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音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

孫子の兵法に学ぶ 「最高の兵法」

2011年11月13日 | 日常雑感

兵法というと戦争に勝つための戦術と普通は考えられる。

しかし戦争は目的ではなく手段に過ぎない。

戦争は無意味に敵軍を殺戮し、破壊するだけの行為でしかない。

政治的目的、国益の優位を達成するための「手段」が戦争なのだ。

戦争に殺戮以外の意味は無く、目的は政治的優位、国益の優位なのだ。


そこで目的達成の為の「最高の兵法」といえるものは何か。

いわずと知れたことだが「戦わずして勝つこと」である。

自軍を動かすことなく、自軍の一兵の命たりとも失わずに勝つこと・・・これが最高の兵法といえる。

最高の兵法とは情報収集・分析力であり、交渉術である。

あるいは策略であり、策謀であり、謀略である。

相手の軍の寝返りを促して、撹乱自滅をさせるのも良い策略だ。

徳川家康はこの交渉術、策略、策謀に長けた大将であった。

「戦わずして勝つ」を最上とする「孫子の兵法」からすると、近代戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、現代戦争などは、下の下の そのまた下であるといえるだろう。

何千万の兵士や一般人の命を犠牲にした近・現代戦争などは、兵法としては「下の下の そのまた下」といえるだろう。

近現代には優れた兵法家がいなかった。情報収集力と交渉力を持った政治家がいなかったといえると思う。

現代戦争で多数の兵士が敵味方なく命を落としているのも、兵法としては「下の下」といえる。

兵法とは交渉術であり、政治力であり、情報収集・分析力である。

戦争は無意味な大量殺戮であり、何の意味も持っていない。

政治目的、国益、権益の優位を確保する「手段」にしかすぎないからだ。

したがって「最高の兵法」とは「一兵の命も失わずに勝つ」ことである。「戦わずして勝つことである」

時としては「逃げまくる」のが最上の戦術である場合も多い。

逃げて逃げて逃げまくって、相手軍が疲れ、混乱したのを見計らい、自軍を立て直して一挙に壊滅・殲滅する戦術である。

「戦わずして勝つ」「逃げて逃げて逃げまくって最後に勝つ」これが兵法というものだ。

黒田如水には、こういった面があり、最高の兵法家の顔が垣間見える。

また、現代社会においても「孫子の兵法」はそのまま当てはまる。

現代社会の生活の中にも当てはまる原理である。


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