NPO九州森林ネットワーク

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改めて新年のご挨拶(佐藤/福岡)

2005年01月09日 18時17分48秒 | <日々徒然・イベント>
 2005年、新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
 新年早々には、法人としての認可もおりる予定です。当ネットワークの輪を大きく広げる年になるように、皆様方の御協力を宜しくお願い致します。

 昨年は、世界的に自然災害が多発しましたが、九州の山も多くの地域が風水害の災害に見舞われました。また、国産材価格が更に落ち込み、森林経営を持続することが非常に困難な状況になっています。
 一方、本年2月には京都議定書が発効されることになりました。1990年比で6%の温暖化ガスの削減を約束している日本はその実現に向けて本格的な取り組みが必要とされています。6%のうち上限3.9%までを森林吸収源から確保することが認められており、適切な森林管理(適切な間伐と皆伐後の再造林等)が必要不可欠です。九州では、近年、採算に合わないため大面積を皆伐して再造林しない森林が増加しています。これは、持続性が保証されない森林資源を食い潰す形での木材供給であり、京都議定書では二酸化炭素の即排出となります。木材市場の中にはこうした木材が混在しています。
 消費者の責任として、どのような森林から産出された木材かを知り、選択する時代になっていると思います。林業家や流通担当者、製材所、工務店はそのことをきちんと伝えることが求められます。そのツールとして、地域材の産直、森林認証、木材トレーサビリティ、地域通貨等があります。
 1月21~22日の第三回九州森林フォーラム(in 諸塚村)では、森林資源を活かすための山村各地の実践が紹介されます。多数のご参加をお待ちしています。

 岩本さんからは、年内に来年の抱負をということでしたが、以上、新年の挨拶に代えさせて頂きます。

 佐藤宣子