fu-tenのへび

そう、ゴルフ好き,ラグビー好き、スポーツ大好き。音楽も好き

負けに等しい、ワントライ。

2007-10-15 | ラグビー
 都立武蔵高校は、いくらトライを獲られても、下を向いたり仲間にキレル
ような者はなかったように思う。ベンチから涙声になりながら仲間を鼓舞する
「3」の背中には、ケガで出れないのだろうか?最後の試合で仲間とピッチに
立てなくとも、「声」だけでも十分本郷と戦っていた。

 100-5の結果、数字には表せないものがそこにはあった。点差が離れても
大味な試合にならなかったのは、彼らの「魂のこもったタックル」あればこそ。
強者に立ち向かう、用意されたプレーもあり彼らの勇気を讃えたい。

 最後にモールで獲られた一本を、忘れてはいけない。最後の最後にあれだけの
力を出せる彼らに学ぶ所が多い。正直、新人戦、東京高校にロスタイムに逆転トライを獲られたとき、本郷の何人もの選手がヘッドキャップを地面に叩きつけたのは
見ていて気分が悪かった。まだ、ノーサイドではないのに、そんなことをするなら
例えど真ん中だろうが、相手のコンバージョンのモーションに合わせて、1パーセントでも可能性が残っている限り、プレッシャーをかけるべきなのだ。

 男の価値とは、きっとそんな小さなことで決まるような気がする。さあ、
「彼らが教えてくれた、ワントライ」の価値を高めようではないか。
彼らに「俺らは、優勝した本郷高校からワントライを獲ったんだ」と言わせる
ことが、彼らに報いることなのだ。