宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

かっぽ酒

2007年01月11日 11時09分12秒 | 酒のこと
定休日に「かっぽ酒」を作ってみました。




昨年暮れに、竹藪から1本の竹を切り取る了解をいただいていた知人がなんと切って持ってきてくれました。
自分で正月に切りに出向くつもりでおりましたので恐縮です。

なのに、予定していた二日は生憎の雨でお流れに。
わざわざ竹を持ってきてくれた方の為にも近々実行しなければと、翌週の定休日になった訳です。




切り口


節と節の間に酒が入る様に、そのもう一つ上の節の間を斜(はす)に鋸でカットします。






こんな感じになります。





穴を開けたところ


次は上の節に穴を開けます。
適当な道具がないので、ドライバーを使いました。




「かっぽ酒」の由来は、注ぐときに「かっぽかっぽ」と音がするところから来ているそうです。
それではと、もう1本の竹には小さめの穴にしてみました。
結果は、どちらもいい音は鳴りませんでしたが、こちらの方がやや良かった様に思います。




大きい方


折角だからお猪口も作ります。





唇が傷つかないようにカッターで面取りをします。




拡大


でもって、こんな感じのものが出来上がりました。





拡大


さ~ていよいよ火の中へ。




上から


野趣溢れる感じでなかなかいいでしょ。




結果として、初めてにしては滞りなく「かっぽ酒」を堪能しました。
味はって?

一言で言うならば、「濃い味」になります。
やはり、食後ではなく食中にすべきでした。
鶏を焼きながら、もしくは「いも炊き」でもしながら飲めばもっと楽しめたでしょう。
(この日は腹いっぱいでした。)

それと、猪口は陶器の方がいいかも。
なんだか竹のエキスが出過ぎる様です。


なにはともあれ、宿題をようやく仕上げた様な満足感は得られました。
今度は食中酒として、仲間とわいわいやろうかと・・・














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