マーサの昔話

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相次ぐ爆発にも冷静な対処を

2011年03月15日 | Diary
 
(読売新聞)

 東京電力福島第一原子力発電所で、1号機に続き3号機でも爆発が起き建屋が吹き飛んだ。

 2号機も炉心の冷却機能が停止した。 異常事態が続くが、冷静に対処したい。

 炉心内の放射性物質は、丈夫な圧力容器と、それを覆う原子炉格納容器に閉じこめられている。
 政府と東電によれば、どの炉も、両方の容器に損傷はないという。

 容器内部の圧力、温度データなどが、爆発の前後でほぼ一定に保たれていることが根拠だ。
 爆発後に大量の放射能が放出されたことを示すデータもない。

 微量の放射能は観測されているが、仮に被曝(ひばく)したとしても、病院のエックス線撮影の
被曝量とほぼ変わらない。

 地元自治体からは周辺半径20キロ・メートル圏の住民に避難指示が出ている。 圏外に
避難すれば当面、放射能による健康への影響はない。

 一連のトラブルは、津波で非常用電源が壊れ、炉心に水を送れなくなったことが原因だ。

 圧力容器内の水位が下がり、炉心の核燃料が水面に露出して過熱した。 1、3号機では
一部の燃料が溶融したとみられている。 2号機も溶融の恐れがある。

 東電は、炉心冷却のため圧力容器内に海水を入れている。 これがうまく行かないと
炉心全体が溶融して圧力容器が損傷し、外部に放射能が漏出する恐れもある。

 作業に手間取っているが、なんとしても冷却を成功させたい。

 一連の作業では、発電所員や関係会社社員、応援の自衛官が負傷した。 大量に被曝した社員もいる。 懸命に事態の悪化を食い止めようとしている。 安全確保にも最大限、配慮してほしい。

 原発を受け入れている他の自治体からは、原発の津波対策に不安の声も出ている。
 政府は対策の再検討を急ぐべきだ。

 インターネットなどでは、いたずらに不安を煽(あお)る情報が広がっている。
 福島原発の職員などと称して、根拠のないデマ情報を流したりしている。 注意したい。

 首都圏などの商店、スーパーでは、日用品の買いだめが始まり、品不足が起きている。

 海外でも、日本からの放射能飛来を懸念しての動きや、日本への渡航自粛呼びかけなど
過剰とも思える反応が広がりつつある。

 政府は、国内外に、正確な情報を迅速に提供し、不安解消に全力を挙げるべきだ。