猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

9月の保護活動 飼い主さんがお空から見てるよ。

2021-11-11 22:28:45 | 2021年保護猫、預かり猫、代理募集
9月の話です。
猫ともクラブに参加していただいてる
飼い主さん、病状が思わしくなく
早急に猫の行き先を探している
と言われていました。

凛太郎くん
去年の夏、SNSで相談がありました。
近くで見かける猫がいるから
TNRした方がいいでしょうか?
様子を見てもらうと
どうも飼い猫ではなさそう
人なれもしてないので
TNRされたらどうでしょうかと
捕獲器をお貸ししました。

ご自身で捕獲され病院へ
その後、保護されたと聞きました。
そして去年の年末に出先で
捨て猫と見られる猫を保護して
発情してるといわれ
ついでもあったので病院の搬送をして
手術をしました。

こちらは千歳ちゃん
最初は里親さんを探そうとされていたのですが
すっかり情が移って手放せない
お子さんにも相談されて
飼い猫にされました。

その時、猫ともクラブで
高齢者さんの多頭飼育相談があり
こちらが手一杯でしたので、人なれしてない
5匹の中猫の預かりをできる人を募りました。

その時いち早く手をあげてくれていました。
他にも手を挙げてくれていた方がいて
猫を保護したばかりですので
預かってもらいませんでした。
情が移りやすい方ですしね笑。

その会話の流れで
人なれ訓練の話をしていた時
凛太郎くんの話をしてくれました。

うちのアドバイス通り
ケージにいれて、スキー手袋をはめて
シャーシャー猫と格闘してくれていました。
その時の動画はもうみれないのですが
3か月で家猫のようになっていました。

「まだ素手ではシャーするけど
不器用な凛太郎がかわいいんです」と
愛情いっぱいに言われていました。

同居のお子さんは
猫のお世話はできないそうで
もう1人の猫ともさんに相談したところ
保護先としてご紹介できる施設は
お金がかかることを説明されました。

その多頭飼育の高齢者さんの飼ってた
母猫を引き受ける予定だった
猫ともさんでしたが
その母猫はお子さんが相続してくれる事に
なったそうで、ごめんねーと
里親希望を断られたそうです笑。

この前、高齢者さんにぴあねこの会で
お会いしたのですがとても元気そうでした!!
こちらはハッピーエンドとなりました。

そんなこんなで人なつこい千歳ちゃんは
猫ともさんが里親になる!
と即答されました。
それでは、凛太郎はまた地域猫に戻して
お隣さんにお世話してもらうしかない
といわれてたそうで
それはもう遺棄にあたります。
凛太郎はうちにくることになりました。
もうこうなることが決まってたのかな笑。

この話に飼い主さんは
大変喜んでおられたそうです。
その後急変され、しばらく後に
なくなられました。
直前まで仕事もしていて
急な事であったようです。
最後にご自身の犬猫の行き先が決まっていて
それはよかったと思います。
なにより安心だったのではないでしょうか。

そんなこんなでうちにきた凛太郎
家族さんにも触らせない猫だそうです。
来た当初はごはんを食べませんでした。
これはもう長期戦でいくしかありません。
トイレに引きこもります。
それがお目目はくりくりで
家猫の顔をしています。
触れます。
シャーはするけど攻撃性はありません。
息子さんに報告してもらうと
びっくりされていたそうです。
わたしが怖いのかな笑。

1か月が経ちました。
うちも予定外の保護でしたので
あまり時間がとれません。
他に生粋の野良上がりがいて
凛太郎は後回しにしています。
仕事場のシェルター管理ですので
かまってあげることができません。
それでもなでるとゴロゴロ言うようになり
足もふみふみします。
まだベッドの中からはでてはきません。
家が空いたらもうすこしなれると思います。
人なれは人が住んでない場所では
なかなか進みません。
もうちょっとまっててね。
天国でお母さんが心配してみてるよ。

飼い主さんは自分の住む大阪狭山市に
愛護団体がないので、近隣に
このような活動をしてる人がいると
とても喜ばれていました。

自分も何かしたい!と
猫ともクラブに参加してくれていました。

8月の第一回の猫とも狭山にも来てくれる
予定だったのですよね。
でも、ずっと猫を飼う事は難しいから
預かりをしたいなと最初に会った時に
言われていました。
その時にいた4人がこのレスキューに
関わる事となりました。

それが猫に関わると2匹も保護する事に
なってしまいました。
とても優しいお母さんだったんです。
凛太郎のことも千歳ちゃんのことも
とても愛していたのが伝わります。
2匹ともにかわいいんです。
闘病中であり
心の支えだったのかもしれません。


猫ともクラブがこのような形で
セーフティーネットとなって
よかったですが
これで終わりではありません。
保護したものにとっては
これがはじまりです。

凛太郎はこのままでは
幸せな猫ではありません。
うちで終生飼ってあげる事はできません。
本当の幸せな猫になるために
がんばって譲渡につなげたいと思います。


長くなりました。
これからこういった事案は増えていきます。

高齢化が進み、単身世帯は増加します。
人は若くても何があるかは分かりません。
対策が必要なのです。
うちは負担してもらっていませんが
保護をお願いするなら
里親さんが決まるまでの費用
終生飼養ならそれなりにまとまった費用が
どこの団体も必要となります。
急には対応できないので
前もって準備をお願いします。
猫を飼うサポート体制をつくりたいです。
永年預かり制度もいいですね。

とりあえず、猫とも作りましょう〜
私たちも知らない人の猫の保護を
ほいほいとはできません。
保護って1匹でも大変なのです。
外部からの保護要請は基本的に
一切受けておりません。

保護はそんな簡単なものではありません。
すでにいる保護した猫を守るためです。
こちらの責任があります。
それに自分の活動を優先しています。

じゃあ、なぜ凛太郎を保護したかと言うと
猫ともさんの大事な猫だから
力になろうと思ったのです。
自分の決めた事、責任を果たせるよう
がんばります。
コメント
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