一関市藤沢町、丘陵地の集落道を下って行くと、民家下の耕作放棄田に淡紅色の花が幾つ
か咲いているのが見えます。草地と化した耕作放棄田に入って行くと、あちこちにヒルガ
オのつるが伸びていて、シダやヨモギに絡んで淡紅色の花を咲かせています。
ヒルガオは湿り気を好む植物ですから、湿地周りや耕作放棄田、河川敷や水路沿いなどに
よく生えています。
三枚とも2024.7.4撮影
葉を見ると基部の左右の張り出しが小さいので、ヒルガオで間違いないでしょう。
よく似たコヒルガオは、葉の基部が耳状に大きく張り出していますからね。
もう一つ相違点があって、花柄が丸くストレートなのがヒルガオで、花柄に縮れた翼があ
るのがコヒルガオです。写真の花柄はストレートで、縮れた翼がありませんからヒルガオ
ということになります。
二枚とも2024.7.4撮影
ヒルガオ科ヒルガオ属のつる性多年草で、北海道〜九州に分布する。
日当たりと湿り気を好み、湿地周りや耕作放棄田、河川敷や水路沿いなどに自生する。
ヨモギやセイタカアワダチソウなど他の草やフェンスなどに絡んで伸び、つるの長さは1
~2m、つるの巻きは反時計回り。
葉は互生、鉾形~矢尻形で長さ5~10 cm、基部の両側はふつう小さく張り出す。
花期は6~8月、葉腋から出た長さ3~4cmの花柄の先に、直径5~6cmの漏斗形の花
を1個つける。花色は淡紅色、午前中に開花し夜には萎む一日花。
萼は5裂し、長さ2~2.5 cm の苞2枚で包まれる。雄しべは5個。雌しべは1個、柱頭は
1個で2裂して膨らむ。子房上位。
結実することはまれで、ふつう地下茎で増える。
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