学習効果が出た決め手は、次の3つだったように思う。
ポイント1. CDでもMDでもMP3でもなく(ましてipodでもなく)、カセットを使ったこと
ポイント2.教材に惚れ込んでいたこと
ポイント3. ノリノリで音読/シャドーイングしたこと
まず第一のポイントとして、カセットは自分の性格に合っていた。
飽きやすい私が一つのスクリプトを繰り返し聴くことができたのは、カセットに「とばす機能がない」から。また、MP3やCD・MDと違って「たくさん録音できない」からだった。勉強と無関係な音楽や他の教材を入れることはできないので、必然的に同じ内容を繰り返し聴くことになった。
また「早送りや巻き戻しに時間がかかってめんどう」なので、自然と1つのスクリプトを聴き始めたら最後までそのまま通して学習する。
これらの、一見マイナス面と思えるようなカセットの特徴が、見事にプラスに働いてくれた。
第二のポイントは、遠山先生の『英語リスニング門』のテキストが隅から隅まで好きだったこと。
ユーモアたっぷりだけれど、それでいて中身がぎっしり詰まっていた。最初は自分にとっては難しく身の丈に合わないと感じたこともあるけれど、「ついていける!」と思えるまで最後までしがみつけたのは、やはり好きだったから。教材選びは直感。選んだあとはとことんやった。
そして第三は、なりきって音読・シャドーイングしたことだと思う。
ナレーターや遠山先生の発音、イントネーション、息継ぎの場所や声の雰囲気まで、できるかぎり真似して読んだ。ベティーやスーザンに憑依されたつもりで、感情もありったけ込めて・・・。(合間の音楽や効果音まで口に出していた私は我ながらアブナイ人間だった)
そうしていると、だんだん楽しくなって気分がのってくる。今も、音読・シャドーイングする時は心がけている。
リスニング力の向上に悩んでいる方の何かの参考になったらいいなと思い書いてみましたが、冷や汗ものです。身の程シラズです。(ちなみにシラスは好きです・・・あれ)
自分にぴったり!な学習法は、人に教わったことを参考にしながら試行錯誤して自ら作っていくしかないけれど、そのプロセスも勉強の面白いところだなと思います。
「ちょっと苦しいけど楽しい!」がちょうど良いのかも
英語学習法 リスニング~3まで、興味深く読みました。カセットを使った理由も納得です。英語学習機器も随分便利になりましたが、英語が身に付くかどうかは、機器に関係なく、どれだけ打ち込めるかですね。
最近、私は手持ちの素材(音源)を1.1~1.25倍のスピードで聞くように負荷をかけています。「ちょっと苦しいけど」楽しいを実感しています。