素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

蜘蛛ですが、なにか?について

2021年03月13日 07時40分02秒 | 日記
ようやく話の構図が見えて来た。

最初さ、人間パートいらなくね?
って思ってたんですよ。

「蜘蛛ですが、なにか?」

見てない人に軽く説明すると、蜘蛛のモンスターに転生した日本人女子高生が、他のモンスターに怯えながら、自分でも勝てるモンスターを選んで倒して強くなり、徐々に成り上がっていく話なんですけど。
主人公の蜘蛛(通称蜘蛛子さん)のパートの他に、同じく転生した元蜘蛛子さんのクラスメイトたちが貴族の学園?みたいなものに通っている「人間パート」があるんですよね。
で、蜘蛛子さんパートと比較して存在理由が見当たらぬ、関係なくね?って思ってて。

「要らん」

って思ってたんですよ。正直。最初は。

でもさ、見ているうちに分かって来た。

ああ、この人間パートの話って、蜘蛛子さんの時代からすると未来の話なのか、と。

で、どうも人間パートで魔王として君臨している魔族の女王がどうも、進化を極めた蜘蛛子さんらしい。(糸を使ってたからね)
んで、過去に蜘蛛子さんがまだ蜘蛛型魔物だった時代に交戦した経験がある御仁のお話があって。

そっちでは蜘蛛子さん、まさに恐ろしい蜘蛛の魔物なのね。

蜘蛛子さんパートだとコミカルで可愛いのに。

で、蜘蛛子さんと交戦し、無惨に敗走したその御仁はその時の経験を「恐ろしかったが、同時に畏敬の念のようなものをその力に感じてしまった」と語るんですけど。
蜘蛛子さんパートでそのときの話をすると。

「勝手に攻めてきて家を壊した挙句、問答無用で襲ってきた! ぶちのめされても文句言えないよね!? 正当防衛!」

って憤慨。
御仁にとっては人生観を変えてしまうような重大な出来事だったのに、蜘蛛子さん的には迷惑を受けたムカつく記憶でしかないというw

こういう、視点ごとにモノの見え方が変わってくるってカタチの物語展開、嫌いじゃないというか。
自分も良くやるから、一気に面白くなってきたというか。

人間パートだと魔王、部下の荒くれ魔族たちをその実力で黙らせて従わせる威厳を持った女王なんですけど。
蜘蛛子さん、本来そういうキャラじゃないからなぁ。

進化を極める間に性格が変わったのか。
それとも、立場上そうせざるを得ないからそうしてるだけなのか。

気になりますわ。
(このあたりが多重視点の物語の面白いところなんですよね。原作はどうなんだろうか? 一人称だったら好きなんですけどね)