fu-tenのへび

そう、ゴルフ好き,ラグビー好き、スポーツ大好き。音楽も好き

人民は弱し、官吏は強し。

2007-10-22 | デビール神速
 SFショートショートで有名な、星新一氏の書いた作品の中で、僕の好きな
本は、「人民は弱し 官吏は強し」と「明治 父 アメリカ」の2作品。
オヤジさんである、星一氏は星薬科大学の創設者であり、製薬王と呼ばれた人でもある。その一(はじめ)氏のアメリカ苦学時代を描いたのが「明治 父 アメリカ」日本に帰国してから製薬会社で一財を成したが、官吏(官僚)に睨まれたがゆえに、様々な妨害や投獄されるなど、苦難の道を歩く様子が描かれているのが「人民は弱し 官吏は強し」である。

 僕のジイ様も同じころ、卒業式の一週間前に早稲田大学を中退し、アメリカに
渡ったので、じいちゃんの武勇伝を聞いているようで心地よく読めるのだ。変わり者一家のDNAの元祖であるじいちゃんは、外交官を断り、「いっしょに宝塚を
やろう。」と言ってくれた、小林一三氏(阪急電鉄創設者)の誘いを蹴ってフリーターの道を選んだのだ。(あ~今頃僕は宝塚の創設者の孫として、のほほんと暮らせていたものを。)その後インドネシアに渡り、貿易会社を営み(ばあちゃんの方が経営センスがあったと聞く)若きスカルノを匿い、独立をけしかける等の武勇伝は数知れず。

 そんな僕が小さい頃から聞かされていたのは、「袖の下」いわゆるワイロを要求する官僚どもの話。よって、会う前からカンリョウどもとは口も聞きたくないという、勝手なアレルギーを作り出してしまった。

 だから、先週の木曜日に○○○○庁やら○○○○委員会でカンリョウどもと
話をした時は、言葉は丁寧だったが僕の敵意は丸出しだった。彼らは「あー言えば上祐」など比較にならないほど理屈が立つ上に、「できれば何もしたくない。」という一言を、こねくり回した表現かつ慇懃に語るのだ。聞いているふりをするのも
超一流だと感じた。ゴルフ5年で120回なんて、まだまだ小物だ。話の中身は
言えないが、僕は一日で2kgもやせてしまった。あんな奴らを敵に回して戦っていた、星一氏の気持ちが幾ばくかは分かった気がした。日本国から独立したいという夢も、再びメラメラと燃え上がった、これが異端の家系のDNAというものなのか?