ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

言っているだけの人と実際にやっている人

2013年10月21日 | スクレ・活動関連
ロクサーナのクラスは、もう今年度の算数の学習は完了したので、
サービスで折り紙を教えています。
図形の認識が全然できない彼らには、すっごく難しいみたい。
経験がないって、こういうことだね~と思う。
日本人は、折り紙を通して、知らない間に遊びながら、かなり高度な学習をしていると気づきます。

手こずるんだけど、出来るとうれしい。
ノートが上下変になっているあたりも、ボリビア人っぽい(笑)。
几帳面なロクサーナが、
「そのままにしておくと、捨てちゃうから、ノートに貼りなさい」って言ってくれるのも、うれしい。

さて、折り紙までサービスしているので、ロクサーナは大満足。
ロクサーナ、休み時間に、変なことを言っていました。
「○○先生が、わたしに、しのえはあなたのクラスでちゃんと働いているのか?
 何しているんだ?」って聞いてきた、とのこと。
ロクサーナは、「わたしは、大満足。働いているよ!」と答えたそうですが、
相手は、「しのえが働いているとは思わない」と言ったそう。
不審に思ったロクサーナ、
「○○先生のクラスで、しのえは何をやっているの?」と、わたしに質問。

え?そのクラスへは行っていませんけど・・・???
○○先生は、わたしの講座へももちろん来ないし、
わたしがどんな活動しているか、多分、全然知らないはず。
だから、「働いていない」って思っているんだなぁ。

でも、働いていますから!

ちょっぴり凹んで帰宅し、毎日の習慣で「ほぼ日」を読んでいると、
本日、糸井氏は、こんなことを言っていました。

「言ってるだけ」ってこと、たくさんあってさ。
・・・中略・・・
口だけじゃなくて、ほんとうにやるためには、
苦労も要るだろうし、犠牲もあると思うし、
他人にお願いすることもあるし、迷惑もかけそうだ。
笑われるかもしれないし、敵を作るかもしれない。
でも、あらゆることを「言うだけ」にしているよりも、
見えている世界も、じぶんも豊かになると思うんだ。

・・・だそうです。
グットタイミングで、励まされました。

言っているだけの人には、言わせておきましょう。

笑われるかもしれないとドキドキしながら、
教頭先生に「協力隊員になりたい」って打ち明けた、2010年の年末を思い出しました。
そして、お願いして推薦状を書いてもらい、自分のクラスの子どもにさようならを言い、
犠牲や苦労を伴って、今、ここにいる。周りの人が、行かせてくれたからここにいる。
感謝しなければならないことも、重々分かっている。

そして、わたしは、確実にあのときよりも豊かになっている。
バレンティンアベシア小学校の算数教育が豊かになっているのは、ほんの一部だけだけど。

協力隊員なら、みんな感じること。
自分が成長するのはたやすい。
相手を成長させるのは、一筋縄ではいかない。