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USA 「最短ルート」を選んでも

2011-08-02 10:56:15 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ワシントンを出たのは午前11時頃でした。

 ツツジとハナミズキが満開の樹木園でしたが、私の意図するところと異なっていたので、次の目的地に向かうことにしました。

 

 今回の花の旅の最終目的地であるニューヨークには二つの植物園があり、その一つがブルックリン植物園です。

 

 この後はニューヨークへ足を伸ばし、ブルックリン植物園を訪ねる予定です。

 とは言っても、今日は様子見だけのつもりです。

 

 明日に備え、数日前から気になっていたニューヨーク市内の交通事情と植物園の駐車スペースなどを把握しておこうと考えました。

 

 アメリカまでやって来て、市内で無駄な渋滞に巻き込まれたり、駐車待ちに多くの時間を浪費したくはありません。

 ニューヨーク市内の交通事情を自分の目で確認して、方針を考えるつもりです。

 取り敢えず、ナビへブルックリン植物園の住所を入力して、ハイウエーに入りました。

 

 

 ナビが計算したワシントンからの距離は358キロ、推定所要時間は3.29時間です。

 計算通りなら、午後2時20分頃に到着するはずです。

 途中でNASAの看板を目にしました。そうですか、こんな所にあるんですね。

 てっきり、フロリダにあるのかと思っていました。

 

 

 朝来た道を、今度は北上します。

 藤が、紫の花を咲かせていました。

 

 ところでフジは何処が原産地なのか?と気になったので、ネットで調べてみるとアメリカ原産のアメリカフジという種類があるそうです。

 

 

 ナビのルートには選択枝が三つあり、私はいつも無条件に「最短時間」を選んでいました。

 

 今回も同様で、ナビが最も早く目的地に着けると計算したのは、バルチモア市街を通らず、バルチモア港の下を抜ける有料のバイパスルートでした。

 

 

 

 路肩に桜が咲いていました。

 

 

 そんな長閑な風情をよそに、ここでも頻繁に交通事故を目にします。

 

 今回は本当に多くの事故を目撃しました。

 アメリカは交通事故の頻度が日本よりもはるかに高いように思えるのですが、 どうなんでしょうか?

 

 

 出発して1時間半後にサスケハナ川を通過しました。

 

 

 メリーランド州を抜けて、ニュージャージー州へ入る手前から車が増え始めました。

 ある程度順調だったのはこの辺りまででした。

 

 

 小さな渋滞を繰り返し、デラウエア川を渡り、アトランティックシティー(Atlantic City)への分岐点までは何とか走っていたのですが、

 

 

 15時20分頃にはこの状況でした。

 緩い上り坂なので渋滞の様子が写るように、バックミラー越しです。

 

 

 この時、運転席の私は前を見ていませんが、情けないことに、車は完全に止まっていますので、安全には全く支障はございません。

 

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USA 国立樹木園

2011-08-02 10:44:07 | アメリカ大陸横断 花の旅

 アメリカ合衆国国立樹木園に着いた時も小雨がぱらついていました。

 

 

 この国立樹木園は1927年に農務省の農業研究サービス局の一部として設立され、研究・教育施設に位置付けられ、生きている博物館の機能を持つと説明されています。

 

 樹木園の利用情報は以下の通りです

 開園:午前8時から午後5時 (盆栽園:10時から午後3時30分)

 休園:12月25日 

 入園料:無料 

 駐車料:無料

 交通:地下鉄 スタジアムアーモリー駅

           →B2バス(ブランデンスバーグロード下車)

           →Rストリートの標識まで戻り、Rストリートを2ブロック歩く

 

 

 園内にはツツジの他、アジアの植物、ハナミズキ、シダ、トウヒ、モミジ、モクレン、盆栽など多数のコレクションがあるそうです。

 

 4月の中下旬の見頃の植物はツツジ、ハナミズキ、クラブアップルとのことだったので、まずはツツジ園に足を運ぶことにしました。

 

 私はRストリート門から入園しましたので、ツツジ園の入り口はすぐ近くにありました。

 

 

 観察路に沿って両側にツツジが花を咲かせていました。 

 

 

 しかし、「交配されたツツジのエリア」と表示されているのですが、個々の樹に品種名の表示がほとんどありません。

 

 

 世界の野生のツツジ属は二つの亜属に別れ、夫々が10の節に分類され、更に類、系と分類し・・・

 園芸種は2000種を越えるとされています。

 

 木々に名前がなければ、私ごときには全くもって歯がたちません。

 

 

 小高い丘の斜面に通る観察路を進んでいくと、見事なツツジとハナミズキの花々が出迎えてくれます。

 

 

 私以外の樹木園訪問者もツツジの美しさに感激している様子でした。

 

 

 しかしながら、私が植栽されたツツジに求めるのは、見た目の美しさだけではありません。

 綺麗な花を見るだけが目的なら、植物園に足を運ぶ必要はありません。

 ツツジの詳細情報までは求めませんが、せめて個々の花が「これと、これは種類が異なる」程度の標示は欲しいところです。

 

 

 と言うことで、花を見分ける目的からすると、私には手に負えない状況でした。

 更に、この頃から空模様も怪しくなってきたので、見切りを付けて早々に退散することにしました。

 

  

 

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USA ワシントンDC

2011-08-02 10:30:19 | アメリカ大陸横断 花の旅

 目的地にあまり早く着いても施設が開園していない可能性がありますので、ボルチモア(Baltimore)のモーテルを朝7時半にゆっくりと出発しました。

 

 ハイウエーの両側には木々が並び、ハイウェイを包む緑の壁に心が落ち着きます。

 

 

 ボルチモアとワシントンDCの距離は略60キロ。

 1時間も走らずにワシントンDCに到着しました。

 

 まだ9時前なので、先にワシントン市内を見学しようと、今回も適当に車を走らせます。

 小雨が降っていますが、傘が無くても凌げる程度です。

 

 

 この辺りはニューヨーク・アベニューという名のようです。

 アメリカではどの都市でもワシントン通りとかニューヨーク・ストリート等の街があります。

 日本の各地に何とか銀座があるのと同じでしょうか。

 

 何やら、ビル街の中に入ってきました。

 ビルの表示を見ると、USデパートメント・オブ・エデュケーションとあります。

 これって、もしかするとアメリカの文部省?

 と言うことは、この辺りが霞ヶ関かな?

 

 

 更にうろちょろしてると、結構あちこちでパトカーが通りを封鎖していました。

 

 

 しかしその内、モールと呼ばれる広場の中に、ひときわ高く聳えるワシントン記念塔を見つけたので近寄ってみました。周囲は駐車禁止のようです。

 

 

 ゆっくり走りながら、周囲の建物の表示を見ると、スミソニアンなどの文字を読み取ることができます。

 

 

 しかし、至る所で道が封鎖されていて、動ける場所も限られます。

 海外から誰か要人でも来るのかな?

 こんな状況では10秒駐車も侭なりません。

 

 

 しかし、そこを何とか頑張って。

 一番ホワイトハウスに近づける場所に車を運んで、窓からパチリ。

 

 

 芝の広場のモールを一巡りしていると、閉鎖された通りにマラソンランナーの姿を認めました。

 

 

 これかー。

 しかし、その割には物々しすぎます。

 と言うことですが、今回はスミソニアン博物館やホワイトハウスの見学が目的ではないので、これで十分です。

 

 市内のドライブはこの程度にして、樹木園を探すことにしました。

 

 

 途中で中華街を見かけました。

 中国人は世界中のどこにでも中華街を作っています。

 逞しく、しぶとく、あなどれない民族です。

 

 街の住宅のちょっとしたスペースでハナミズキが満開でした。

 

 

 そして、今回は無事に、国立樹木園に辿り着くことができました。

 

 

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USA たまたまのボルチモア

2011-08-01 14:01:31 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ナビに、次の目的地をワシントンDCに設定して、ロングウッドガーデンを出発しました。

 

 ところで、お恥ずかしいことに、私はアメリカにワシントンが二つあることを認識していませんでした。

 

 ナビは携帯電話のように、画面のアルファベットを拾って州の名を入力し、目的地を検索するのですが、州の名に「WASHINGTIN」と入力して、その先に国立樹木園の住所を入力しようとしても入力できないのです。

 

 へんだな~と、適当に入力してナビに計算させると、数千キロも離れた場所を提示します。

 2、3回やってから、どうなってんだ!と今度はロード地図で確認すると、あ~ぁ。

 

 あのイチロウが活躍する、シアトルがある州はワシントン州だったのですね!

 

 いやはやホントお恥ずかしい!  無知ほど怖いものはありません。

 

 おそまつ、ちょろまつ、じゅうしまつ、なんちゃって。

 古いな~、これはもう古典文芸の領域でしょうか?

 

 

 ロングウッドガーデンからワシントンまでは180キロ程度です。

 数日前、ミシガン大学植物園で写真を撮り終えた後、3~400キロを走ったことを考えれば楽なもんだ、と思ったのが浅はかでした。

 1時間も走らぬ内にこの始末です。

 

 

 数ページ前にも申し上げましたが、私は黙って待つのが苦手です。

 

 

 しかし、そんなこと言ったって、もう逃げ場はありません。

 日本で、自分の車で使っているナビではこんな時、「迂回路選択」というツールが使えるのですが、この時は成す術もありませんでした。

 

 やっとサスケハナ川を渡りました。

 この記事を書いている今、手元のロードマップで計算してみると、約90キロを3時間半ほど掛かっています。

 

 

 渋滞の暇ついでに、薀蓄をご披露すれば、この川の90キロほど上流には、スリーマイル島があり、1979年にそこの原子力発電所で福島原発と同様か、それ以上の事故が起きています。

 

 この後も渋滞は続き、

 

 

 私はボルチモア(Baltimore)でハイウエーの分岐点を間違え、ハイウエーを外れて、市内に入ってしまいました。

 

 

 

 ハイウエーの横に大きな球場が見えています。

 今夜は試合があるようです。

 渋滞も球場へと続いています。

 

 

 私はここでとうとう根を上げ、この町でモーテルを探すことにしました。

 

 幸いにも、ナビで検索したモーテルに空室があり、無事にチェックインすることができました。

 いつもの通り、付近のスーパーで夕食を手当し、今日の日程を無事に終えることができました。

 

 

 そうそう、ベッドの中でガイドブックを捲っていたら、ボルチモアにはあの野球の神様ベーブルースの生家があるのだそうです。

 

 ボルチモアという地名に聞き覚えがあったのですが、こんな場所だったのですね。

 

4月22日のルートと位置

 

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USA 鐘の塔、水の瞳

2011-08-01 13:49:27 | アメリカ大陸横断 花の旅

 八重桜の下で時を忘れ、しばし、花に巡り会えた幸に浸りました。

 

 ふと空を見上げると、陽は既に天頂を越えていましたが、予定がない旅ですから、ゆっくりとベンチから離れ、東の丘に向かって歩き始めました。

 

 丘の下に水を湛えた池と、それを見下ろす石の塔が見えています。

 

 

 石の塔は1929年に「泉の庭」を作るときに出た石を使って建てられたのだそうです。

 塔では、時刻になると62個のカリヨンベルが鳴るそうです。

 

 塔の中の石段を登ってみました。

 東の丘の上に出口が開いていました。

 

 

 小道にはツツジが咲き、見事な枝垂桜が、青く葉を茂らせていました。

 名札に「枝垂れヒガンザクラ」と記載されています。

 

 

 

 この庭園には、開花時期の異なる数種類の桜が植栽されており、春には、何処かで桜を楽しめる工夫が施されているようです。

 

 枝垂桜の根元に水が流れ、その水は「水の瞳」と名付けられた場所から湧き出ていました。

 

 面白い工夫ですが、正直ちょっと気味の悪い思いが伴います。

 

 

 

 丘の上では、様々な木々が暖かな春を待ちわびていました。

 

 

 木々の根元に、チオノドクサが咲いていました。

 チオノドクサは、雪解けとともに咲き始めることから、和名で「ゆきげゆり(雪解百合)」と呼ばれ、学名のChionodoxaは「雪」+「輝く」という意味を持つそうです。

 

 

 庭園の南東に位置する丘は「柏と針葉樹の丘」と名付けられていました。

 

 私はこの場所で、アメリカブナの花芽をフィルムに収めた後で、売店に寄り、幾つかのお土産を求めました。

 

 そして午後4時、楽しかった一日を振り返りながら、長い滞在となったロングウッドガーデンを後にしました。

 

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USA 花降りそそぐ

2011-08-01 13:41:24 | アメリカ大陸横断 花の旅

 温室で花と多彩な植物を堪能し、庭の西側のエリアを目指します。

 

 温室を出た玄関先に、プレートに「多分100年は越えているであろう」と記載された、アメリカイチイが見事な姿を見せていました。

 

 

 歩を進めた先の、赤い葉を纏った大木の名前は確認できませんでした。

 上品な色彩の葉に彩られ、ゆったりと枝を伸ばした姿がとても魅力的です。

 いったい、何の木なのでしょうか?

 気になります。

 

 さてさて、こんな歯痒さを重ねるうちに、最近とみに、「木の名前が分かったら、木の知識を身に付けたら、木々を見分けることができたら」どんなに楽しいだろうと思うようになってきました。

 

 この旅を終えたら、早速始めようと思っています。

 

 

 木々が整然と並ぶ道よりは、木立の中に分け入り、先がちょっと曲がったような小道が、気に掛かります。

 

 先が見えないことが、私の好奇心をくすぐり、探求心を呼び覚ますのでしょうか。 

 

 木々の囁きに耳傾けて、そんな小道を散策すれば、何ものにも代えがたい、素敵な時間が過ごせそうです。

 

                 

 

 東の庭園では、木立の中を縫う様に小道が設けられていました。

 西の庭園では、路に沿って木々が等間隔に植栽されています。

 馬車で進む時は、こちらの路を選択する以外に方法はありません。

 

 

 木々と緑を配した様々な庭が揃っていました。

 

 そんな庭園の奥で、色とりどりの花が、花壇を飾っていました。

 

 

 そんな花壇の外れで、見事な枝振りのボケが、満面の花を咲かせていました。

 ドーム状に枝を広げ、全体の高さは優に3メートルを越えています。

 茂みの直径は10メートル以上もありそうです。

 こんなボケは今までに見たこともありません。

 

 

 

 花壇の出口では、クラブアップルが可憐な表情で笑っていました。

 

 

 そして何と言っても主役はこの花。

 

 白い見事な八重桜が、人々の視線を集め、花のアーチで出迎えてくれました。

 

 

 花園を歩む人々の肩に、花びらは降りかかり、散っていきます。

 花の命の儚さと、この瞬間に出会えた幸運を意識せずにはいられませんでした。

 

 

 

  

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USA 100年ものの盆栽

2011-08-01 13:33:11 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングウッドガーデンの温室には、ランや、その他熱帯、亜熱帯植物を集めた展示室がありました。

 多分、展示室以外にも、育成温室がある筈ですから、かなりの種類を保有していると思えます。

 

 

 この部屋では、初めてお目にかかった花をフィルムカメラで数枚撮らせて頂きました。

 そうなんです、三脚にフィルムカメラを据えると、やっと花の写真を写した気分になれます。

 

 

 ここでは、カーネーションの品種コレクションや

 

 

 

 ハイビスカス、

 

 

 

  ソランドラ・マキシマなどの中南米原産の植物や砂漠の植物、

 

 

                

 

 更には、椿の品種までもがコレクションされていました。

 

 

 次の部屋へ進むと、盆栽が展示されていました。

 プレートにジャパンの文字が見えます。

 このケヤキの盆栽は1909年からのものだそうです。

 

 

 

 私は盆栽の知識がありませんので、盆栽における100年がどの程度の意味を持つのかは解りませんが、この庭園では100年ものの盆栽を、幾つも保有しているようです。

 

 

 しかしこうして、アメリカで改めて盆栽に出会うと、う~ん、結構好いもんだな~、と思えてきます。

 

 

 

 ミズーリ植物園で見た日本庭園や、この庭園で出会った盆栽が、世界に評価される日本の優れた文化の一つであることを、改めて認識することができました。

 

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USA 贅沢な温室

2011-08-01 13:22:53 | アメリカ大陸横断 花の旅

 セコイアの年輪にすっかり感心した後、軽い食事を摂りたいと、テラスレストランを覗いたのですが、中は満席。

 入口で、数グループが席待ちをしていたので無条件にパスしました。

 私は黙って待つのが、どうも苦手です。

 

 

 

 そしてそのまま、その先の温室へと向かいました。

  

 

 正直、たいして期待もしていなかったのですが、これが中々のものでした。

 

 

 私は、美しく飾られた花よりも、数多くの植物の種類を見たいのです。

 しかしこの温室は、花を美しく見せることを主目的とした構成に思えたので、さっと見て帰るつもりでした。

 

 カクチョウランやクンシランは、私にとっては、特に珍しくもありません。

 

 

 

 温室の最初のエリアは、鑑賞用の「美しい花」で飾られていました。

 

 

                

 

 温室のホールには電子オルガンが備えられ、科学的に植物を観察する目的の施設ではなさそうです。

 

 

                 

 

 木生シダのヘゴを見せる為に、空間を贅沢に使っています。

 

 

 いや、違うようです。

 ヘゴを見せる為ではなく、熱帯の雰囲気を演出する部屋が用意されていました。

 

 

 しかも、その周囲を、花に溢れた回廊が巡っていました。

 

 

 しかし、ここまで徹底すると見事です。

 広さも想像以上でした。

 デュポンさん、どれだけの財をつぎ込んだのでしょうか。

 アメリカの資産家の実力を見せてもらった気が致しました。

 

 

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USA 2100年の年輪

2011-08-01 13:16:04 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ピエール・S・デュポンの住いが公開されていました。

 

 

 書斎などはそのままに、当時の調度品や写真などが展示されていました。

 

                    

                 

 

 緑に囲まれた、優雅な生活だったようです。

 

 前庭にジャイアントセコイアの切り株が展示されていました。

 この木は1916年にカリフォルニアのセコイア国立公園で切り倒されたもので、2100年以上の樹齢を数えます。

 

 年輪の夫々の位置に、年毎のイベントが記載されていました。

 

 AC312年、コンスタンチヌスがキリスト教徒になる、から始まって、1914年の第一次世界大戦開始までが記載されていました。

 

 それにしても、この木が切り倒されてから100年近い歳月が過ぎたことになります。

 この木が切り倒されてからも実に様々なことがありました。

 

 

                 

 

 デュポン邸の周囲も白い富貴草で飾られていました。

 

 

 小鳥の家と名付けられたツリーハウスが見えます。

 

 

 松の枝先に赤い花芽が鮮やかでした。

 残念なことに、松に名札を見つけられなかったので種類は分かりませんでした。

 

 

 

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USA 野の草の花

2011-08-01 13:09:56 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングウッドガーデンの大きな池をくるり廻って、池の北側を西へ進みました。

 

 

 北の谷の中で、イタリアン・ウオーター・ガーデンの噴水が水を上げていました

 噴水は、池との高低差を利用しているようです。

 

 

 馬酔木が淡いクリーム色の花を咲かせていました。

 馴染みの花に出会うと心は安らぎます。

  

 

 谷の底へ下りてみました。

 横から見る噴水の繊細な表情は、ひとかけらの不安も感じさせない世界を見せてくれていました。

 

 

 林の中で、「Perfoliate Bellwort」の名札を付けて、野の花が咲いていました。

 北アメリカ原産のユリ科の野草のようです。

 枯れ葉が積もった林の中で、俯いて咲く、黄色い花の控えめな表情が、好ましく感じられます。

 

 

 林の中にゆったりと伸びる道に誘われるように歩を進めました。

 

 

 木立の間に、白い三枚の花弁を付けた花を見かけました。

 「Trillium grandiflorum」の名札が添えられていました。

 北海道の林野で見た、オオバナノエレンレイソウを想い出しました。

 

 

 春が来て花が咲き、小鳥達が囀るだけで、新しい力が湧き溢れる様な気がします。

 

 大きな庭園です。

 木々の欠片を敷き詰めた散策路が、上質な感触を伴いながら、林の中に続いていました。

 

 

 

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USA 池の周りで

2011-08-01 13:04:02 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングウッドガーデンの林を進んで行くと、大きな池が見えてきました。

 池の畔のガゼボが、趣ある景観を演出していました。

 

 

 周囲を巡る小道の横で、赤紫のツツジが春の艶を見せています。

 

 

 北の岸辺を高い木立に囲まれ、池の水面に微かな波紋が広がっていました。

 

 

 南の芝の斜面では、可憐な枝垂桜がピンクの枝を風になびかせています。

 

 静かに順番を待ちながら、多くの来園者が、桜の花に抱かれる場所で、春と一緒に記念写真に収まっていました。

 

 

 池を見下ろすツリーハウスで、孫を連れた家族が団欒の一時を過ごしていました。

 

 

 

 何処の国でも、桜には、家族の幸せを寿ぐ魅力があるようです。

 

 

 そして、間違いなく、我が子に寄せる愛情も世界共通です。

 

 

 

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USA ロングウッドガーデン

2011-08-01 12:54:49 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングウッドガーデンは世界第三位の化学会社社長であった、ピエール・S・デュポンが1906年に森を買い取り、自然保護を目的として、自ら住む敷地内に庭園を作り始めたものです。

 

 冬はラン、春はお花畑、夏は噴水ショー、秋は紅葉、クリスマスはイルミネーションなど、四季を通じて各種の催しが企画されているとパンフレットに記載されています。

 

 入場料は大人18ドル、5~22歳8ドル、4歳以下無料です。 

 営業時間は午前9時~午後5時(4~8月は午後6時まで)で年中無休

 場所は、ペンシルバニア州ケネットスクエアの北東約5キロのUSルート1号線沿い。
 と
インターネットガイド日本語版に記載があります。

 

 園芸好きな方や、花に興味のある方にはお勧めですが、公共交通機関が無さそうなので、レンタカーなどを手配する必要がありそうです。

 

 

 早速入園しました。

 

 

 エントランスを入ると、左手に園芸用品、お土産、本などが展示販売されていました。

 売店は帰りに寄ることにして、まずは園内へと歩を進めました。

 

 最初に目に付いたのが富貴草です。

 大きな木の根元で、素朴で清楚な白い花を咲かせていました。

 「Japanese pachysandra」の名札が添えられています。

 

 

 入って直ぐのフラワーガーデンでは、アネモネの前で、三脚にカメラを据えて、小太りのお兄さんが一生懸命に構図に悩んでいました。

 私も横から見られたら、こんな表情をしているのでしょうか?

  「同病相憐れむ」です。

 

 

 

 フラワーガーデンでは、チューリップが満開でした。

  

 

 噴水が、寒さを忘れさせる季節になったことを告げています。

 

 

 懐かしい雰囲気を醸した家族が、幼子をカートに乗せて、ゆっくりと散策を楽しんでいました。

 

 

                

 

 フラワーガーデンの桜は満開でした。

 

 

 早春の林の奥に、散策ルートが続いています。

 

 

 印象的なバージニア・ブルーベルが咲いていました。

 この花は北アメリカ東部の湿潤な森林を原産とする多年草で、蕾はピンクですが、開くにつれてスカイブルーへ変わっていきます。

 

 

 青い花はいつ見ても、神秘的な雰囲気を感じさせてくれます。

 

 

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USA フィラデルフィアを西へ

2011-08-01 12:45:16 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク州に接するニュージャージー州、ピスカタウェイ(Piscataway)のモーテルを、南に向かって朝6時半に出発しました。

 良いお天気です。

 

 ピスカタウェイはニュージャージー州の北東部に位置しますが、マンハッタンまで50キロほどで、渋滞がなければ、車で30分程度の距離にある便利な所です。

 一泊57ドルですから約4700円ぐらいでしょうか。

 ニューヨーク市内のホテルでは考えられないような料金です。

 私はこの日以降、このモーテルを三回利用することになります。

 

 

 今日の最初の目的地はロングウッドガーデン。

 フィラデルフィアの西4~50キロの場所にあるはずです。

 

 そして私はロングウッドガーデンの次にワシントンのアメリカ合衆国国立樹木園を予定していますが、その先は道路状況や園の内容にもよるので、スケジュールは行ってみてから判断しようと考えていました。

 

 まずはインターステート95を南下します。

 

 

 さしたる渋滞も無く、ナビの案内のままに順調な運転を続けました。

 やがてフィラデルフィアでインターステート95と別れ276に入ります。

 そのままデラウエア川に掛かる橋を渡り、

 

 

 2~30分走ってインターステート476へ入りました。

 

 全てはナビ任せなので、実を言うと、ほんとに大丈夫かな?と言う気持ちが無いわけではありませんが、ここまで来たら信じて走るしかありません。

 

 

 道はだんだんと幅を狭め、道路脇に背の高い木々が茂り、如何にも田舎町にやって来たという印象が強くなりました。

 

 

 道は自動車専用道路から一般道へ入って行きます。

 

 

 その後、道なりに走っていると、突然ロングウッドガーデンの正門前に到着しました。 

 この時が8時56分。

 開園時間は9時ですから、タイミングもドンぴしゃりでした。

 

 日本を出発する前にインターネットでロングウッドガーデンを検索して、グーグルマップでも確認したのですが、実はここが一番住所に自信が持てませんでした。

 

 

 

 しかし結果は逆で、ナビのアナウンスに任せて、道なりに進んで行った結果、ロングウッドガーデンの正門を見つけることができたのです。

 

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USA どうしようNY

2011-08-01 00:12:29 | アメリカ大陸横断 花の旅

 走り出して暫くすると、日本では見かけない標識を目にしました

 

 「馬に注意」ですよね。

 

 

 そして、交通事故。

 

 追突された車が、レッカー車に乗せられるところです。

 

 

 私は、尚一層の安全運転を心がけて南へ向かいました。

 

 桜の花が過度の緊張を和らげてくれます。

 

 

 この辺りで考えたのは、ニューヨーク市内をどうしようか?です。

 

 ボストン市内で、渋滞と駐車に苦労しましたので、できることならニューヨーク市内へ車で入るのは避けたいところです。

 

 東京でも、車で銀座へは行きたくないので、ニューヨークならなお更です。

 

 無難なのは、郊外の駐車場に車を止め、電車で市内に向かう方法ですが、駐車場が近い適当な駅が見つかるでしょうか?

 

 そんな折、乗り合いバスが目に映りました。

 

 そしてパーク・アンド・ライドという看板が見えました。

 

 そうか、それも選択枝の一つだった。 

 

 

 高速道路脇の、地下鉄の駅が気に掛かります。

 

 

 高速道路の横を走る、列車の頻度も気になります。

 

 

 そして頻繁に事故を目にします。

 

 大型トラックが乗用車に追突していました。

 

 

  ロサンゼルスでは車間距離も十分で、車社会のアメリカはマナーが洗練されていると感心しましたが、全ては思い違いでした。

 

 同じ国なのに、太平洋側と東部は交通マナーが全く異なります。

 

 ここでは前の車との車間距離が多少でも開くと、横からスーと割り込んできます。

 

 乱暴という程ではないのですが事故が多いのは当然です。

 

 名古屋ほどではないにしても、東京と同程度かもしれません。

 

 そんな時、始めてニューヨーク(New York)の文字を目にしました。

 

 

 陽も西に傾き始めました。

 

 

 ニューヨーク市内へ向かう分岐点で、再び事故を目撃しました。

 

 乗用車の横が凹んでいます。

 

 このような事故現場では渋滞が発生します。

 

 

 ハイウエーの電光掲示板は、更にこの先の事故に伴う大規模な渋滞を告げていました。

 

 高速道路を闇が覆い始めました。

 

 四車線に車が数珠繋ぎ状態です。

 

 

 その先の事故現場では、大型トレーラーが道路の中央を塞いでいました。

 

 しかし、その場所を過ぎると、一時間以上の渋滞を余儀なくされた車が猛スピードで先を急ぎ始めました。

 

 私は東京の首都高並みに、頻繁に現れる分岐点をこなすのが精一杯でした。

 

 何度も分岐点を間違え、修正の為にハイウエーを出戻りしながらモーテルにチェックインしたのは午後8時半を過ぎていました。

 

 この様子では、この先が思いやられます。

 

 どうしようニューヨーク。

 

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USA ボストンと言えば

2011-08-01 00:01:38 | アメリカ大陸横断 花の旅

 そして、ボストンと言えばレッドソックス。

 松坂大輔君を励まそうと、本拠地のフェンウェイ・パークに行ってみましたが、どうやらお留守のようでした。

 

 

 

 球場の周囲にブロンズ像などが飾られていましたが、球場自体は以外なほどにコンパクトな印象でした。

  

 

                     

 

 更に、ボストンと言えばハーバード大学。

 

 ガイドブックの地図で見つけたコープへ行って、ハーバード大学のロゴが入ったグッズや土産物、植物の本でも探そうと、ナビを頼りに車を走らせました。

 

 ナビが到着を告げた辺りで、偶然目にしたのがボストン交響楽楽団のシンフォニーホールです。

 音楽好きには垂涎の場所だろうなと思いながらシャッターを押します。

 

 

 しかし、ハーバード大学のコープが見当たりません。

 女子学生と思しき人に道を訪ねると、現在の場所は相当見当違いのようです。

 折角駐車場に空きを見つけて車を停めたのに、もう一度最初からやり直しです。

 

 と言うことなのですが、結論から申せば、街中に道路工事の通行止めがあったり、渋滞があったり、それらしき場所では駐車場が満杯で車を停められなかったりで、目的地にたどり着けません。

 その内に時間が無くなってきました。

 ハーバード大学のコープは諦めて、本来の目的である、アーノルド樹木園を訪ねることにしました。

 

 間もなく、12時になろうとしていました。

 

 

 そして結局、アーノルド樹木園が、辿り着けなかった目的地の三つ目となってしまいました。

 前もって、グーグルアースで調べた画面をプリント持参し、ナビを頼りに、市街を30分程もぐるぐると探したのですが、最後は諦めざるを得ませんでした。

 

 

 時刻は既に14時半。

 致し方なく、ナビへ今夜の宿泊予定地、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway)を入力して、ボストンを後にしました。

 

 ピスカタウェイまでの距離は414キロ、走行予定時間は5時間です。

 

 

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