里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

センブリのロゼット葉

2018-10-16 | 日記

登米市東和町米川地区の西部、細い車道を上がって峠の頂を越え、西の集落側へ
下っていくと、山側法面が抉れて赤土が露出している箇所があります。
そこに白い小さな花が咲き始めていて、歩み寄るとセンブリの花です。
北向きの法面ですから半日陰になっていて、育ちの良い株では20~30個もツボミを
付けています。盛期に訪れたら見事でしょうね。

写真を撮りながらふと思い出しました。
「センブリは二年草だから、既にロゼット葉を展開しているかも知れないね。」
株の周辺を丹念に探すと、濃緑色の小さなロゼット葉を見つけました。
ただ、茎葉の形は線形なのに、この葉は披針形~長楕円形ですから、全く似ていません。
帰宅後に、植物図鑑やネット記事で確認しなければなりませんね。





                             二枚とも2018.10.12撮影

調べた結果、これがセンブリのロゼット葉なんですね。
白い条線、或いは網目模様が入るのも特徴の一つとのこと。複数のネット記事で確認した
ので、間違いないでしょう。

センブリの果実が熟すのは初冬の頃で、散布された種子は翌春に発芽します。
その年は小さなロゼット葉で過ごし、冬に入ると地上部はいったん枯れますが、地下の根が
生きていて、次の年の春に再びロゼット葉を展開します。
その後、初夏の頃から細い茎を伸ばしていき、秋になると花を咲かせるわけです。


                                 2018.10.12撮影

センブリは2016年の10月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
センブリ 戸倉の山道



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