蝉は朝の5時頃から鳴きだすんやね

2007年08月08日 19時21分45秒 | 日記
この間玄関に蝉の亡骸があった。
きっと鳴き尽くして、恐らくどこかに新たな生命を残して力つきたんやろう。
僕はそいつをそっと、せめて土の上に置いてやった。
きっと蟻か何か小動物に食べられしまうやろうけど
その方が、なんか孤独を味わなくてすみそうやからな。
実家に居た頃は、死んだしまった金魚を家の庭に埋めてたなぁ。
いわば金魚の墓所みたいになってて、それで庭がなぜか苔だらけになってた。

しかし、蝉は地中に7年間いて、それでやっと這い出してきたと思ったら
なんでこんな暑いねん!っとか思ってるやろう。
それでたった2週間足らずで仏教的にいうと解脱ですよ。
だから蝉の生涯はほとんど地中での想い出しかないやろうなぁ。
地中に潜っていて、そんで土の上にコンクリートなんかが出来た日にゃあ
もう無念きわまりないですよ。
でも、なんで地上へ出ようとするんやろうか。

人も、集落の外、町の外、国の外、海の向こう、空の向こう、そして宇宙の彼方。
どんどん外へ外へと興味を持って向かっていってそれで無限の螺旋に陥って憂鬱になったりする。
今の僕の空間に対する概念では永々に外側はあるから、そんなものは無いに等しいと思う様になった。
だから、今度は内へ内へ行ってみて、そんでそこに何があるかを見極めてみたい。

だから蝉も下へ下へいってみたらいいのに。じゃあ、岩盤を抜けて、なんとかマントルを越えて
地球の中心へ行けばぽっかり穴があいていて、そっから「次」へ行けるかもしれない。
地球って全然球体じゃないやんって事を発見するかもしれへんし。

だいたいの生命は今のところやはり死ぬ為に生きていて、
それでいかに良い遺伝子をもった子孫を残すかにのみ生きてるでしょ。
人間だけが生きる事に望みをなくしたり、無気力や、鬱になって生きる喜びを軽く見たりする。
たぶん一生懸命生きない事ができるのは人間だけやろうな。なんでやろ。

そもそも理性があるなんて人の勝手な思い込みで、動物も植物も一生懸命生きてるもんね。
すくなくとも人間と同じくらいか、それ以上に。
未来はどこまで続いているか分からないけど、僕は今を精一杯感じて生きようと思ってる。
100年後はもはや僕の知り合いは「次」へ進んでるやろうし
僕自身もよっぽどの長寿でなけりゃ「次」へ進んでいられるやろう。
一日はとてつも無くはやく過ぎて、この日記を書いてる間に日は沈む。
そして、今宵もやって来るノラ公に噛まれる事を思いながら今からスタジオ向かおう。
sima

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2 コメント

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生きる…かあ ()
2007-08-09 01:09:44
人間は一生懸命生きてないかあ…。生き物の中で一番弱いんかな?だから鬱になったり無気力を装って心の安定をはかるのかな。でも、心の奥底には生きることへの情熱をみんな持ってる気がする。ちょっと話は違うけど輪廻転生があるとしたら、世の中の全ての人間は、超未来か超過去に渡って生まれてきた自分なんだって説があるんやって。全ての人間が自分なら、今精一杯生きようと思う自分に共感する部分は、みんな持ってるかもしれない。なんてね。よし!私も一生懸命生きるぞ。 P.S 15日仕事休みなら行きま~す!
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Unknown ()
2007-08-09 10:38:52
生きる事、未来への情熱がないとココロは静止しちゃうからなぁ。
せめて何か熱い眼差しをむけてられるモノは常に持ってたいね。
輪廻転生があるとしたら次は俺は必死こいて解脱するで~!
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