こんなときに、動物のことを・・・と、不謹慎に思われる方も
いらっしゃるかもしれません。
でも、こんなときだからこそ、知って欲しいことがあります。
災害があるたびに、世界各国から、レスキューや災害救助犬が
色々な国に、赴きます。
あのがれきの中、においで発見できる災害救助犬は、必要不可欠です。
災害救助犬についての本を、読んだことがあります。
彼らは、はっきりと、意図を理解していて、必死に捜索します。
生存者が見つかったとき、喜びとともに、ハンドラーにそれを伝えると。
そして・・・残念ながら、発見した人物が、すでに死亡している場合・・・
ふりむいた顔が、すでに 「見つけた・・けど、生きていないの・・・」と
伝えているのだそう・・・・
悲しそうな、微妙な表情で、振り向くのだそうです。
見つけても、見つけても、それがすでに亡くなられた方だと、
どんどん犬は、消耗してしまい、しだいに落ち込んでしまうのだと・・・。
自分が、役割を果たせていないと、辛くなるのでしょう。
そんな時、レスキュー隊は、あえて 「生存者を見つけたフリ」をするのだそう。
人に頼んで、がれきに隠れてもらい、それを犬に発見させる。
そうすると、犬はまた、元気を取り戻して、捜索が出来るのだと。
犬は、がれきに、足を傷つけながらも、なおも捜索を続けます。
犬の弱点は、足のウラです。
それをがれきに、切り刻まれながらも、彼らは必死に捜索を続けている。
彼らにエールを送りたい。
犬は、人を差別したりしない。
過去に、犬を虐待した人も、犬を無残に捨てたことがある人も
犬は、平等に、人を救っている。
過去に、小学校に目が見えない子犬が捨てられていて、処分されそうになった時
子供が言ったそうです。
「目が見えない人は、犬に助けてもらうのに、目が見えない犬を助けないんだね」
どうか、この災害のウラで、活躍している犬について、知って欲しい。
そして、犬にそんな心があるのだということも。
今回、報道を見ていて思ったのは、先進国ほど、犬種を変えていること。
これまで、災害救助犬は
ジャーマンシェパードや、ラブラドールリトリーバーが、主でした。
これらの犬は、今も使われています。
しかし、先進国は、
ボーダーコリーや、オーストラリアンシェパードに、犬種を変えているようです。
これらの犬種は、身が軽いので、あのがれきの中を、ひょいひょいと
動くためには、都合がいいのです。
でも、実はどんな犬でも、訓練さえしたなら、その素質はあるんです。
どうか、これを期に、犬たちを認めてあげて欲しい。
命を粗末にしないで欲しい。
犬は、ハンドバックや、アクセサリーや、おもちゃじゃない。
どれだけのこころを持ち、人と接しているかを、どうか考えて欲しいんです。
今、必死で頑張っている、災害救助犬が、犬の市民権を勝ち取って欲しい。
そんな思いがあります・・・・
亡くなった主人の傍らから離れようとしない飼い犬(閲覧注意)
グロではありませんが、亡くなった方のお体の一部が、映っていますので
見たくない方は、スルーで。
周囲の人も、警官も、この犬があまりに飼い主に寄り添うので、
搬送するのを、躊躇していましたが、
最後には、搬送されてしまいます。
その車にさえ、まとわりついて離れない犬・・・・
涙があふれて、しかたがない動画でした・・・