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流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

ひと雨ごとに

2011年10月05日 | 日記
お昼前から
ポツポツと雨が降りだし
秋晴れが続いて乾燥していた空気が潤いました

このところの朝の冷え込みでハナミズキも紅葉が進み始めました
「年年歳歳、花あい似たり」~毎年毎年 同じように花が咲く~と始まる漢詩がありますが
 こうやって見ていると、花も紅葉も ”同じように” というだけで、けして同じではないですね




先日
和尚がよく行くうどん屋さんの大将がお店のブログに

毎年思うのですが ~中略~
毎年何もしていないように思うのです。
特に仕事に関して、おなじうどん業界にいる方々でも ~中略~
新しい小麦粉を試してみたり、だしの品質、または新しいメニューの開発をしていたり ~中略~
私、今年何もしていない、、、、、
同じ小麦粉で同じだしで、代わり映えのしないメニューで一年を過ごしてきました。

と綴っていました


しかし、和尚は思うのです

新しいことだけが何かをしているということではない
その日その日の天気と相談しながら
美味しいうどん、美味しい出汁ができるようにと
毎日毎日、工夫しているのも立派な何かなのではないか?大将、そのまま頑張れ!!・・・と

これは
すべての人に云えることなんだと思います
何もしていないとはいっても、その日、その日、ご飯を食べること、お茶を飲むこと、
ひとつひとつを大事にすごしていくだけで、十分、何かをしていることなのではないか


あたりまえのことを、あたりまえに
あたりまえのことを、ひたすらにやることが一番難しい
あたりまえのことを、ひたむきにやる人の姿は誰よりも美しい

ちょうど
夏の暑さ、秋の台風をしのいで、美しく紅葉するハナミズキの葉のように・・・
コメント
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