気仙沼市本吉町馬籠地区西部、山間の細い農道を歩いていると、林際の藪に赤い実が
チラチラ見えます。立ち寄ってみるとサルトリイバラの実ですね。
今の季節なら寒さや乾燥で赤い色が褪せたり、果皮が皺ばんでいたりするのに、この一角
だけが寒さも強風も避けているかのようです。
背後の尾根が北西の風を遮っているお陰なのでしょうね。
二枚とも201 . . . 本文を読む
気仙沼市本吉町馬籠地区西部、集落道を歩いていると、あちこちにヘクソカズラの実が
生っているのを見かけます。このあたりには牧草地や耕作放棄地が多く、日当たりの良い藪
や疎林が多いことによるものと推測しています。
広い牧草地下の斜面には、低木やススキが生い茂っています。そこにヘクソカズラのつるが
絡んでいて、たくさんの実がぶら下がっています。ここには寒風が吹き付けないのか、黄褐色
の実が傷まずに艶やか . . . 本文を読む
石巻市北上町十三浜地区、山中の踏査を終えて中腹の林道を下っていくと、杉林が途切れ
て雑木林になります。区切りがよいので路肩にリュックを下ろして休憩していると、落葉の
間から丸い緑色の葉が覗いているのが見えます。イチヤクソウの葉ですね。
周辺を探すと大きなシデの木の下などに、2~3株、或いは4~5株とまるで寄り添うかの
ように生えています。緑の少ない今の季節に出合うと嬉しくなりますね。
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石巻市北上町十三浜地区、今の時季に海岸や周辺の道路を歩くと、たくさんの黒い実を
付けた低木を見ることができます。モクセイ科のオオバイボタの木ですね。
初めはイボタノキかと思ったのですが、葉が大きく半常緑性のようなので、調べ直してよう
やくオオバイボタと判った次第。樹木図鑑によると、分布は関東以西、或いは福島県以南と
なっているものの、南三陸町歌津の半島部でも自生を確認しています。
オオバイボタの . . . 本文を読む
南三陸町戸倉地区南西部、山裾の農道や林道を歩いていると、草薮を覆うようにつる草が
茂っていて、今はそれに銀白色の綿毛のようなものが付いています。
観察するとキンポウゲ科のボタンヅルで、綿毛のようなものは種子に付いた冠毛ですね。
草薮だけでなく、川原の立木や林際の木々にも絡み、高さ10mほどの梢にも上っていて、
たくさんの冠毛がまるで綿雪を被ったかのように見えることもあります。
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