素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

自分の正しさを貫くのは難しい

2016年08月17日 18時39分10秒 | 日記
カエルの楽園読み終えました。

寓話って形式とってるせいか、表現は簡単なのが多く、スイスイ読めましたわ。

感想は、オチがちょっと短くて物足りなかったかなー?

何度も助かる目、生き残る目に遭遇しながらも「三戒を守ってれば大丈夫だ!」などと信じ込んで。
悉くフイにし、滅亡に向かってひた走る。

そんなアホどもが最後、ウシガエルたちの奴隷になってどんな苦しみを味わうのか。
それをもっと楽しみたかったんですが。

そこのところサラサラと「ナバージュのツチガエルたちはウシガエルの食用奴隷にされることになりました。ウシガエルが好きなときにいつでも食べられてしまうのです」とか「歴史を書き換えられ、ナバージュは悪魔の国だったということにされました」とか。
言葉だけで触れられるだけで、その実例が無くってね。

そこのところが不満でしたな。


話のテーマとしては「集団心理の怖さ」とか「皆がAと言っているときに、一人だけBだ!と声高く宣言することの難しさ」とか。
集団で自分が正しいと思うことを貫くことの難しさを描いてるように思えましたね。
さっきはアホどもが~と、ナパージュのカエルたちを罵ったわけですが。
作中全てのカエルたちがアホ一色だったわけじゃなくてね。
ちゃんと「デイブレイクの言ってることは何かおかしい」「それで本当にナパージュを守れるのか?」って思ってるカエルたちも居たんですけど。
そんな自分の正直な思いを口に出して、他のカエルたちに袋叩きに遭ったらどうしよう?とか。あの利口者のデイブレイクがそう言ってるんだぞ?間違ってるのは自分の方じゃ無いのか?、と。
勇気の無さや自信の無さから多くは口を引っ込めてしまったわけですよ。

で、結果。
国の滅亡という最悪の結末を迎えるわけですが。

やっぱ大事ね。
自分が正しいと思うことを口に出して言うことってのは。

意見の多様性って意味でも大事だよ。
その結果、袋叩きに遭ったとしても。