社の鳥居を潜り、鎖の付いた岩場を10分程も登ると大岳山のピークに到着しました。

 

 

 この山頂を踏んだのは今日が初めてですが、周囲は雲に覆われて視界が全く利きませんでした。

 サビタの花とクリの花の蕾が、所在なげに雨に濡れているばかりでした。

 

 

 

 夏山でも標高の高い山や風が強い場合は、体が濡れると体温を奪われ、遭難することがあります。

 

 しかし、今日は大丈夫。

 

 「色男はいつも濡れるもんさ」などとうそぶきつつ、雨の大岳山を後にしました。

 

 

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御岳山を越えて

2013-07-02 17:01:54 | 花の山

 御岳山山頂への杉並木を、一定のリズムでゆっくりと登って行きます。

 

 

 修験者が出てきそうな雰囲気の杉並木にはヤマアジサイの白い花が咲いていました。

 

 

 巨木に包まれた荘厳な雰囲気の坂道が終わると突然、宿坊などの連なる御師集落に入りました。

 

 

 ここには都が運営するビジターセンターがあり、御岳山周辺の様々な情報を提供してくれますので、花や鳥などに興味のある方にはお勧めです。

 

 集落には見事な茅葺の建物などが見えて、ここが都内であることを忘れてしまいそうです。

 

 

 長い石段を登り、山頂の武蔵御岳神社を参拝してから、大岳山へのルートへ進みました。 

 山の中とは思えない程の、平坦で幅広い散策路が森の中に続いていました

 

 

 広葉樹の森と杉の林が交互に現れます。

 杉は下枝が綺麗に切り落とされ、清しい光景を見せていました。

 

 

 到る所でコアジサイの花が迎えてくれます。

 

 

 

 静かな森の中に柔らかな土の道が続き、木立の間を雨雲が流れ、蛙の声が森に響き始めていました

 

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何で山登るねん

2013-07-01 15:30:01 | 花の山

 

 奥多摩の御岳山は標高929m程の低山ですが、昔から霊山として崇められ、7月下旬から8月にかけてレンゲショウマが群生することでも良く知られています。

 

 私も今までに何度か訪ね、ヤマユリイワタバコなどの花の写真を撮影してきました。

 

 御岳山へは、JRを利用して青梅線の御嶽駅へ、そこからバスでケーブルカー乗車駅の滝本駅へ行き、後はケーブルカーを利用すれば、ほとんど歩かずに標高831mの御岳山駅にたどり着くことができます。

 

 しかし、私はいつもケーブルカーを利用せず、杉並木が続く坂道を歩いています。

 

 坂道には樹齢400年をはじめとする、800本程の杉が山頂周辺の御師集落まで続き、小鳥の囀りを聞きながらの40分程の行程は、丁度良い足慣らしになります。

 

御岳山へ登る杉並木

 

 私は20代の頃、毎年新年を雪洞の中で迎えるほど山に親しんでいました。

 しかし結婚してから後、子供達が巣立つまではと、危険が伴う本格的な登山は封印してきました。

 

雪洞で新年を迎えたこともある北海道大雪山

 

 二年前に定年退職した後に、そろそろと思いましたが、今度は足腰が昔の様に動きません。

 

 昔のように、雪山へザイルを伸ばすような登山は体力が持ちませんし、何よりも気力が湧きません。 

 

 しかし、緑の中を歩くだけで、ピッケルやアイゼンなどを使わなくても、山は十分に楽しめます。

 

 しかし油断は大敵。

 

 どんな山でも、足腰の筋力を鍛えることは基本中の基本です。

 

 この歳でアキレス腱でも切れば、もう二度と山には登れないかもしれません。

 

 山遊びを、もう一度ゼロからスタートする気持ちで、体力測定も兼ねて訪ねたのが今回の御岳山初心者用ルートでした。

 

 ところで、奥多摩の御岳山と、その奥に位置する大岳山は「花の百名山」に名を連ねています。

 

 会社勤めをしていた50歳の頃、花をテーマとするホームページを立ち上げましたが、その中で、何時かは訪ねたい「花の百名山」を紹介しています。 

 

 今回はそのホームページで紹介する山自体の画像も確保しようと、計画は結構欲張りです。

  

 そう、どうせのことなら「一石二鳥」とか「一粒で二度美味しい」話にしたいものです。

 

 

 ということで、今回の「花の旅」は、日帰り山歩きの話題です。

 

 朝早くに自宅を出発して、8時前に御岳山麓の駐車場に車を停めました。

 

 その時、ほんの僅かですが、フロントガラスにポツリと水滴が落ちてきました。

 

 おお! 

 

 一瞬、「中止」の文字が脳裏に浮かびましたが、今日は再出発との思いがあるので、「何のこれしき」とザックの中のレインウエアーを確認し、遊歩道へと歩を進めました。

 

 はて、さて、どうなることでしょうか。

 

 

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 筆者のホームページ 「PAPYRUS

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