★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

2013-01-28 23:25:32 | 思想


識をうたがうと称する若者が、歳をとってくるとなぜか決まって他人の人生を勝手にいじくり回すようになるのは何故であろう。ラディカルな意志とは関係ない。他人の意図に対する考察がまったく出来ないためである。大概勝手に相手を「封建的」とか「因習的」とか決めてかかっている上に、相対化とか外部からの視点とかいう言葉のトリックを中学生でもないのに信じているから、絶対に相手の考察にまで至らない。相対化の距離感がほとんど暴力であることになぜ気がつかん。黒船襲来はある種の人間にとっては漫画的な事件であったであろうが、本当は軍事力という「暴力」ではないか。

……反論するのも面倒なので放置してしまうがこれがいけなかったのである。でも確かに面倒である。