一関市藤沢町、丘陵地の狭間の集落道を下って行くと、道路脇に板塀を廻らせた民家があ
って、その塀際に植えられた植物にたくさんの白花が咲いています。
これは茨城県鉾田市の、鹿島砂丘で観察したアツバキミガヨランでしょうか。
北アメリカ南部原産の外来種ですが、園芸界では属名の「ユッカ」とか「ユッカラン」の
名で流通していますから、園芸店などで購入して植えたのかも知れませんね。
二枚とも2024.7.4撮影
種を同定すべく地際の葉を拡大してみると、アツバキミガヨランよりも葉幅が狭く、斜上
する葉が途中で垂れ下がっているものもあるので、仲間のキミガヨランと思われます。
原産地はアツバキミガヨランと同じ北米南部。
「成長は遅く強健な性質。暑さ、寒さ、乾燥等に強い。病害虫にも強い。」とあります。
ここは岩手県南の内陸部なので、厳寒期には氷点下15℃くらいまで下がることもあります。
それを凌ぐほどの耐寒性があるということでしょうね。
二枚とも2024.7.4撮影
キジカクシ科ユッカ属の常緑低木で、原産地は北アメリカ南部。
樹高は2~3mあり、アツバキミガヨランよりもやや背高。
日当たりの良い半砂漠や砂質の土壌に生える。
繁殖力が強く、ちぎれた根からでも再生して数を増やす。
葉は剣葉で放射状に展開する。長さ40~75cm、幅3.5~5cm、先端は鋭く尖る。
葉の色は濃緑色~灰緑色。葉質はかためだが、斜上する葉は途中で垂れ下がる。
花期は夏~秋で、叢生した葉の中心から長い花茎を直立させる。
分枝した各枝から円錐花序を出し、多数の釣鐘型の花を下向に咲かせ、独特の臭いがある。
花の直径は3~5cm、色は白~乳白色。花被片は狭卵形で6個、長さ4~5cm。
雄しべは6個、柱頭は3裂する。
ユッカ蛾がいないと受粉できないため、日本では結実しない。
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