猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

猫白血病のリクちゃんの奇跡のような出会いと別れ。

2017-08-20 14:56:27 | 2016年ムクちゃんリクちゃん保護

猫を幸せにするための保護活動、、、

保護活動を続けているといろんな猫に出会います。

何頭も保護していると、いつか出会ってしまうのは

猫エイズ、猫白血病のキャリアの猫だと思います。

 

2016年4月末に1歳で保護したキジトラのリクちゃん

猫白血病キャリアで誰もいない保護家のシェルター生活を

していました。

なかなか人なれしなかったリクちゃんだったのですが

今年にはいってから、お世話をして帰ろうとすると

こうやってドアの付近に走って来るようになりました。

開けると外に出たいんではなくて、さがって

こうやってそばにきてくれるのを待ってるんですよね。

そして窓から私たちを見えなくなるまで見送ります。

もう帰れないんです、、、。

こんなリクちゃんを見て、こんな場所にひとり閉じ込めて

暮らしてほしくないと思いました。私たちでできることはなんでも

するから、普通の猫のように愛される家猫になってほしいと

2017年の4月にエイベットさんにお願いして

里親募集をしていただきました。

すると、私たちの願いがすんなりと叶い、5月初めに里子にでました。

 

話しかけると前足をふみふみごろごろいいます。

エリコ先生からも病気が病気だからと詳しく説明もしていただき

里親さんも猫白血病という病を理解してくださっていました。

里親さんは動物の気持になってあげられる方なので、極度の怖がり

だったリクちゃんも私たちが思うより早く心を開き、よく甘え

すぐにケージからだしてもらい、キャットタワーを買ってもらって

幸せな家猫生活がはじまったばかりでした。

 

家ではこんな顔してたんですよ〜こんな顔も好きだけど。

エイベットさんに行くと碓井さんと

よくリクちゃんの話をしてたんです。

リクちゃんすごい甘えてるみたいですよーとか

里親さんかわいくて仕方ないみたいですよーとか

本当に夢のような幸せなご縁だったんです。

 

いつもいろんな事を考えているような顔をする猫でした。

なのに、いつのまにか猫白血病が発症していたようで、8月のお盆

呼吸苦があらわれ、おかしいと病院へ行こうとされていた時に

あっけなく、急死してしまいました、、、。

エイベットさんでエリコ先生に見てもらうと、胸の中に腫瘍ができて

胸水がたまり、呼吸ができなくなっていったんでしょう

という診断でした、、、。

すぐに碓井さんからも、涙ながらに私たちにも連絡をくださいました。

 

首かしげがかわいい〜

なんてことでしょう。

猫白血病なので予測できていたこととはいえ

こんなに早くいってしまうなんて、、、。

もうすこし徐々に悪くなっていくものだと思っていました。

せっかく幸せになったのに、、、と何度も思いました。

猫白血病は2歳くらいで発症する事が多いとはきいていたものの

リクちゃん元気そうで、まだまだ生きてくれるんじゃないかと

思っていたので、信じられませんでした。

 

冬太りでまんまるのリクちゃんかわいかった〜

里親さんには、辛く悲しい思いをさせてしまって、申し訳ない気持で

いっぱいでした。私たちも飼い猫を失ってペットロス症候群になった

経験があります。こんな事なら里子にださず、うちで看取ったほうが

よかったのでは、、、とも思いました。

それなのに、里親さんは、リビングでくつろぐ

リクちゃんに会っていただきたかったのに、申し訳ないです

とおっしゃっておられました、、、。

 

とんでもないことです。

リクちゃん、3ヶ月をかけてどんどん里親さんに甘えるように

なって、足の甲の上にのったり、甘噛みをしたりする

までになっていたそうです。

リクちゃん短い期間ではありましたが、家猫としての幸せを

いっぱい感じていたんです。

お写真でも目をくりくりとさせて堂々とキャットタワーに

座ってるんです。

完全なる家猫になりました〜。

猫を幸せにできるのは飼い主だけだと思っています。

私たちではリクちゃんを幸せにすることができませんでした。

ほんとうに感謝でしかないです。

里親さんはかけがえのない3ヶ月でしたといってくださいました。

そしてエイベットさんがそんな里親さんとリクちゃんのことを

記事にしてくださいました。

その時間、世界で1番幸せだった猫さんのお話です。

https://ameblo.jp/avet-amami/entry-12302589332.html

コメント欄まで涙ながらに読ませていただきました。

みなさま、ありがとうございます。

里親さんは猫白血病の猫に里親さんを探すのをやめないでほしいと

言ってくれていたそうです。

それで、ずっと苦しかった重たかった心が救われました。

みんながリクちゃんを幸せにしたい

という気持ちが一緒だったんですね。

 

もっともっと、長生きしてほしかったけど

猫の神様は、最後にリクちゃんに優しいママをくれました。

家族との幸せな時間をプレゼントしてくれたんですね。

 

猫白血病のリクちゃん、、、

美しくも儚い、短い生涯でありました。

突然に発症していってしまうなんて、やはり恐ろしい病気です。

まだたった2歳と3ヶ月、、、。

保護されて1年、家猫になって3ヶ月、、、。

それでも、いっぱい幸せなことうれしい事あったよね。

リクちゃんのママ、すごい人だね!自慢のママだね!!

リクちゃんの運命に寄り添ってくださり

とびきりの幸せな猫にしてくれました。

リクちゃんと出会えて、私たちも幸せをいっぱいもらったよ。

 

こうやって動物は短い生涯を通して、いろんなことを私たちに

教えてくれます。

リクちゃんは、賢くて、強くて、優しい、猫の中の猫でした。

命のかぎり、懸命に生きました。

安らかに眠ってね。

でも、またママに会いに来てよね。私たちにも、、、。

 

リクちゃんのこと、今回のこの奇跡のような出会い

そして別れ、、、。

私たちは、絶対に忘れることはないと思います。

やっぱり猫を幸せにする事、それが少しの間であったとしても

あきらめてはいけないと思いました。

 

 

 

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リクちゃんは、ほんとうに幸せな猫でした。

応援ありがとうございます 


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