【 Photo by Kentarou Noomaru 】
「年取ったね」
「そうだねもう老人の顔だね」
「痩せたね」
「ああやつれて見えなきゃいいけど」
「とても元気そうだ」
「ありがとう 最悪は通り越したよ」
「まだ仕事があるみたいだね」
「必要としてくれる人がいるんだ ありがたいよ」
「楽しそうだね」
「毎日 時間が足りないんだ」
「恋はしてるかい」
「もちろん毎日ね でも最高でバーチャルさ」
「一人前になったかい」
「年取れば成長すると思ったけど まだまだガキさ」
「これからどうするんだい」
「とにかく詩を書きたいんだ」
「なら生きなきゃね」
「心も身体もね ・・・・だから稼がなきゃね」
今朝も
顔を洗い終えた
鏡の中のボクと
鏡のこっちのボクは
こんな話しをしていた
キミに見える今のボクはどんなだい?
時間は残酷なのか
それとも
宝物をたくさんくれたのか
悪かない気もするし
まるっきりダメな気もする
ただ分かったのは
時計は買えても 時間は買えないし
時計を外しても 時からは逃げられない
ってこと
物語の終わりまでは まだ時間があるはずだから
たまに顔を出す子供のボクが
わかったように人生を呟く ボクの言葉を
うれしそうに 笑いながら 指をさす
もう一つ
キミに話せるストーリーができたなら
ゆっくり話すことにするよ
面と向かってね
「今日も書いたよ」
「出来はどうだった?」
「自分は気に入っているけどね」
「じゃあ まだまだってことだね」
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