100分de名著 災害を考える
第2回 柳田国男「先祖の話」「死者」とのつながり
【あの世】より
…一般にはもっと漠然と死後の世界,この世とは別の場所の意に用いられる。
柳田国男によると,日本人の観念には死者が別の遠い国に行くという考えはなく,
死者の霊は近くの山にとどまって,祖霊として,農耕の折り目ごとに里に下りてくるという考えが強いという。
柳田国男が日本古来の死生観を掘り起こし執筆したのが「先祖の話」。
死者はあの世で暮らすのではなく死後もこの世に残り生者たちとの新しい関係の中で「生き続ける」という
東京大空襲という甚大な犠牲者を出した戦禍の最中で「死者」について深く思索したのが民俗学者の柳田国男だ。
日本古来の死生観を掘り起こしながら執筆したのが「先祖の話」。
死者はあの世で暮らすのではなく死後もこの世に残り生者たちとの新しい関係の中で「生き続ける」という古来の死生観は近代人の私たちにも大きな示唆を与えてくれるという。
第二回は、私たちが災害で失った死者たちと、どう向き合っていけばよいかを考える。
Once upon a time in America
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