流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

育った年の

2011年02月27日 | 日記
22日に
懇意にしている寺の先代さまが遷化
密葬・本葬の準備と参列のため今治通いが続きました

昨日は
宇多津のお寺さまに寄って相乗りで今治へ
1月に行った上棟式の後の進み具合を見学させていただきました



今は、彫り物などの作業をしているということで
主だったところの変化は見受けられませんでしたが・・・

写真は
屋根裏にあたる部分
見事な梁(はり)の太さです

カナダのバンクーバーで切り出された
樹齢200年をゆうに超えるという松材
製材した状態で、太さ約60㎝、重さ800キロ~1トンとのこと

大工さんに「木は育った年数の分は、もつ」という話を聞いたことがあります

となれば、
この本堂は最低でも200年の年月を耐えることができるということです

何百
何千という仲間と
小さい種から育って
200年以上を生き残った木が
生きた年数分をさらに構造材として生きる

さて
人間は
生きた年数分だけ人の心に生きることが出来るでしょうか?

それもまた
何百、何千という命のなかの一人ではあるのでしょうが・・・・・
コメント
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