「中国全史」上(ウッド著 2022年11月 河出書房新社刊)を読みました。
著者はイギリスの映像作家
本書はB B Cのドキュメンタリー「The story of China」
をもとに書かれたものだ。
(文章が映像的なのも頷けるj
高いところから俯瞰している
と思うとぐんぐんレンズが近づいて
1人の人物が見えて来る。
例えば清の光緒帝
「1899年12月
冬至を2日後に控え
光緒帝は凍てつく寒さの中
色鮮やかな大行列を従え
天安門から紫禁城の外へと出た
皇帝は無表情で前方を見つめていた」
悲しい運命が待っているのだ……
「632年の夏(唐の時代)
中国人の旅人がジャエーンドラの僧院に立っていた。
やわらかな緑に包まれたカシミール渓谷と青い湖の向こうには
雪を頂くヒマラヤの峰々を見渡すことができた」
身長180㎝、明るい瞳と端正な容貌のこの僧は
玄奘三蔵だ……
北宋では女流詩人の李清照の姿が描かれる。
北宋の滅亡に際して
皇帝を批判する詩を書いた李清照
「あなた(徽宗)はもっと用心深くあるべきだった
過去からもっと学ぶべきだった」
……
マイケルおじさんの物語を聞くかのようです。
なかなか