流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

なんという

2021年02月22日 | 日記
おはようございます

きのうは
予報通り
ポカポカの
良い天気でした

お参りの後
車に乗ろうとして

ふと
空を見上げたら
プカリとお月さま

なんという空の青
なんという白い月

   

口をついて出たのが

こよなく
晴れた青空を
悲しと思うせつなさよ・・

そうです

長崎の鐘
という曲の冒頭句です

実は
お月さまを
見つけたのは
野辺送りの帰路のことでした

毎年の
お盆のお参りでは
元気な笑顔で迎えてくださる方で

文字通りの
あっという間の急逝とのことでした

会うものは必ず
離るることあり
会うて
しかも
離れざることは
ついに得べからず

遺教経の一節を
かみしめながら

今日の出会い
今この出会いを
大切にしなければと

思いを
新たにしながら
切なく見上げた
青空だったのです

寺に戻ると

一株だけ咲いた
ムスカリの花が
静かに和尚を迎えてくれました

   

ムスカリよ
一人だけでは
さみしかろう
どこかで友達を
見つけて来るからな

Have a good day ! 
コメント
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