ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

ウズ的輸液

2011年06月01日 | 活動
ウズ的シリーズ第3段!!!

今回は輸液をご紹介♪


ウズの輸液は瓶に入っています。容量は200mlと400ml。


上から見るとこんな感じ。アルミでふたがされています。


そこを、ピンセットでプリッとはがして使用するのです。

使い終わった容器は、残った周りのアルミ部分をピンセットではがします。

これがまた力が必要なのですよ。そして、気をつけないとアルミで指を切っちゃうの。


で、こんな風になります。

これを薬剤に持っていくと


洗って、


消毒。

このあとさらに滅菌して、再度薬をつめるのだそうですが、まだみたことありません。


病院で作っている薬は少ないです。

生理食塩水と、5%グルコース溶液と、フロツェリンというマスキン水みたいな薬と、ナボカインと、重炭酸液と、抗生剤がいくつか。

抗生剤は小さな瓶に液体になったものが詰められています。

もちろんこれじゃ全然たりないので、足りない薬は近くの薬局で家族が買ってくるシステムです。

そして、高カロリー輸液ってもんがないから、患者さんたちは早いうちから食事を始めます。

嚥下機能評価もないからやってみてむせたらやめる、むせなきゃGO!って感じ。

まぁ、十分だよね。それに、お腹ウチュン ヤフシかも♪(お腹にとって良い)

無料を歌って治療してますが、結局ほとんどは家族が買ってくる薬に頼ってます。

1本18000スム(800円くらい)の注射を毎日するとかさ、大変よね。

おむつも1枚7000スム(350円くらい)、保険とかないこの国は、脳梗塞になったって、おむつのお金さえ普段の生活費から出さなくてはならない。なかなか難しい問題だ。

ほんの少しずつお金もらって、上手にまわせないんだろうか・・・



ちなみにこれ、消毒用アルコールです。

ある日看護師がこれにウォッカを注いでいるのを目撃!!

「ウォッカ入れるの!?」

って聞いたら、

「師長のとこにもストックないんだって~

って普通に返されました。

じゃないでしょww

あなたのその腕も、ウォッカで消毒されたかもしれませんね