
日経平均の中長期的、短期的なトリガーポイントと上下目標値


11月5日終値:先物12月限9700(-120)、現物:9717.44(-126.87)

下値を探る展開。相場の森では、29日に9891.10で引け、現物終値で10000を下回った

ことから10月5日の9674.49の下抜けを試す

可能性は継続中

。現物終値で10100以上を回復しない限り下値を試すバイアス

は継続

。引き続き中期的な方向性を決める上下のトリガーポイント10600以上と9600。
一方、相場の木では、先物は2日に9830で引け、10月29日終値9880を下回ったことによる売りシグナルの第一下値目標値

9700に対して、予測通り

本日5日9700で引ける

。その下は第二下値目標値

9580。先物の罫線では三羽烏となっており、反発しても上値は限定的。10月5日および6日終値9680の下抜け

を試す可能性は継続中

で、この水準を下回る

と更なる調整局面

が継続する

可能性を予測。
日経平均の中長期的な流れである相場の森を日経平均現物で見ると、相場は10月1日に9978.64と終値ベースで10000円割れ。そして2日は9731.87、5日は9674.49と3日続落となった。しかし、下記先物の短期的下値目標値9680に匹敵していることもあり、6日は9691.80と小反発となった。
しかし、7日9799.60、8日9832.47、そして9日は10016.39と6日から4日続伸し、終値で10000以上を回復したことから売りシグナルは消滅し、仕切り直しとなった。その後相場は上昇基調を継続。20日は10336.84と戻り高値を更新した。
相場が先物の短期的上値目標値の10340に近い水準まで終値で上昇したことから、上値達成感によるスピード調整を予測していたが、その後、相場は22日に10267.17に反落。23日10282.99、そして26日は米国株式相場の下落にも10362.62と続伸したが、27日10212.46、28日10075.05と大幅続落。調整色が強まってきた。そして本日29日は9891.10で引け、終値で10000円を下回った。これにより10月5日の9674.49の下抜けを試す可能性が高まっている状態と考えられる。29日の下落により、現物終値で10200を回復しない限り下値を試すバイアスは継続すると予測。30日には予想を上回る米国第3四半期GDPを受けた米上昇から10034.74に反発したものの、10200には届かず、P&Fチャート上に変化はない状態であった。そして2日は9802.95に反落。米CITグループの経営破綻を背景とした金融不安の再燃による米国株式相場の大幅下落の影響を受けた。2日の下ヒゲが長く、反発の展開を予測していたが、4日は予測通り、小幅ながら9844.31に反発した。米国FRBのFOMCでの低金利政策長期化観測を期待したものであった。そして本日5日は9717.44と下値を拡大。先物の第一下値目標値9700に到達する下落となった。
今後も米国株式相場の大幅高など外部の支援材料がないと自力での上昇余地限定的と予測している。
後述の下記の先物相場では売りシグナルとなっており、相場のリズムとしては10月5日終値9674.49の下抜けを試す展開になり易い状態と考えられる。その際、相場が5日終値9674.49を下回り、9600以下で引ける場合は下値目標値として8800を計測している。
一方、相場が急反発して10362.62を上回り、10400以上で引ける場合は上値目標値として第一目標値11600、第二目標値12400を計測している。この場合は当然、8月26日の10639.71を上回ることも条件となる。
また、日経平均の短期的な流れである相場の木を日経平均先物中心限月で見ると、相場は9月25日に10310に反落。そして、28日はザラ場で9970まで下落。終値は10030となり、9月14日終値10180を下回ったことから売りシグナルが点灯。しかし、相場は既に下値目標値の10000に対してザラ場で9970、終値で10030まで下落していることから一旦の下値達成感が醸成されやすく、短期的にはリバウンドが入り易い展開を予測。暫くは下値を探る展開ながらも、一旦は反発する可能性を予測していた。
相場はその後、29日10100、30日10110と続伸したが、10月1日に9980に反落。9月28日終値10030を下回り、売りシグナルが点灯。下値目標値として9860を計測していた。2日は9730と第一下値目標値を下回る水準まで下落。この流れは第二下値目標値9680までの下落を予測していた。
相場はその後5日に第二下値目標値の9680に下落。6日は現物が反発したものの、先物は9680で変わらずとなった。
今後の展開として、第二下値目標値に到達したことから、一旦の反発の可能性があるものの、高値圏でのレンジ形成で溜め込んだエネルギーを下に噴出していることから、中期的には9220を第三下値目標値として計測していた。
相場は7日に9790に反発し、売りシグナルは消滅。8日9860、9日10010と3日続伸となり、現物の相場の森の視点でも一旦の売りシグナル消滅となり、仕切り直しとなった。
今後、相場が10110を上回り、10120以上で引ける場合は上値目標値として10340への上昇を計測していたが、相場は上昇基調を継続し、15日は10240で引け、9月30日終値10110を上回り買いシグナルが点灯。16日は10270へ小幅続伸したが、19日は10250と小反落。しかし、20日は上値目標値の10340にほぼ近い10330まで終値で上昇した。
相場が上値目標値に到達したことから、一旦のスピード調整的な調整局面入りを予測していたが、相場は22日に10270に反落。しかし、P&F上では10260以下にならないと変化はない状態となっていた。相場は23日に10290、そして26日は10360と続伸し、戻り高値を更新した。しかし、27日は10250に反落。小さい枠の短期的な細かい絵では、22日終値10270を下回り、売りシグナルが点灯。短期的下値目標値の10150に対して28日は10080まで下落。そして29日は9880まで下落した。30日は10010に反発したものの、2日は9830に急反落。10月29日終値9880を下回り、売りシグナルが点灯。4日も小幅ながら9820に続落。そして、本日5日は第一下値目標値9700に対して、予測通り9700で引けた。相場は第一下値目標値に到達したことから今後は一旦の反発も考えられるが、戻りも限定的で、下値を試すバイアスは継続から次の第二目標値9580を計測している。
一方、先物相場が急反発し、10010を上回り、10020以上で引ける場合は上値目標値として第一目標値10180、10240、10360を計測している。
5日終値時点での現物のボリンジャーバンドの中心値は10083近辺。上下の2σはそれぞれ10491と9676近辺となっている。MACDは29日からマイナス領域(売り)に転換し、本日も拡大・継続。RSIは37.31。また、パラボリック・システムでは29日から売りシグナルに転換し本日も継続している。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値


上値:現物終値で10362.62を上回り、10400以上で引けると→上値目標値:11600、12400
下値:現物終値で9674.49を下回り、9600以下で引けると→下値目標値:8800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値

上値:先物終値で10010を上回り、10020以上で引けると→上値目標値10180、10240、10360
下値:11月2日に9830で引け、29日終値9880を下回り、

売り

シグナル

→下値目標値9700(

本日5日終値9700

)、9580

的中例:
上値;10月15日に10240で引け、9月30日終値10110を上回り、買いシグナル→上値目標値10340 → 20日終値10330→22日10270
下値:6月16日に9770で引け、9780を下回り、売りシグナル→:下値目標値9540→23日終値9540
下値:7月6日に9700で引け、9820を下回り、売りシグナル→:下値目標値9100→13日終値9040
下値:8月17日に10250で引け、10440を下回り、売りシグナル→:下値目標値10200→19日終値10210→その後、20日10360、26日10640まで戻りを拡大。
下値:10月1日に9980で引け、10030を下回り、売りシグナル→下値目標値9680→5日および6日終値9680→その後9日の10010まで3日続伸。