みなさん、お客さんから全く感謝されないばかりか、
日々罵声を浴びせられるお仕事、続けられると思いますか?
この本の著者は新卒で入ったクレジット会社で、督促電話(要は借金取立てに似ている。お金を振り込んでくださいとお願いをする電話)をかける部署に配属され、そこでいったんは身も心もズタボロになります。
なぜなら電話をかけると、お客さんが逆切れしてひどい罵詈雑言を浴びせまくってきたり、怒鳴られたり、脅されたり、うそをつかれたり、裏切られるから。
周りの同僚が次々に会社を去り、
自分も顔面がストレスでニキビだらけになり、
円形脱毛症になり、
彼にも去られ、
真夜中に作ったカップめんを食べる前に過労で寝てしまい、翌朝そのラーメンを食べて出勤するような生活でも、
著者は踏みとどまります!
そして、いかにして相手の気分を害さずに目的を達成するか、どんな言葉で、どんな声で話せばいいか研究し、周囲の優れた人たちから学んで行きます。
最終的には業績が上がり、仕事の意味を見出して、感謝して取り組めるようになるのです。
「 ぎゃ~!この人、お客さんに脅迫されてるよ!職場に右翼の車まで来ちゃうの?」
とびっくりし、序盤は自分まで脅されてるみたいでハラハラドキドキ しつつ読んでました。
著者の一生懸命さ、同僚たちのためにも仕事のコツを必死になって学んでいく姿勢に感動しました。
・いかに「お金返して」と言わないでお金を返してもらうか
・厳しいことを言っても悪印象にならないコツ
・怒鳴られた瞬間固まらないコツ
など、実生活に役立ちそうな具体的アドバイスも載っていました。
思ったよりもはるかに勉強になりました。