里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シロヤマブキ 漆黒の果実

2021-11-14 | 日記

栗原市金成地区、丘陵地を越える車道を上がって行くと、道路脇の藪に黒い実が生ってい
るのを見つけました。実は何本もの枝のあちこちに生っていますが、その何れも4個ずつ
付いていますから、4分果という生り方かも知れません。
以前、民家の庭で見かけたシロヤマブキの実に似ているような ? でも、シロヤマブキは暖
地に分布する低木のように記憶しています。
民家の庭先に植えられた木から、種が供給されたのでしょうか。

                              二枚とも2021.11.3撮影

調べると、シロヤマブキの分布域は中国~四国地方で、石灰岩地帯に自生するとあります
が、清楚な印象の白花が好まれ、各地の公園や民家の庭先に植栽される、とあります。

ここは丘陵地の高みに近く、一番近い民家から1kmほども離れています。
野鳥が運ぶような種子には見えず、どのような手段でここまで辿り着いたのでしょう。
道路近くですから、農家が捨てた野菜くずとか残土の中に、種子が混入していたのかも知
れませんね。

                                  2021.11.3撮影

バラ科シロヤマブキ属の落葉広葉樹で、樹高1~2mの低木。
中国~四国地方に分布し、石灰岩地帯の林内や林縁に自生する。
株立ち樹形で、幹の基部は灰黒色、若い枝は灰褐色。対生に分枝して繁る。
葉は対生し、葉身は卵形で長さ4~6cm、先端は鋭く尖り、基部は円形。縁に鋭い重鋸歯
がある。葉表は葉脈部分で窪み、葉裏には毛が生える。葉柄は長さ2~5mm。
花期は4~5月、新枝の先に直径3~4cmの4弁花を1個付ける。花弁は白色の円形、萼
片は4個、長さ1~1.5cmの狭卵形で、4個の針状の副顎片がある。
雄しべは多数、雌しべは4個ある。
果実は漆黒の楕円体で長さ7mmほど、通常4分果。中に種子が1個入る。



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