里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シロオニタケ 猛毒キノコ

2017-03-24 | 日記
南三陸町の水戸辺川の西側に、標高200~400mの山々が川と平行して連なって
います。去年の冬に尾根筋を歩いて、山域の概容は把握しているので、今度は
キノコの季節に、何か面白いものが生えていないかと歩いてみました。

標高250mほどの稜線を南に下っていると、左前方に白いキノコが見えます。
半球型の真っ白な傘で、食用になるキノコで似たようなものはありません。
間近で見ると、傘も柄も白い突起に覆われています。
こんなキノコは初めて見ました。食べられる可能性は低いけれど、話題性があるので
撮影して種の同定をしてみましょう。


                                 2015.9.27撮影

家の光協会の「きのこ図鑑」の写真や解説と見比べ、シロオニタケと同定しました。
決め手はやはり白い突起ですね。
図鑑では「錐状のいぼを多数付着させるが、脱落しやすい」とあり、私の写真でも傘の
左側でいぼの脱落があり、それが周囲にこぼれ落ちています。
付近でもう一本見つけました。こちらはすっかり傘が開き、くすんだ白色に変っている
ものの、柄についているつばを確認できました。
※下の写真のキノコはつばが残っているので、同属のタマシロオニタケの可能性あり。




                             二枚とも2015.9.27撮影

テングタケ科テングタケ属のキノコ。分布域の記載なし。
夏~秋、シイ・カシ林、アカマツ・コナラ林などの地上に発生。大型。
傘は白色、微粉に覆われる。錐状のいぼを多数付着させるが、脱落しやすい。
条線はなく、縁部につばの破片を付ける。ひだはクリーム色で、やや密。
柄は白色で中実、表面は綿質の細かい鱗片に覆われる。
基部は棍棒状に著しく膨らみ、傘と同質のいぼが多数環状に付着する。
つばは綿質~膜質で、上面には多少条線があり、下面には錐状のいぼが付く。
しかしつばは傘が開くとともに破れ、柄には殆ど残らない。
胃腸などの消化器系の中毒症状や、神経系の異常をきたす毒を持っている。


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