今日は、ずっと前から楽しみにしていた金環日食の日でした。
3日程前の天気予報では、今日は曇り/降水確率40%と言う事で、ひょっとしたら金環日食は見られないかもしれないと落胆していました。
ところが、昨日の夜の天気予報では、僕の地方は午前6時から正午まで、晴れの予報でした。
そして、今日午前6時、空は綺麗に晴れていて、太陽は綺麗に見えました。
散々心配していた天気ですが、これは最高の環境で世紀の天体ショーが観測できると確信しました。
が、午前7時少し前、急に東の空に厚い雲が現れました。
太陽は全て隠れてしまって、全く見えませんでしたし、空一面に雲が立ち込め、切れ間も無くなってしまいました。
後30~40分程曇らないで欲しかった、と思ったんですが、これでは諦めるしかないか、と思いつつも、とりあえず『太陽の見える下敷』を切って作った、日食撮影用のフィルターを装着したデジカメ2台を用意しておきました。
1台は静止画用、もう一台は動画用です。
午前7時10分ごろ、南東の空が晴れてきました。
雲はどうやら北西方向へ流れていたようで、その先には雲一つ無い青空が広がっていました。
その時点の写真がこれです。
静止画撮影用のデジカメでは、むやみやたらと写真を撮りまくったのでどれが何時の状態か分かりませんが、太陽は右上から欠け始めていました。
その後、太陽は左下に向かって欠けて行き、午前7時31分、ついに食の最大を迎え、金環日食になりました。
2012年5月21日に金環日食が起こると言う事を知って以来、ずっと楽しみにしていた瞬間を迎えました。
太陽はオレンジ色のリングになっていました。
これまで一度も見たことが無く、恐らくこれから二度と見ることのできないであろう感動的な光景でした。
僕の自宅の近所の家々からも多くの人が出てきていて、声を上げながらその瞬間を楽しんでいました。
誰が見ても感動する光景ですからね。
ふと気が付くと、日食の始まる前よりも金環日食の間は随分気温が下がっているようでした。
太陽のほとんどの部分が月の影に隠れてしまっているわけですから、その熱もほとんど遮られてしまっているんでしょうね。
明るさはほとんど変わっていませんでしたが、気温の変化には驚かされましたし、太陽の偉大さを改めて感じました。
何の知識も無くこんな状況に遭遇した大昔の人が驚いたのにも頷けますね。
およそ5分間、リング状の太陽が見えた後、リングの左下が切れて、そこからどんどん食の部分が減って行きました。
それと呼応するように、さっきまであんなにもいた日食見物の人が一人もいなくなっていて、僕だけになっていました。
普通なら、そのくらい日食になっている状態でもかなり珍しいことなんですけど、さっき見た金環日食に比べると見劣りしますからね。
と言うわけで、ずっと楽しみにしていた2012年5月21日の金環日食を僕は完全に観ることができ、撮影にも成功し、楽しむ事ができました。
このブログを書いている午前9時ごろ、まだ空は晴れていますが、午後には曇りの予報になっています。
日食の始まる直前には厚い雲に空が覆われていて、日食の間だけ快晴になり、それが終わったらまた曇るなんて、まるで僕たちに日食を見せてくれるためだけにそうなった様で、余計に有難く思います。
今朝はきっと、日本中で多くの人が空を見上げていた事と思いますが、なるべく多くの人が今日の金環日食を楽しめた事を願います。