獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

乙骨正生『怪死―東村山女性市議転落死事件』Ⅳ章 その1

2023-03-03 01:41:36 | 東村山女性市議転落死事件

長井秀和が西東京市市議会議員選挙で当選を果たしました。
その選挙戦の中で、長井秀和は東村山市議転落事件に言及し、それを創価学会は誹謗中傷ととらえ、告訴に踏み切るというきな臭い争いも起きているようです。
私は、長井秀和自身はどうでもいいですが、東村山市議転落事件については真相解明を望むものです。
そのためには、何が問題になっているかを、今一度冷静になって考えるべきだと思います。
基本的な情報を共有するために、いくつかの資料を提示したいと思います。

乙骨正生『怪死―東村山女性市議転落死事件』(教育史料出版会1996年5月)
より、引用しました。
できるだけ多くの人に読んでいただく価値がある本だと思いますので、本の内容を忠実に再現しています。
なお、漢数字などは読みやすいように算用数字に直しました。

なお、乙骨さんにはメールで著書を引用している件をご報告したところ、快諾していただきました。
ありがとうございます。

(目次)
□まえがき
□Ⅰ章 怪死のミステリー
□Ⅱ章 疑惑への道のり
□Ⅲ章 対立の構図
■Ⅳ章 たたかいの軌跡
□Ⅴ章 真相を明らかにすることは民主主義を守ること
□あとがき


Ⅳ章 たたかいの軌跡

東村山市議会での朝木質問

◆野次と怒号の東村山市議会3月定例会
「ふざけるな」
「質問をやめさせろ」
1993年 (平成5)3月23日。 東村山市議会3月定例会10日目のこの日、東村山市議会の本会議場は、野次と怒号に包まれた。前年夏以降、『東村山市民新聞』で創価学会・公明問題を取り上げてきた朝木さんが、議会の一般質問のなかで、創価学会問題を取り上げたところ、これに反発する公明党議員が、質問を遮ろうと大騒ぎしたからである。
この日の質問で朝木さんは、脱講運動に対する一般市民の苦情を取り上げ、行政の対応を質した。
当日の議会を傍聴していた『東村山市民新聞』編集長の矢野穂積市議が語る。
「脱会した市民の方から、学会のひどい嫌がらせについて、市民相談に行きたくても、 市民相談課の職員が学会員なので、相談に行けないとの苦情が寄せられたのです。実際に調べたところ、市民相談課の係長が学会員であることが分かった。市民が、市民相談に行きたくても行けない、また、相談に行った場合、創価学会の組織に通報されてよりひどい人権侵害を受ける可能性がある。これは問題だということで、朝木さんが議会でとりあげたのです」
公明党議員は、創価学会の名前が出たとたん、怒鳴り声をあげ始めた。
定数28名(1993年当時・現在は27名)の東村山市議会は、自民党11(現・10)、公明党(現・公明)6、社会党3、共産4(現・3)、民社(現・新進)、元社民連、生活クラブ、草の根(朝木市議の死亡で1に減)が各1の会派構成。 11名の自民党議員だけでは過半数に達せず、公明党の協力がなければ予算も人事も通らない。したがってキャスチングポートを握る公明党に自民党は頭があがらないばかりか、公明党に主導権を握られており、「議会を牛耳っているのは公明党」といわれる状況が、一貫して続いている。
こうした政治状況を背景に公明党は、直ちに創価学会をはじめとする特定の宗教団体の固有名詞を使用した朝木発言の取り消しを求める動議を提出。審議の結果、この動議は採択され、同日の議会の模様を記録した「平成5年東村山市議会3月定例会会議録」から「創価学会」や「日蓮正宗」の名称は削除されることになった。
朝木さんの質問を所載した「平成5年 東村山市議会3月定例会会議録」を見ると、ところどころが白抜きとなっており、あたかも戦前の検閲文書のような趣きを呈している。

1969年(昭和44)に創価学会・公明党は、藤原弘達著『創価学会を斬る』をはじめ、創価学会に批判的な出版物に対し、言論出版妨害事件を引き起こし、厳しい社会的批判を浴びた。当初、創価学会・公明党は言論出版妨害の事実を全面否定していたが、同問題が国会で取り上げられ、池田会長(当時)の証人喚問が要求されるに至って、一転、事実を認め、謝罪。70年5月3日の本部総会で、池田氏は、言論の自由を尊重することを表明するとともに、創価学会と公明党の政教分離を宣言した。
もっとも、政教分離宣言をした翌々日の5月5日、池田氏は創価学会の外郭企業の社長を集めた社長会の席上、
「竹入に今まで以上に王仏冥合、政教一致でゆけ、と云おうか」(「社長会記録」)
と語っているように、謝罪と政教分離宣言は、見せかけにすぎなかった。朝木さんの創価学会に批判的な質問を白抜きとした議事録は、そうした創価学会公明党の政教一致体質、そして独善的で排他的な反民主的体質が、いっこうに改まっていないことを象徴しているかのようである。


◆白抜き議事録は語る
問題の議事録には、当日の朝木さんの質問と動議可決の経緯が次のように記されている。

「◯5番(朝木明代君) それでは、一般会計の補正について順次質問をいたします。(中略)
②本年4月1日付、週刊文春にも記事が掲載され、国会でも既に取り上げられた事柄でもありますので伺いますが、最近、    の信者の方で    を脱会した方々、特に    に所属する方々に対して(不規則発言多し)いわば夜討ち朝駆けのような方法で、    を脱会して    に戻るよう、さまざまないやがらせが行われており……
○議長(遠藤正之君) 休憩します。
 午後3時1分休憩
 午後3時2分開議
○議長(遠藤正之君) 再開します。
○5番(朝木明代君) これを称して『脱講運動』と呼ぶそうでありますが、特に、一人暮らしの高齢者などにとっては、まさに人権侵害とも言える事態が発生し、私のところにも現実に相談が来ております。(『うそつけと呼ぶ者あり)
そこで伺いますが、 市民相談室に対してこのような人権侵害に関する相談が持ち込まれた場合についての問題であります。というのは、市民の中には市民相談室に相談を持ち込んでも、仮に相談を受け付ける職員が    関係者であった場合、逆に相談したことによってさらに人権が侵害される恐れがあるのではないかという指摘がなされているので伺いますが、アとして、市民相談室の相談業務の中でこのような問題が発生する恐れはないか。イ、今後、このような問題が発生しないよう、所管としてどのような配慮を行ない、職員の指導に当たるかについて明らかにしていただきたい」

朝木さんの質問では、最初の白抜きには「日蓮正宗」、二番目には「創価学会」、三番目と四番目には「法華講」、五番目には「創価学会」、そして六番目となる休憩後の質問の白抜き箇所には「創価学会」が入っていた。
この後、本会議は直ちに休憩となり、朝木さんの質問の取り消しを求める公明党の要求に基づいて議員運営委員会が開催され、最終的に不穏当発言の取り消しを求める動議によって、創価学会の名前を議事録から削除することが決められていった。

「○議長(遠藤正之君) 会議を再開いたします。
<『発言取り消しの動議を提出いたします。』『賛成』と呼ぶ者あり〉
○議長(遠藤正之君) 鈴木茂雄君。
○10番(鈴木茂雄君) 先ほどの朝木議員の発言中、地方自治法第132条に反する点、すなわち、特定の宗教団体に関する固有名詞を使用した発言・6カ所の発言は不穏当であると思いますので、この際発言の取り消しを求める動議を提出いたします。
○議長(遠藤正之君) ただいま発言の取り消しを求める動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
よって、直ちに議題といたします。
ただいま発言の取り消しを求める動議のとおり、朝木議員の発言中、特定の宗教団体に関する固有名詞を使用した発言・6カ所の取り消しをすることに賛成の方の挙手を求めます。
<賛成挙手多数>
○議長(遠藤正之君) 挙手多数と認めます。よって、本動議のとおり本件は取り消すことに決しました。
本件については会議録副本から削除いたします」

ここで公明党の鈴木議員は、発言取り消しを求める動議発案の法的根拠として地方自治法第132条をあげている。同条とは次のようなものである。

「[不穏当な言論の禁止]
第132条 普通地方公共団体の議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」

鈴木議員は、「特定の宗教団体に関する固有名詞を使用した発言・6カ所」が「地方自治法第132条に反する点」であると主張する。だが、地方自治法第132条の趣旨は、特定の宗教団体の固有名詞を使用することを禁じるものではなく、議会の品位保持と、個人のプライバシーを保護することを目的にしている。
朝木さんの質問は、市民生活に直結する市民相談の問題についての具体的事実の指摘であって、創価学会を誹謗中傷する類の「無礼の言葉」でもなければ、特定の個人の「私生活にわたる言論」にもあたらない。
その意味で、鈴木議員の動議は、牽強附会、こじつけにすぎず、創価学会問題に関する質問を封じることを目的とした、法に名を借りた言論封殺といえよう。
だいたい、創価学会による脱会者攻撃の違法性については、質問の冒頭で朝木さんもふれているように、93年3月5日の衆議院予算委員会をはじめ、国会でもしばしば取り上げられている問題である。国会では、朝木さんの質問よりもはるかに激しい言葉で、創価学会や池田名誉会長の固有名詞をあげて創価学会の違法性を追及した質問が行われているが、その発言が削除の対象となったり、取り消しの対象とされたことはない。
事実問題に即して創価学会の名をあげた朝木さんの質問を、ヒステリックに取り消させようとする公明党と、これに同調する東村山市議会の対応は、異常というほかない。
もっとも、数を頼んで言論を封殺するというこうした公明党のやり方は、朝木さんの闘志にいっそう火をつける結果となった。3月に次いで開会された東村山市議会6月定例会でも、朝木さんは果敢に創価学会問題を取り上げたのである。


◆「休憩いたします」----東村山市議会6月定例会
6月10日の本会議一般質問で、朝木さんは、再び、創価学会問題に言及したが、これに対する公明党の反発は、以前にも増して激しかった。事前の質問通告によって、朝木さんが創価学会問題に言及することが分かっていたこともあってか、公明党と蜜月関係にあるといわれる自民党の倉林辰雄議長は、朝木さんが質問に入る直前、
「事前に御注意申し上げますが、当該団体の行政事務とかかわりのないような質問は避けていただくように事前にお願いしておきます」
と念告。以後、再三にわたって朝木さんの質問を遮るなど、露骨に朝木さんの発言を封じようとした。東村山市議会における創価学会・公明党の政治的影響力と議会の雰囲気、そして朝木さんの政治姿勢を知るうえで、この質問は非常に興味深い。少々長くなるが、以下、議事録を引用したい。

「○5番(朝木明代君) それでは通告に従い、順次質問いたします。 (中略)
第3点目、行政の基本姿勢について。
(1)、宗教と行政の関係について伺います。
①、宗教法人法第5条の宗教法人の規則の認証を行なう所轄庁はどこにあるのか。
②、宗教法人創価学会の規則の認証を行なった所轄庁はどこであるか。
③、宗教法人法第5条に基づき所轄庁が認証した宗教法人創価学会の規則には日蓮聖人御遺文集、日蓮正宗勤行要典を教典とするとか、日蓮正宗の教義に基づき公共(ママ・註=弘教)、及び儀式行事を行ないとあるのでありますが、創価学会は日蓮正宗から破門されたはずで……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時51分休憩
 午後1時51分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。当初に申し上げましたように、直接市の一般事務とのかかわりということの注意を申し上げたわけです。ですから、それに従って、先ほどの質疑の内容は当事務とかかわりはないというふうに判断いたしますので、御注意申し上げます。(議場騒然)
○5番(朝木明代君) 創価学会につきましては、日蓮正宗から破門されたということでありますので、日蓮正宗の教義に基づき、儀式行事を行なうという……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時52分休憩
 午後1時52分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。5番、朝木議員に申し上げます。先ほど私が御注意を申し上げておりますように、市の一般事務とのかかわりがないというふうに判断いたしますので、御注意を申し上げます。次の質問に進んでください。
◯5番(朝木明代君) 創価学会が宗教法人であるかどうかについては……。
○議長 休憩いたします。
 午後1時52分休憩
 午後1時53分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。先程から5番議員に申し上げておりますように、当該団体との質問の対象となり得ないというふうに申し上げているわけです。ですから、もし質問があるならば次の質問をしてください。
○5番(朝木明代君) 大いに行政事務執行に関係あるので……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時53分休憩
 午後1時53分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。一般質問通告した内容を質問してください。 (『内容ですよ。議長、何を根拠にそういうことを言うんですか』と呼ぶ者あり) だんだんだんだん時間もまいりますよ。(議場騒然)
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時54分休憩
 午後1時54分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。私は構いませんけれども、あなたとこれやってますと、だんだんあなた時間追加するだけですよ。(『関係がないという根拠は何ですかと言っているんです』と呼ぶ者あり)先程から私が申し上げている通りです。(『根拠は何かと言っているんですよ』と呼ぶ者あり) 先ほどから当該団体の質問の対象となり得ないと言ってるじゃないですか。私はそう思っている。だから注意しているんじゃないですか。あなたが思ったって違うんだよ。(『あるかどうか、だから聞いてみたらどうですか』と呼ぶ者あり)それならこのまま時間来るまで続けてますよ、そういう言い方するんなら。私は構いませんよ。(『だから聞いてから判断して』と呼ぶ者あり)私はあなたのために今御注意を申し上げて、次の質問に移ってくださいと申し上げているんです。(『だから関係があると言っているんです、行政事務執行上、大いに関係 がある」と呼ぶ者あり)(議場騒然)
傍聴人は静かにしてください。(『関係あるんですよ』と呼ぶ者あり)ないんですよ。次の質問しなさい。(『関係があるの』と呼ぶ者あり)次の質問を。あなた時間を損するだけですよ、私は親切に申し上げてますからね。(『関係があるから質問しているんです』と呼ぶ者あり)次の質問をどうぞ。(『前提があるでしょう』と呼ぶ者あり) (議場騒然)
私はそういう判断しておりますので、次の質問を続けてください。そんなことしてたら時間来たら御答弁もいただけませんよ。(『所管が困るんですよ』と呼ぶ者あり)私は5番議員さんに親切で申し上げているつもりですから。再開しますから。
○5番(朝木明代君) 宗教法人法に基づく規則に定められた教義自体が実行不可能となったわけでありますから、もはや創価学会は宗教法人法に基づく宗教法人とは言えないと言わざるを得な いのでありますが……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時56分休憩
 午後1時56分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。先程から議長として……(議場騒然)(『結論を言いなさい、結論を』と呼ぶ者あり)(『だからすぐ質問に入るから黙りなさい。何で聞きもしないで判断するんですか』と呼ぶ者あり)(『質問じゃないよ』と呼ぶ者あり)(『政教分離じゃないというのを証明しているという立場やめなさいよ』と呼ぶ者あり)ゆっくりやってなさい。(議場騒然)
○5番(朝木明代君) 宗教法人法……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時56分休憩
 午後1時56分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。先ほどから御注意申し上げておりますように、当該団体の質問の対象となり得ない、こう申し上げているんです。(『あると言っているんです』と呼ぶ者あり)質問の場も違います。(『質問も聞かないで何で判断できるんですか』と呼ぶ者あり)ですから、次の質問に移ってください。そのように申し上げております。私はあなたの時間を心配して御注意申し上げてますので、次の質問に移ってください。
○5番(朝木明代君) それでは質問を続けますが、宗教法人法第81条には宗教法人の解散に関する規定もあるのでありますから、どのような見解をこれについて持っているのか、以下の質問にも大いに関係がありますので、所管は所轄庁にこの点について照会したのかどうなのか、明らかにしていただきたい。
④、創価学会が宗教法人かどうかという点に関して、市内美住町2の14の32外合計1,029平米の創価学会名義の文化会館という名称の建物が建っている土地でありますが、宗教法人の用に供するという理由で、地方税法第348条2項により固定資産税が非課税となっているはずであります。仮に創価学会が宗教法人の法人格に問題があるとすれば、固定資産税は非課税とすることはできないはずであります。本件非課税処分は今後……。
○議長(倉林辰雄君) 傍聴人静かにしなさい。
○5番(朝木明代君) 各方面で問題化すると考えられるのでありますが、所管は宗教法人の所轄庁に照会しているのかどうなのか、この点について明らかにしていただきたい。
⑤、仮に創価学会が宗教法人だとして、3月議会で指摘した学校運動(ママ・註=脱講運動)、脅迫事件、偽造事件等……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩いたします。
 午後1時58分休憩
 午後1時58分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。5番議員、あなたは今、仮の話をしてますけれども、質問で仮の質問は一切ありません。(『何をいってるんですか』と呼ぶ者あり)ありませんよ、仮の話なんかそんな話を出して質問するということは認められません。認めません。そういう質問は。(『非課税扱いしているということは宗教法人扱い……』と呼ぶ者あり) してないじゃないですか、その後……(『だったら問題があると言ってるんですよ』と呼ぶ者あり) あなたは仮に宗教法人云々ということを言ってるんじゃないですか。それは前段の質問と一緒にしないでよ。(『所管からまだ答弁もらってないから』と呼ぶ者あり) じゃ、それやってましょう。20分までこれやっていればいいんだ。どうぞ言っていてください。休憩します。
 午後1時58分休憩
 午後1時58分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。どうしてあなた言うこと聞けないんですか。 議長の(『何で質問をとめるんですか』と呼ぶ者あり) 仮の話はないでしょうと言ってるんですよ。そういうものを出して質問されては困るんです。(『だれに気を使っているんですか』と呼ぶ者あり) あり得ないんです。そういう質問は、想定の問答はあり得ないんですよ。(議場騒然)(『こんなに牛耳られて恥ずかしくないんですか、議長』と呼ぶ者あり) 自分こそ恥ずかしくないの。自分こそ恥ずかしくないの。(議場騒然)
傍聴人は静かにしなさい。傍聴人は静かにしなさい。(『休憩になったでしょう。 今』と呼ぶ者あり)さっきからなってますよ。開会してるんですよ、ちゃんと。
5番、朝木議員に申し上げます。当該団体と質問の対象となり得ないことに注意を申し上げておきます。
○5番(朝木明代君) 何を根拠に議長はそのようなことを言うんですか。
○議長(倉林辰雄君) 自分こそ根拠ないじゃないか。(議場騒然) あなたは質問して答弁欲しくないんですか。時間がもったいないんじゃないですか。時間が。(『何を聞いているんですか』と呼ぶ者あり)私はあなたのために申し上げているんです。質問者のために申し上げているんです。時間がもったいないんですよ。(『だから質問続けると、質問続けさせて……』と呼ぶ者あり)そういう質問は行政事務とかかわりがありませんと申し上げているんです。(『何でかかわりがないと言えるんですか。じゃ、どういう質問するか言ってごらんなさい』と呼ぶ者あり)ないものはないんだよ。大体、仮の質問想定してあり得っこなんかないでしょう。(『かかわりがあるかどうか言ってごらんなさい、だから』と呼ぶ者あり)仮の質問なんか何やっているんですか、そんな想定質問に答えられるわけないでしょう。(『宗教法人として扱っているわけですよ。 だから、そうだという答弁を、じゃ先にしますか』と呼ぶ者あり)(『聞きなさい、質問を』と呼ぶ者あり)(議場騒然)
傍聴人は静かにしなさいよ。傍聴人がちょっかい出すからだよ。(議場騒然))(『議長、再開して質問続けてください』と呼ぶ者あり)(『再開しているんだよ』と呼ぶ者あり)
○5番(朝木明代君) それでは質問を続けますが、社会問題が発生しているので、個人情報保護の観点から伺うのでありますが、生活保護、市民相談、消費生活相談、ホームヘルプ等の行政事務を行なう中で、職員が知り得た個人情報が外部に持ち出され、目的外に使用されるようなことはないかどうか、明確にお答いただきたい。
⑥、一昨日の聖教新聞は北多摩一区の都議選情報について公明党候補に関する記事を報道しているのでありますが、仮に創価学会が宗教法人だとして……。
○議長(倉林辰雄君) 休憩します。
午後2時3分休憩
午後2時4分開議
○議長(倉林辰雄君) 再開いたします。5番、朝木議員に申し上げます。先ほどから御注意申し上げておりますように、当該団体と直接かかわらない質問については先ほどから認めておりませんので、再三御注意を申しあげて置きます。ましてや仮の質問、想定質問についても同様であります。重ねて御注意を申し上げておきます。私はあなたのために時間が浪費だろうと思って注意を申し上げているんです。あなたは質問してよりよいお答えをいただきたくないんですか。質問するだけが目的なんですか。どういう目的なんですか。(『早く質問に入らせてください。質問続けますから』と呼ぶ者あり) どういう目的なんですか。時間がもったいないんじゃないですか、いい質問したら、(『だから早く、議事をとめたりしないでくださいよ』と呼ぶ者あり) いいお答えをいただきたいんじゃないんですか、何なんですか、あなたの質問の目的の趣旨は、それこそ説明してくださいよ、私に。(『だから早く質問続けなさいよ』と呼ぶ者あり)(議場騒然) 想定質問なんていちいち答える必要が、そういう質問をすること自体、私は認めるわけにはいきません。(『よく聞いてごらんなさい』と呼ぶ者あり)聞いているから判断して申し上げているんですよ。(議場騒然)
○5番(朝木明代君) それでは質問を続けますが、所管は政教分離原則が明確に遵守されていると考えているのかどうなのか、この点について明らかにしていただきたい。以上です。(『休憩』と呼ぶ者あり)
○議長(倉林辰雄君) これから御答弁いただきますけれども、先ほどの宗教と行政の質問の関係については先ほどから再三御注意申し上げておりますように、一切答弁の必要ないというふうに判断いたしますので、そのように御判断してください。(『何で全部関係ないんですか』と呼ぶ者あり)(議場騒然)
○議長(倉林辰雄君) 休憩します。」

 

 


解説
東村山市の創価学会員が脱会するにあたって学会から嫌がらせを受けても、市役所には学会員の職員がいるので、相談にいけない。
そういう異常な事態をなんとかしたいと朝木議員が奮闘していますが、公明党と公明党に気をつかうばかりの議会の異常な様子が詳しく描かれています。

獅子風蓮



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