塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 江戸の罪と罰 青標紙

2015-01-08 05:41:07 | ミュージアム巡り_2015
 次の資料は「青標紙」(天保11~12年・1840~1、全二帖・元老
院旧蔵)は、旗本・大野広城が編集した役人のために幕府の諸規則
や儀式の資料をコンパクトにまとめたハンドブックだ。

 ところが、“御定書”などの非公開文書や情報を掲載して咎めら
れ、1841年に同人の他の著述とあわせて絶版処分となる。そのた
め、大野は丹波国綾部藩主・九鬼隆都に身柄を預けられ、その地
で病死。
 しかし、その後も「青標紙」は密かに流布し、勤勉な幕臣の間
で珍重されたという。
 幕府が御定書を秘密扱いにした理由は、罪と罰の関係を明示し
ない方が国内を治めやすいと考えたから。罪を犯せば何々の刑に
処せられることを民が知ると、悪巧みをして法の網をくぐり抜け
る輩が居るからと考えたようだ。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)

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