今日は節分です。
節分と言うのは、各季節の始まりの日である立春・立夏・立秋・立冬の前日のことです。
江戸時代以降は特に立春の前日を指す場合が多いですね。
『鬼は外、福は内』と言いながら豆まきをするのが定番ですが、名古屋市の笠寺観音では『鬼にも心はあるから』と言う理由で、『鬼は外』とは言わず、『福は内』しか言わないんだそうです。
そう言えば子供の頃、節分に皆から嫌われて、外へ出て行けと言われてしまう鬼を気の毒に思った事があったなぁと思い出していて、不意に遠い記憶から蘇ったのが『泣いた赤鬼』と言う絵本です。
『泣いた赤鬼』は、人間と仲良くしたいと思っている赤鬼と、そう考えている友人のために悪役を買って出た青鬼の悲しい友情の物語です。
沢山の友人がいる事が幸せなのか、それともたった一人でも自分の事を真に想ってくれる友人がいる事の方が幸せなのか、と言う事を考えさせられるストーリーで、小さなお子さんには特に読んでもらいたい絵本です。
詳しい内容をここに書いてしまうと、まだ読んだ事の無い人の楽しみを奪ってしまいますのであえて書きませんが、本当に美しくて悲しい物語です。
今年の節分は、『鬼は外』無しで福だけを願ってみようかなと思います。
