葬儀終了

祖父の遺体が祖父の家から運び出される時、子供の頃の元気な祖父の事、脳溢血で倒れてからずっと寝たきりだった祖父の事、つい先日、まだ喋れた頃の祖父の姿、息をするのがやっとだった祖父の姿、いろいろな思いが込み上げて、思わず涙がこぼれた。

火葬場で祖父の遺体が焼かれているとき、火葬と言うのはなんとも残酷なものだと思っていた。
だって、いくら亡くなっているからと言っても、人間の体を焼くというのは、やっぱり残酷だと思った。
１時間ほどして出てきた祖父は、跡形もなく白い小さな骨になってしまっていた。
もう、それが祖父だとは思えなかった。

祖父の家で、長い間会っていなかった従兄弟たちと随分いろいろな話をした。
最後に見たのが小学生くらいだった一番若い従兄弟は、今はもう立派な青年になっていて、子供の頃の印象とは随分変わっていて驚いた。

しかし、みんな成長して、こんな事でもなければ一堂に会すると言う事もなくなってしまったわけだけど、もしもこれからもそうだとすれば、またしばらくはあえない状況であって欲しい。

一人残された祖母には、もっと長生きをして欲しいと思っている。