ソビエト クーデター未遂事件30年
その意義とロシヤの民主主義
「ゴルバチョフ連邦大統領が病気で職務執行不能となりました」
(1991年8月19日ソビエト国営テレビ ニュース)
1991年8月19日ソビエトの改革を進めたゴルバチョフ失脚という衝撃のニュース、
ソビエト共産党、軍、治安機関の保守派が民主化の流れを止めようとした事実上のクーデターでした。
しかし民主化を支持する市民が立ち向かいました。
私は抵抗の拠点となったロシア最高会議ビルの周りで取材していましたが、
特殊部隊が制圧に来るとの情報が流れる中、数万人の群衆が恐怖にひるむことなく集まっていました。
その声は今も耳の奥に残っています。
クーデターの失敗はソビエト連邦崩壊への歯車を大きく進めました。
この時の民主主義の勝利がロシアの出発点となっています。
しかし皮肉なことにプーチン体制の今、クーデター派に通じる保守的な感情が強まり、「民主主義の勝利」は忘れられようとしています。
今日はクーデター未遂事件の歴史における重要な意義となぜそれがプーチン体制のロシアでは忘れられているのか、考えてみます。
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