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相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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日経平均テクニカル分析(4月21日)

2010-04-21 23:21:04 | 読者の方からのご質問とその解説
日経平均テクニカル分析

日経平均の中長期的、短期的なトリガーポイントと上下目標値

4月21日終値:先物6月限:11100(+200)、現物:11090.05(+189.37)

4日ぶりに反発。
相場の森では、3月30日に11097.14で引け、1月15日終値10982.10を上回ったことによる中長期の買いシグナルは、中長期第一上値目標値11400に対して、5日ザラ場高値11408.17、終値11339.30で短期的なピークを形成。19日に10908.77で引け、11000を下回ったことにより買いシグナルは一旦消滅。今後の上下のトリガーポイントは11400以上と9800以下。まずは現物終値で11300以上の回復が鍵。
先物も反発。16日に11090で引け、11150を下回ったことによる売りシグナルは下値目標値の10800に対して19日の10840で一端の底値を確認。先物終値で10960以上を回復し、売りシグナルは一旦消滅。

21日終値時点での現物のボリンジャーバンドの中心値は11135近辺。上下の2σはそれぞれ11423と10847近辺となっている。MACDは12日からマイナス領域(売り)に転換し、継続中。RSIは54.13となっている。また、パラボリック・システムは8日から売りシグナルを継続中。ストキャスティックスは本日21日から買いシグナルに転換している。

相場の森:中長期トリガーポイントと目標値
上値:現物終値で11339.30を上回り、11400以上で引けると→:上値目標値11900、12200
下値:現物終値で9932.90を下回り、9800以下で引けると→下値目標値9400、8800

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で11270を上回り、11280で引けると→:上値目標値11680
下値:先物終値で10900を下回り、10880以下で引けると→下値目標値10720

的中例:
上値;10月15日に10240で引け、9月30日終値10110を上回り、買いシグナル→上値目標値10340  → 20日終値10330→その後22日10270に下落。

上値:12月3日に9950で引け、9880を上回り、買いシグナル→上値目標値10120、10180→12月7日終値10150、12月8日終値10120→その後12月10日は9820まで下落。

上値:3月30日に11097.14で引け、10982.10を上回り、買いシグナル→:上値目標値11400→4月5日ザラ場高値11408.17→その後19日は終値で10908.77に反落。

下値:6月16日に9770で引け、9780を下回り、売りシグナル→:下値目標値9540→23日終値9540

下値:7月6日に9700で引け、9820を下回り、売りシグナル→:下値目標値9100→13日終値9040

下値:8月17日に10250で引け、10440を下回り、売りシグナル→:下値目標値10200→19日終値10210→その後、20日10360、26日10640まで戻りを拡大。

下値:10月1日に9980で引け、10030を下回り、売りシグナル→下値目標値9680→5日および6日終値9680→その後9日の10010まで3日続伸。

下値:11月2日に9830で引け、29日終値9880を下回り、売りシグナル→下値目標値9700→5日終値9700→その後6日9780から11日9880まで4日続伸。

下値:2月5日に10060で引け、10160を下回り、売りシグナル→下値目標値9980→9日終値9940→その後12日終値10100まで続伸。


ドル・円テクニカル分析(11月9日)

2009-11-09 01:21:19 | 読者の方からのご質問とその解説
ドル・円テクニカル分析

11月9日 東京市場終値(17時)90.11/12   安値89.70 高値90.26

ドル円反落も、5日連続でP&Fチャート上に変化なし。2日に90.13で引け、20日終値90.31を下回ったことによるドル売りシグナルは継続中。東京市場終値で90.60以上を回復しない限り、ドル売り圧力は継続。下値目標値は第一目標値89.00、第二目標値87.80.2日に第一下値目標値89.00に対して89.19まで下落後、急速に下げ幅を縮小し、ザラ場では4日に91.32まで戻したが、終値では変化なし
 

ドル円相場は、7日のザラ場安値88.01で一旦のドルの下値を確認した形となっている。この水準は2008年12月18日終値87.92の二番底を試す位置であり、ドルの下値確認の正念場であった。相場はこの水準をとりあえずサポートし、反発。9日海外市場で89円台後半、そして12日(東京市場は休日)は90.20程度まで上昇。ドルが本格的に下値を確認して、戻りを試すステージに移行するためには東京市場終値で90.00以上を回復することが条件となるとコメントしていた。
相場は13日終値の90.12の後、14日は終値で89.19に押し戻されたが、16日は91.17に上昇し、ドル買いシグナル点灯。20日に90.31に反落したものの、22日は91.43で引け、91.17を上回りドル買いシグナルが再度点灯。そして23日は91.82と3日続伸となった。
そして26日は91.84、27日も92.04と5日続伸。終値で92円台に乗せて引けた。しかし、28日は急反落し、91.16で引けた。米国株式相場の急落からグローバルなリスク回避に繋がり、クロス円主導で下落した。東京市場終値で91.60を下回ったことから(91.59以下)、ドル買いシグナルは一旦消滅。そして29日も株式相場の大幅続落を受けて下値を拡大。90.66で引けた。また、ザラ場では右肩形成のためのレンジの下限と見ていた90.20に対して90.24まで下落した。しかし、引けにかけて反発し、一旦の下値を見た形となっている。今後は下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成部分のためのレンジ形成のため一定の反発が考えられる。その際の条件としては東京市場終値で91.20以上を回復することが条件と予測していた。相場はその後、30日に終値で91.11に反発したものの、91.20に届かず、P&Fチャート上では変化がない状態であった。そして、2日は90.13で引け、10月20日終値90.31を下回り、ドル売りシグナルが点灯。東京市場終値で90.60以上を回復しない限り、ドル売り圧力派継続し、下値目標値として第一目標値89.00、第二目標値87.80を計測していた。2日は朝方、第一目標値の89.00に近い89.19まで下落した。
先週までコメントしていたドルが反落して買いシグナルが消滅しても91.60~90.20でエネルギーを溜めるべくレンジを形成する可能性については、実際は27日高値92.32からの下落は29日に90.25で下げ止まり、その後91.61に反発。そしてまた下落する展開となり、ザラ場の予測も的中したことになる。しかし、このレンジ形成の条件であった東京市場終値での91.20以上の回復は91.11となったことで未達成となり、P&Fチャート上は変化がなく、2日の下落から売りシグナルに繋がった。2日は東京市場引け時点で下ヒゲが長く、終値では90円台をキープしていることからかろうじて下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成段階の可能性が継続している。ただし、東京市場終値で90.60以上を回復しないと厳しい状況と考えていた。相場は4日に、90.60に接近する90.56で引けた。引け後の海外市場では90.90台に上昇したものの、5終値は90.42となり、90.60以上の回復は失敗となった。そして6日は90.46、本日9日は90.12と90.60回復とならず。今後も90.60以上の水準を保てるかが引き続きドルの下値リスク緩和のための条件となる。
今後、ドルが再度反発し、90.60を上回るレンジ形成の局面に入り、さらに27日終値92.04を上回り、92.20以上で引ける場合は上値目標値として第一目標値を93.80、第二目標値95.00、第三目標値100.40と計測している。
上記に示唆したように、このところ繰り返し言及している逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成段階の可能性は残っている。P&Fチャート上ではネックラインを91.20前後、ヘッドを88.15、ショルダーを90.50~90.20とし、一旦上方へブレイクしていた状態で93.80~95.00程度の上値ポテンシャルは継続。また、中長期的には100.40の可能性もある。ただし、そのためには終値で91.20以上をまず回復する必要があると考えられる。
一方、罫線などの時系列では92円前後をネックラインとしていることから一旦反落しても右肩部分形成のための反落であり、この場合でも96円台の可能性が出てくる。上記P&Fチャートの場合でも、罫線の場合でも5営業日~10営業日程度の時間調整が必要と考えている。そのためには終値ベースで92円20銭、ザラ場で92.32突破が必要と考えられる。
一方、ドルが終値で90円を割り込んでくるケース、つまり、東京市場終値で90.60以上を回復せず、上記ドル売りシグナルが継続した場合。89.00だけでなく、87.80まで走った場合は、逆ヘッドアンドショルダーの形状の可能性はとりあえず一旦後退し、10月7日ザラ場安値88.01、終値では88.15に対する二番底形成、下値確認コースへと変更することになる。ドルが下値を88円近辺でもう一度確認する状態で終わるのか、さらなる下値模索に向かうのかは88円を下回るかどうかが焦点であり、ドルの正念場が続く。

9日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は90.72近辺。上下の2σはそれぞれ92.17と89.26近辺となっている。MACDは10月12日にプラス領域(ドル買い)に転換し、2日まで継続していたが、4日にマイナス領域に転換。RSIは45.03となっている。また、パラボリック・システムは30日から円買い/ドル売りシグナルに転換している。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で92.04を上回り、92.20以上で引けると→:上値目標値93.80、95.00、100.40
下値:2日に90.13で引け、10月20日終値90.31を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値89.00、87.80(ただし、東京市場終値で90.60以上で引けるとドル売りシグナルは消滅する)


的中例:
上値
3月4日に98.83で引け、2月26日終値97.94を上回ったことによるドル買いシグナルの第一上値目標値99.60に対して、5日にザラ場で99.68、終値で99.61まで上昇→その後
93.54まで下落。

終値で95.61を上回り、95.80以上で引けたことによるドル買いシグナルの上値目標値97.40に対して8月10日に終値で97.39まで上昇→その後、17日に94,67まで終値で下落。

上値:10月13日に90.12で引け、1日終値89.98を上回ったことによるドル買いシグナルの上値目標値92.20に対して、27日終値で92.04、ザラ場で92.33まで上昇→その後28日終値91.16、29日終値90.66に下落。

         
下値
3月19日に95.48で引け、96.34を下回り、ドル売りシグナルの第三下値目標値93.20に対して、19日にザラ場で93.54まで下落。

6月16日に終値で97.61を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値95.20に対して、23日に終値で95.23まで下落。→25日は96.35に小反発。

7月6日に95.19で引け、29日終値95.53を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値92.40に対して、13日に終値で92.46まで下落。→その後21日は94.09まで反発。

8月17日に94.67で引け、12日終値95.26を下回り、ドル売りシグナルの第一下値目標値93.40に対して、21日にザラ場で93.43まで下落。→その後24日終値で94.97に反発。

9月8日に92.39で引け、3日終値92.43を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値89.40に対して、10月2日に終値で89.37まで下落。→その後5日終値で89.84に反発。


日経平均テクニカル分析(11月5日)

2009-11-05 23:59:35 | 読者の方からのご質問とその解説
日経平均の中長期的、短期的なトリガーポイントと上下目標値

11月5日終値:先物12月限9700(-120)、現物:9717.44(-126.87)

下値を探る展開。相場の森では、29日に9891.10で引け、現物終値で10000を下回ったことから10月5日の9674.49の下抜けを試す可能性は継続中。現物終値で10100以上を回復しない限り下値を試すバイアスは継続。引き続き中期的な方向性を決める上下のトリガーポイント10600以上と9600。
 一方、相場の木では、先物は2日に9830で引け、10月29日終値9880を下回ったことによる売りシグナルの第一下値目標値9700に対して、予測通り本日5日9700で引ける。その下は第二下値目標値9580。先物の罫線では三羽烏となっており、反発しても上値は限定的。10月5日および6日終値9680の下抜けを試す可能性は継続中で、この水準を下回ると更なる調整局面が継続する可能性を予測。


 日経平均の中長期的な流れである相場の森を日経平均現物で見ると、相場は10月1日に9978.64と終値ベースで10000円割れ。そして2日は9731.87、5日は9674.49と3日続落となった。しかし、下記先物の短期的下値目標値9680に匹敵していることもあり、6日は9691.80と小反発となった。
しかし、7日9799.60、8日9832.47、そして9日は10016.39と6日から4日続伸し、終値で10000以上を回復したことから売りシグナルは消滅し、仕切り直しとなった。その後相場は上昇基調を継続。20日は10336.84と戻り高値を更新した。
相場が先物の短期的上値目標値の10340に近い水準まで終値で上昇したことから、上値達成感によるスピード調整を予測していたが、その後、相場は22日に10267.17に反落。23日10282.99、そして26日は米国株式相場の下落にも10362.62と続伸したが、27日10212.46、28日10075.05と大幅続落。調整色が強まってきた。そして本日29日は9891.10で引け、終値で10000円を下回った。これにより10月5日の9674.49の下抜けを試す可能性が高まっている状態と考えられる。29日の下落により、現物終値で10200を回復しない限り下値を試すバイアスは継続すると予測。30日には予想を上回る米国第3四半期GDPを受けた米上昇から10034.74に反発したものの、10200には届かず、P&Fチャート上に変化はない状態であった。そして2日は9802.95に反落。米CITグループの経営破綻を背景とした金融不安の再燃による米国株式相場の大幅下落の影響を受けた。2日の下ヒゲが長く、反発の展開を予測していたが、4日は予測通り、小幅ながら9844.31に反発した。米国FRBのFOMCでの低金利政策長期化観測を期待したものであった。そして本日5日は9717.44と下値を拡大。先物の第一下値目標値9700に到達する下落となった。
今後も米国株式相場の大幅高など外部の支援材料がないと自力での上昇余地限定的と予測している。
後述の下記の先物相場では売りシグナルとなっており、相場のリズムとしては10月5日終値9674.49の下抜けを試す展開になり易い状態と考えられる。その際、相場が5日終値9674.49を下回り、9600以下で引ける場合は下値目標値として8800を計測している。
一方、相場が急反発して10362.62を上回り、10400以上で引ける場合は上値目標値として第一目標値11600、第二目標値12400を計測している。この場合は当然、8月26日の10639.71を上回ることも条件となる。

また、日経平均の短期的な流れである相場の木を日経平均先物中心限月で見ると、相場は9月25日に10310に反落。そして、28日はザラ場で9970まで下落。終値は10030となり、9月14日終値10180を下回ったことから売りシグナルが点灯。しかし、相場は既に下値目標値の10000に対してザラ場で9970、終値で10030まで下落していることから一旦の下値達成感が醸成されやすく、短期的にはリバウンドが入り易い展開を予測。暫くは下値を探る展開ながらも、一旦は反発する可能性を予測していた。
相場はその後、29日10100、30日10110と続伸したが、10月1日に9980に反落。9月28日終値10030を下回り、売りシグナルが点灯。下値目標値として9860を計測していた。2日は9730と第一下値目標値を下回る水準まで下落。この流れは第二下値目標値9680までの下落を予測していた。
相場はその後5日に第二下値目標値の9680に下落。6日は現物が反発したものの、先物は9680で変わらずとなった。
今後の展開として、第二下値目標値に到達したことから、一旦の反発の可能性があるものの、高値圏でのレンジ形成で溜め込んだエネルギーを下に噴出していることから、中期的には9220を第三下値目標値として計測していた。
相場は7日に9790に反発し、売りシグナルは消滅。8日9860、9日10010と3日続伸となり、現物の相場の森の視点でも一旦の売りシグナル消滅となり、仕切り直しとなった。
今後、相場が10110を上回り、10120以上で引ける場合は上値目標値として10340への上昇を計測していたが、相場は上昇基調を継続し、15日は10240で引け、9月30日終値10110を上回り買いシグナルが点灯。16日は10270へ小幅続伸したが、19日は10250と小反落。しかし、20日は上値目標値の10340にほぼ近い10330まで終値で上昇した。
相場が上値目標値に到達したことから、一旦のスピード調整的な調整局面入りを予測していたが、相場は22日に10270に反落。しかし、P&F上では10260以下にならないと変化はない状態となっていた。相場は23日に10290、そして26日は10360と続伸し、戻り高値を更新した。しかし、27日は10250に反落。小さい枠の短期的な細かい絵では、22日終値10270を下回り、売りシグナルが点灯。短期的下値目標値の10150に対して28日は10080まで下落。そして29日は9880まで下落した。30日は10010に反発したものの、2日は9830に急反落。10月29日終値9880を下回り、売りシグナルが点灯。4日も小幅ながら9820に続落。そして、本日5日は第一下値目標値9700に対して、予測通り9700で引けた。相場は第一下値目標値に到達したことから今後は一旦の反発も考えられるが、戻りも限定的で、下値を試すバイアスは継続から次の第二目標値9580を計測している。
一方、先物相場が急反発し、10010を上回り、10020以上で引ける場合は上値目標値として第一目標値10180、10240、10360を計測している。
5日終値時点での現物のボリンジャーバンドの中心値は10083近辺。上下の2σはそれぞれ10491と9676近辺となっている。MACDは29日からマイナス領域(売り)に転換し、本日も拡大・継続。RSIは37.31。また、パラボリック・システムでは29日から売りシグナルに転換し本日も継続している。


相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
上値:現物終値で10362.62を上回り、10400以上で引けると→上値目標値:11600、12400 
下値:現物終値で9674.49を下回り、9600以下で引けると→下値目標値:8800
   
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で10010を上回り、10020以上で引けると→上値目標値10180、10240、10360
下値:11月2日に9830で引け、29日終値9880を下回り、売りシグナル→下値目標値9700(本日5日終値9700)、9580

的中例:

上値;10月15日に10240で引け、9月30日終値10110を上回り、買いシグナル→上値目標値10340  → 20日終値10330→22日10270


下値:6月16日に9770で引け、9780を下回り、売りシグナル→:下値目標値9540→23日終値9540

下値:7月6日に9700で引け、9820を下回り、売りシグナル→:下値目標値9100→13日終値9040

下値:8月17日に10250で引け、10440を下回り、売りシグナル→:下値目標値10200→19日終値10210→その後、20日10360、26日10640まで戻りを拡大。

下値:10月1日に9980で引け、10030を下回り、売りシグナル→下値目標値9680→5日および6日終値9680→その後9日の10010まで3日続伸。

ドル・円テクニカル分析(10月22日)

2009-10-22 23:49:25 | 読者の方からのご質問とその解説
ドル・円テクニカル分析

10月22日 東京市場終値(17時)91.42/44   安値90.77 高値91.58

ドル円続伸。16日に91.17で引け、13日終値90.12を上回ったことによるドル買いシグナルは、20日に90.31に反落したことで一旦消滅も、本日22日91.43で引け、16日終値91.17を上回り、再度ドル買いシグナルが点灯。東京市場終値で91.00を下回らない(90.99以下)限り、ドルの上昇バイアスは継続。第一上値目標値は92.80。また、ドルが91.00を下回った場合でも、91.20~90.20でエネルギーを溜めるべくレンジを形成した場合は逆ヘッドアンドショルダー形成段階にも感じられる。その際のネックラインを91.20前後、ヘッドを88.15、ショルダーを90.50~90.20とすると94.50~80程度の上値ポテンシャル。また、中期的には98.20の可能性も。


ドル円相場は、9月8日に92.39で引け、3日終値92.43を下回ったことからドル売りシグナルが点灯。東京市場終値で92.60以上を回復しない限り、ドル売りバイアスは継続し、下値目標値として第一目標値90.80、第二目標値89.40を計測。
相場は第一下値目標値の90.80に対して、14日に終値で90.59まで下落。その後、一旦の下値達成感から15日には91.12に反発。しかし、16日は90.29に反落し、14日終値90.59を下回り、ドル売りシグナルが点灯したが、18日に91.25で引けたことからドル売りシグナルの消滅と逆にドル買いシグナルの点灯となった。海外では92円台後半まで上昇したが、24日は90.63で引けたことでドル買いシグナルは消滅し、仕切り直しとなった。その後の相場推移を終値ベースで見ると25日の90.60への小幅反落に続き、28日は89.57で引け、16日終値90.29を下回ったことからドル売りシグナルが点灯。29日89.72、30日89.76、10月1日89.98と3日続伸となったが、2日は89.37へ反落した。
相場は9月14日の90.59以降、9月15日91.12→9月16日90.29→9月18日91.25→と推移。レンジを形成し、エネルギーを溜めている状態となっていたが、28日の89.57でドル売りシグナルが点灯。東京市場終値で90.00以上を回復しない限り、ドル円の下値を試すバイアスは継続し、下値目標値として第一目標値88.40、第二目標値87.20を計測していた。10月1日は89.98まで終値で上昇したが、結局90.00に届かず、ドル売りシグナル継続となり、2日の89.37に繋がった。
ドルはドル売りシグナルが点灯した28日の早朝に既に88.24まで下落しており、第一下値目標値の88.40を下回る水準まで下落していることから一旦のドルの下値達成感が見られたこともあり、ザラ場での90円台回復に繋がったが、あくまでも東京市場終値で90.00を回復することが一旦のドル円の下値達成感醸成の条件であった。
その後、相場は5日に89.84に反発。一旦のドル売りシグナル消滅となったが、6日は89.27に再度反落。2日終値89.37の下抜けを試す展開となった。
そして7日は88.15で引け、2日終値89.37を下回ったことからドル売りシグナルが点灯。下値目標値として87.40を計測。しかし、相場は7日の東京市場引け後の海外市場で88.01をつけた後は切り返し、8日終値88.28、そして9日は89.29と続伸し、ドル売りシグナルは消滅した。その後、相場は13日に90.12で引け、5日終値89.84を上回り、ドル買いシグナルが点灯したが、14日に89.19と急反落し、ドル買いシグナルは消滅。しかし、15日89.54に反発後、16日に91.17と大幅に続伸。13日終値90.12を上回り、ドル買いシグナルが点灯。しかし、19日はドル買いシグナル継続のためのギリギリのポイントである90.60に反落した。
相場はその後、20日に90.31と続落し、東京市場終値で90.60を下回ったことからドル買いシグナルは一旦消滅。しかし、21日90.71、本日22日91.43と続伸。16日終値91.17を上回ったことからドル買いシグナルが点灯。東京市場終値で91.00を下回らない限り、ドルの上昇バイアスは継続し、上値目標値として92.80を計測している。
一方、ドルが反落し、91.00を下回り、90.99以下で引ける場合はドル買いシグナルは消滅する。さらに下値を拡大して20日終値90.31を下回り、90.19以下で引ける場合はドル売りシグナルとなり、下値目標値として第一目標値89.00、第二目標値87.80を計測している。
相場は7日のザラ場安値88.01で一旦のドルの下値を確認した形となっている。この水準は2008年12月18日終値87.92の二番底を試す位置であり、ドルの下値確認の正念場であった。相場はこの水準をとりあえずサポートし、反発。9日海外市場で89円台後半、そして12日(東京市場は休日)は90.20程度まで上昇している。ドルが本格的に下値を確認して、戻りを試すステージに移行するためには東京市場終値で90.00以上を回復することが条件となるとコメントしていた。
相場は13日終値の90.12の後、14日は終値で89.19に押し戻されたが、16日は91.17に上昇し、ドル買いシグナル点灯。20日に90.31に反落したものの、本日91.43で引け、91.17を上回りドル買いシグナルが再度点灯している。
また、仮にドルが91.00を下回り、ドル買いシグナルが一時的に消滅しても、91.20~90.20でエネルギーを溜めるべくレンジを形成した場合は逆ヘッドアンドショルダーの右肩部分の形成段階にも感じられる。その際のネックラインを91.20前後、ヘッドを88.15、ショルダーを90.50~90.20とすると94.80程度の上値ポテンシャルも出てくる可能性も考えられる。
さらに9月14日90.59以降逆ヘッドアンドショルダー部分の相場推移による水平計算では、中期的に98.20への上昇ポテンシャルも計測している。本日の91.43で91.20前後のネックラインを上に抜けてきた状態と考えている。
22日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は89.88近辺。上下の2σはそれぞれ91.41と88.35近辺となっている。MACDは12日にプラス領域(ドル買い)に転換し、本日も継続。RSIは57.15となっている。また、パラボリック・システムは15日から円売り/ドル買いシグナルに転換し、本日も継続している。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:21日に91.43で引け、16日終値91.17を上回り、ドル買いシグナル→:上値目標値92.80、94.80、98.20(ただし、東京市場終値で91.00を下回り、90.99以下で引けるとドル買いシグナルは一旦消滅) 
下値:終値で90.31を下回り、90.19以下で引けると→:下値目標値89.00、87.80


的中例:
上値
3月4日に98.83で引け、2月26日終値97.94を上回ったことによるドル買いシグナルの第一上値目標値99.60に対して、5日にザラ場で99.68、終値で99.61まで上昇→その後
93.54まで下落。

終値で95.61を上回り、95.80以上で引けたことによるドル買いシグナルの上値目標値97.40に対して8月10日に終値で97.39まで上昇→その後、17日に94,67まで終値で下落。
         
下値
3月19日に95.48で引け、96.34を下回り、ドル売りシグナルの第三下値目標値93.20に対して、19日にザラ場で93.54まで下落。

6月16日に終値で97.61を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値95.20に対して、23日に終値で95.23まで下落。→25日は96.35に小反発。

7月6日に95.19で引け、29日終値95.53を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値92.40に対して、13日に終値で92.46まで下落。→その後21日は94.09まで反発。

8月17日に94.67で引け、12日終値95.26を下回り、ドル売りシグナルの第一下値目標値93.40に対して、21日にザラ場で93.43まで下落。→その後24日終値で94.97に反発。

9月8日に92.39で引け、3日終値92.43を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値89.40に対して、10月2日に終値で89.37まで下落。→その後5日終値で89.84に反発。




ドル高?円安?に応じないようにオバマ大統領に圧力要請!?

2009-02-26 23:45:10 | 読者の方からのご質問とその解説
米民主党のフランク会員委員長とレビン下院議員がオバマ大統領に、日本政府が輸出回復に向けた円安を要請する意見に応じないようにするために、オバマ大統領に要請し、日本の首脳に圧力をかけていることが判明した。

マサチューセッツ州のフランク委員は大統領あてに書簡を送付し、『他国を犠牲にして日本の輸出を刺激するために円安を求める意見に応じないよう促すことを求める』
と言及。オバマ大統領は強い機軸通貨としてのドル高を協調したが、米国輸出業の見地からするとドル高は迷惑千万。保護主義と名指しで非難されようとも本音としては円安は困るのはお家事情。しかし、米国債を買ってもらうインセンティブに欠けるくらいのドル安も本当は困るはず。そこにアメリカの難しさがあるとみる。

円相場は過去1年で約11%程度上昇したため、日本の輸出企業に打撃を与えている。日本国内には円売り介入への要請も見られるのが実情である。こうした動きに、二人の議員は書簡で『世界経済の現状が脆弱であることや、日本経済が大規模な為替介入を行った経緯があることを考えると非常に憂慮される』と指摘した。
相場は人の困る方向に行く!
米議員がドル高・円安は困ると思うということはもっとドル高・円安に行くということである。

ドル安が問題なく進んでいればこんな政治的コメントは出ないはずである。
リスク許容度の低下やグローバルな信用回帰のドル需要などからのドル高が今後も継続すると見ざるを得ない状況にあると考えられる。


9月25日段階でのトリガーポイントと上下目標値 - 日経平均

2007-09-25 23:59:13 | 読者の方からのご質問とその解説
日経平均の短期的なトリガーポイントと上下目標値

9月25日終値:先物12月限16430、現物:16401.73

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で16380を上回り、買いシグナル→:16470、16560、16880
下値:先物終値で16270を下回ると→:16150、16040


9月10日段階でのトリガーポイントと上下目標値

2007-09-10 21:43:07 | 読者の方からのご質問とその解説
9月10日段階でのトリガーポイントと上下目標値

○ドル円は本日、東京市場終値で114.39を下回り、ドル売りシグナルが点灯。第一下値目標値の112.60に対して、本日ザラ場で112.60まで下落後、反発。終値は113.37となった。東京市場引け後もドル円の買い戻しが入り、113.90近辺まで上昇している。この動きを見ると一旦のドル円の底値を見た可能性が高いが、明日以降、東京市場終値ベースで113.80以上の回復がないとまだ安心できない状況と考えている。

ドル円:東京市場終値:113.37
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で116.40以上で引けると→:上値目標値118.00、119.20、121.00
下値:終値で114.39以下で引け、ドル売りシグナル→:下値目標値112.60(本日到達)、112.00、110.20


○ユーロ円は8月23日に156.96で引け、155.67を上回り、ユーロ買いシグナルが点灯。上値目標値156.90に対して27日158.69まで上昇後、29日に155.57に反落。31日に158.78で引けユーロ買いシグナルが点灯したが、反落。本日は156.34まで値を下げてきている。ユーロ・ドルの上昇もあり、ドル円に比べると下値リスクは小さいものの、上値が重いのも事実。円売り、ドル売りの再開によるクロス円上昇にはまだ時間がかかる展開か。

ユーロ円:東京市場終値:156.34
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で158.80以上で引けると→:上値目標値160.20、161.10
下値:終値で155.49以下で引けると→:下値目標値154.30、153.40


○ユーロ・ドルは8月23日に1.3540で引け、1.3502を上回り、ユーロ買いシグナルが点灯。上値目標値の1.3620に対して27日に1.3660まで上昇後、29日に1.3596まで反落。31日に1.3661まで上昇したが、9月5日に1.3575まで下落した。しかし、その後3日続伸し、本日1.3791で引け、1.3670以上で引けたことからユーロ買いシグナルが点灯している。上値目標値は1.3810であうが、本日ザラ場で1.3800まで上昇している。目先はドルの買い戻しから上昇一服感がでやすいものの、中長期的にはユーロドルの上昇余地はまだあると考えており、中長期的に1.40台突入(1.45台)を予測している。

ユーロ・ドル:東京市場終値:1.3791
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で1.3670以上で引け、ユーロ買いシグナル→:上値目標値1.3810(本日高値1.3800)
下値:終値で1.3569以下で引けると→:下値目標値1.3390


変化日の算出方法

2007-01-28 01:00:21 | 読者の方からのご質問とその解説
読者の方からのご質問とその解説

変化日の算出方法

読者の方からメールでご質問を頂きました。

古屋さんからのご質問です。


相場博士殿

毎日欠かさず「ファンドマネージャーの相場絵日記」を拝見させて頂いております。毎日更新し続ける事は非常に大変な事であり、その事自体も大変尊敬しておりますし、的確な内容にも更に尊敬しております。私の様な読者にとっても非常に有難い限りです。そして今回ユーロドルが加わっており、更に有難い気持ちで一杯です。

HPの中で「個人投資家の身になった金融市場予測、学習機会の提供」との非常に有難い言葉がありますが、私としても相場博士の技術や考え方を勉強し、自分自身にまず投資の考え方や自信をつけていき、そしていつかは、私も相場博士の様にその技術や果実を社会に貢献して参りたいと思っています。

突然のメールにて甚だ僭越ですが、相場博士の事を応援しております。くれぐれも御体にはご自愛下さい。

最後に一つ質問があります。よく変化日を予測(計算)している方を拝見しますが、どの様に行うものなのでしょうか?大変お忙しい中とは存じますが、いつかお手隙の際にポイントを教えて頂ければ幸いです(全く急ぎません)。

古屋

古屋様、

メールありがとうございます!
有難いお言葉大変嬉しく存じます。

さてご質問のお答えですが、小生の理解している範囲で申しあげれば、比較的大きなサイクル(あるいは値幅)の前回高値からどのくらいで次の高値をつけたかという周期を計算するのです。安値も同様にです。そうすると為替でも株でも債券でもある周期が見つかります。営業日数で68日とか230日とか689日とかいう具合です。この周期にしたがって次の応答日を変化日と想定するのです。他にも月の満ち欠け(満月、新月)や太陽の黒点、潮の満ち引きなど自然現象との周期を意識する人もいます。

いずれにしろ相場は人間がやっているもの。過去のパターンから将来をある程度予測することはできるものだと考えています。けして人間は合理的な意思決定ばかりするとは限らないですし、市場が常に効率的ではないというのが小生の相場哲学です。ランダムウォークするのはお酒を飲んだ後なのでしょう。


チャートの形状の良い、悪いについて

2006-12-23 22:09:14 | 読者の方からのご質問とその解説
読者の方からのご質問とその解説

チャートの形状の良い、悪いについて

読者の方からメールでご質問を頂きました。
山田さんからのご質問です。
本日も含めて4度返信を試みたのですが、すべてfailure noticeとなってしまいました。そこで、大変失礼ながら、ブログ上にて回答させていただきます。

拝啓
毎日「相場絵日記」を読ませて頂き、ご慧眼には感服する次第です。
私も、東証指数や数種の監視銘柄について、大きめの枠のP&Fのチャートを作成し
て、自分でも目標値の測定に挑戦しております。
ただ、日経平均テクニカル分析の記載の中で「チャートの形状は良く」若しくは
「チャートの形状が悪く」という表現がありますが、これについてはP&Fチャートのどういう形状をさしているのか分かりません。
5分足の終値の折れ線チャートについて、毎日の終値と翌日の始値にギャップがよくできるときは、チャートがきたないという意識は湧くのですけれども。
差し障りがない範囲で結構ですので、ご教示いただければ幸いです。
敬具
  山田


山田様、

メールありがとうございます。

そうですね。
これは視覚的な、そしてまたやや主観的な部分が大きいと思います。

小生がよくチャートの形状が良い、悪いと言っているのは、フォーメーション
のことです。
例えば、上昇が続き、×印が長い(レッグと呼びます)形状のあと、やや短い○印がついた場合、これはメジャードムーブという所謂、垂直計算を想定するわけですが、この○印の数が少ない場合は形状が良いわけです。しかし、○印が多くなり、×印の大部分を埋めてしまうような下落の形状、特に買いシグナル点灯箇所まで戻ってしまうような下落。これは形状が悪いことになります。

また、時々書いていますが主波動が下落後に二番底を形成して、買いシグナルが点灯しても、下値切り上げ型のフォーメーションは、相場の経験則から、再度下値を探る傾向が高いのです。もちろん絶対ではありませんが。

まだ、他にもいろいろとありますが、経験と独自の相場観から感じ取る世界といってもいいかもしれません。

114.40 を下値と予測した水平計算による目標値の計算方法

2006-12-10 13:06:53 | 読者の方からのご質問とその解説
読者の方からのご質問とその解説
114.40 を下値と予測した水平計算による目標値の計算方法


読者の方からメールでご質問を頂きました。
南さんのご質問です。


相場博士様

こんばんは。先日、P&Fチャートの書き方について質問をさせて頂いた南と申します。

早速、手書きで86年頃からのドル円チャートをつけ始めました。思ったいたよりも、
大変な作業で疲れましたが、過去の値動きをチャートに書き落としていると、
最近のドル円のボラティリティの低さからは想像できないくらい、80年代、90年代の
日々の値動きが大きかったことが肌で感じられ、いい勉強になりました。

さて、今回、またまた失礼ながらメールをさせて頂いたのは、水平計算による目標値の
計算をする際に、いつも、どの列幅を保ち合い期間とみなして計算をすべきか迷ってしまい、
相場がバランスを崩した時に、どこを目標値とみなせばよいのか明確に判断できないことが
しばしばあるため、アドバイスを頂きたいと思ったからです。

例えば、今週の円高方向への目標値について、相場博士様は117.40円を下回れば、
114.40円を下値目標値と置いていらっしゃいましたが、保ち合い期間の考え方に
よっては、113.20円や113.80円が目標値として算出されてしまいます。
(私がつけているP&Fチャートの直近部分のみをエクセルファイルで作成してみました。)
実際の相場では、横一列のきれいな保ち合いP&Fチャートが出来るわけではなく、いびつな形をしたものや、フォーメーションを形成することもあると思うのですが、水平計算をする際の前提となる持ち合いの列の判断の仕方について、明確な基準みたいなものがあればご教示願えないでしょうか?
以上、お時間がおありの時にでもご返信頂ければ幸いです。



南さん、

メールありがとうございます。
頑張ってらっしゃいますね!すごいです。とてもよいご質問です。
さてお答えですが。

まず今回のドル円の下値目標値は、11月1日の終値117.10から5行分をカウントします。
117.40を下回ることで、その5行分を下に取るわけです。
今回、特別に申しあげますが、小生は1枠20銭の3枠転換の積極法を使っています。
したがって計算式は117.40-(0.20×5×3)=114.40となります。

水平計算をする際の前提となる持ち合いの列の判断の仕方について、明確な基準みたいなものがあるかどうかですが、そうですね。。。かたまりをカウントする際にあまり横のカウントに無理があるものは入れていません。できるだけ同じゾーンの列だけを計算するのです。
ただし、中長期の水平計算をする際は、チャートを1メートル離れて見る感覚である程度いびつであっても、大きく捉えて近い価格帯にあれば全部カウントしても良いかと思います。
相場の木や葉緑素に気を取られがちですが、あとになって見ると、実はこのやや大きめにかたまりを捉えた計測方法が当たっていたことが多いのです。為替だけでなく、債券や株もそうです。
1枠を小さく取ることと、大きく取ることは短期サイクルでは違う目標値になりますが、中長期サイクルでは意外と一致したりします。これは垂直計算のダイナミックメジャードムーブなどと呼ばれたりしています。
あとは、試行錯誤しながら本人の経験と勘にもよると思います。
相場に絶対はありませんし、絶対のアプローチもありません。
相場に畏敬の念を持って、無理をせず楽しんでください。


ポイント・アンド・フィギュア(P&F)について

2006-09-24 01:14:09 | 読者の方からのご質問とその解説
最近、読者の方からメールでポイント・アンド・フィギュア(P&F)についてご質問を頂く機会が増えました。そこで、今回、ポイント・アンド・フィギュアの由来、つけ方、特徴をまとめてみました。

ポイント・アンド・フィギュアは、価格の変化に着目した非時系列のチャートであり、その最大の特徴は目標値の算出ができることである。

○ポイント・アンド・フィギュアの由来
・実際に"ポイント・アンド・フィギュア"の名称が使われたのはVictordeVilliersの 1933年の古典的名著
 "ThePointandFigureMethodofAnticipatingStockPriceMovements"においてである。 
・1880年代、1890年代は"BookMethod"として知られていた。
(CharlesDowがウォールストリート・ジャーナルの1901年7月20日号の論説で命名したもの)

○ポイント・アンド・フィギュアのつけ方
・市場価格は原則として×が上昇、○が下落を意味する。
・ポイント・アンド・フィギュアチャートを書くために、1単位(1box)をいくら にするか決める。
・1単位が大きいと、より小さな価格変動を捨象できるが、反対方向への変化に対応が遅くなる。
・1単位が小さいと、市場の動きに敏感になるものの、相場の大きなトレンドを見失う可能性が高くなる。
・3PointReversal(3枠転換)が主流。他に2枠転換、4枠転換がある。
・消極法と積極法がある。
・マザー・マーケット(mother market)の終値を基準とし、一貫性を持たせる。

○ポイント・アンド・フィギュアの特徴
・非時系列であること、つまり、通常の時系列よりも価格の変化自体に着目する。
・小さな動きを捨象できること。
・相場のバランスの仕方が極めて分かり易いこと。
・バランスが崩れるポイント、つまり、売りシグナル、買いシグナルが容易に分かること。
・水平計算、垂直計算により、目標値の算出が容易にできること。


中長期の相場予測方法

2006-05-21 12:40:23 | 読者の方からのご質問とその解説
読者の方からのご質問とその解説②

中長期の相場予測方法

読者の方からメールでご質問を頂きました。
Yoshiさんのご質問です。

平素より博士のブログを参考にさせていただいております。
私はP&Fを使用しておりませんが、今回のご質問は「どのように中長期のポテンシャルを割り出しているのか」です。

さすがにまんまにかかわる情報は教えられないと思いますので、もし教えることのできない情報であれば、何らかのヒントをいただけませんでしょうか?
自分で検証をしてみたいとおもっております。
大変恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

Yoshiさん、
メール有難うございます。

そうですね。中長期のポテンシャルは、やや大きなサイズ、つまり
P&Fの1枠を20円とか10円ではなく、100円で書いて算出しています。
具体的には、水平計算と垂直計算ですが。

『木を見て森を見ずと』いう言葉がありますが、日々の細かい動きばかり
ではなく、終値でじっくり値動きのパターンを観察するのです。
チャートを20センチではなく1メートルくらい離れて見る感じです。

相場の予測に短期的な目標値も出しますが、長期的な目標値はこの
ように枠を大きくし、できるだけ細かいブレを無視する形で大きな
方向性を見ています。勿論短期的なものは、1枠10円とか20円を中心
にしますが。細かいチャートを遠くから見ると大きな枠で書いたものと
同じになるよう感じがします。



トリガーポイントと目標値の解説

2006-04-22 22:31:03 | 読者の方からのご質問とその解説
トリガーポイントと目標値の解説

読者の方からメールでご質問を頂きました。
トリガーポイントと目標値のことについてもう少し詳しく解説してほしいとの内容でした。

最近の日経平均先物を例にとり説明させていただきます。

下の“相場の木:短期トリガーポイントと目標値”は日経平均テクニカル分析のもので今月12日から17日まで有効となったケースです。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で17560を上回ると→:17650、17740 
下値:先物終値で17280を下回り、売りシグナル→:17160、17040

これによると、日経平均先物相場は12日に17280を下回り、売りシグナルが点灯しました。そして最初の第一下値目標値の17160までザラ場で下落し、17170で引けました。翌13日はその下の第二下値目標値17040に対して、ザラ場で17070まで下落する展開となりましたが、その後は切り返し、終値では17200に反発。14日も17230まで回復しました。しかし、売りシグナルは消滅しておらず、翌17日には第二下値目標値の17040に近い17030まで終値で下落しました。下値目標値を達成したことで一旦リバウンドが入ると考えるわけです
実際、相場は翌18日にザラ場で16930まで下落したものの、終値では17240に急反発し、売りシグナルも消滅する展開となりました。

したがって、終値ベースで見ると、第一下値目標値17160近辺に下落後(12日終値17170)、小幅な戻しが入り(14日終値17230)、再度下値を試し、第二下値目標値17040近辺に下落(17日終値17030)するコースを辿りました。そして、その後は売りシグナルが消滅し、大きく反発(21日終値17420)する展開となったわけです。
つまり、第一下値目標値に到達後、一旦逆の動き(下値なら反発、上値なら反落)を示現してから、第二下値目標値に行くという意味になります。また、第二目標値達成後は、売買シグナルが消滅し、それまでと逆の動きに入っていくという意味も含んでいます。
また、この目標値は基本的には終値ベースの予測になります。