里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

モミジバスズカケノキの黄葉

2017-10-29 | 日記
登米市中田町の市道を走行していると、公園近くに大木がそびえていて、
きれいに黄葉しています。イチョウとは樹形が違いますし、エノキでもなさそうです。
樹種を確かめたく、寄り道してみました。

葉がカエデに似ていて、樹皮が剥落して鹿の子模様になっていますから、スズカケノキ
ですね。プラタナスといった方が、通りが良いかも知れません。




                            二枚とも2017.10.25撮影

樹木図鑑等から判ったことですが、スズカケノキにはスズカケノキ、モミジバスズカケノキ、
アメリカスズカケノキの三種があって、いずれも明治期に渡来した外来種のようです。
スズカケノキは葉の掌状の切れ込みが深いので、私の写真のものとは明らかに違います。
そうすると残りの二種の何れかということになりますが、アメリカスズカケノキは樹皮が
剥がれずに縦の割れ目が入り、きれいな鹿の子模様にはならないのだとか。
以上のことから、写真の樹種は『モミジバスズカケノキ』ということになりますね。


                                2017.10.25撮影

スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。樹高30mの高木で中近東原産のスズカケノキ
と、北米原産のアメリカスズカケノキとの交配種。
1700年頃イギリスで交配され、我が国へは明治中期に渡来した。街路樹や公園樹として
各地で植栽されている。名の由来は、垂れ下がった果実(集合果)が、山伏の着る篠懸衣
(すずかけころも)に付いている玉飾りに似ていることから。
樹皮は淡灰褐色あるいは灰緑色で、大きく不規則に剥がれ、その跡が淡灰緑色の、鹿の子模様
になる。アメリカスズカケノキでは樹皮がはがれず、細く浅い割れ目が入る程度。
葉は互生し、葉身は掌状に浅く3~5裂し、幅広で長さは5~20cm。縁には不揃いな大鋸歯がある。
母種のスズカケノキは深裂し、アメリカスズカケノキは浅裂する。
新しい枝の葉には托葉がよく発育し、枝を取り巻いて鞘状になる。雌雄同株で、雌雄異花。
花期は4~5月、葉腋から長い花柄を下げ 直径1.5cmほどの球状花序が1~2個ぶら下がる。
雄花序は枝の下の方に付き、雌花序は枝の先の方の短枝に付く。 
雌花に花弁はなく、雌しべの先が赤褐色。雄花序は葯の先が有毛のため、全体が毛玉状に見える。
果実は多数の堅果が球状に集まった集合果で、直径3~4cm。初め緑色だが熟すと褐色になる。


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