ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

くじらぐも

2013年10月02日 | スクレ・その他
語学学校の宿題に「小さな物語をスペイン語で書け」っていうお題が出て、
物語自体を自分で作ってもよかったんだけど、
ふと思いついて、1年生の国語の教材「くじらぐも」を翻訳(?)してみることにしました。

とは言え、持ってきているわけではないので、
4回、1年生を担任した底力(笑)??
覚えている範囲で、挑戦することにしました。

でも、印象的な言い回しは、はっきり覚えていて、自分でも感心!
「4時間目のことです。1年2組の子ども達が体操をしていると、空に大きな鯨が現れました」とか、
「伸びたり、縮んだり、深呼吸もしました」とか。

「天まで、とどけ、1,2,3」を「Vamos al cielo,1,2,3」と訳して、
(それ自体は、全然難しい訳ではないのですが・・・)
むふ~!同じリズムで読める~~!と大満足。

そして、強烈に日本での仕事を思い出しました。

画用紙を貼り合わせて大きな空を作り、白いチョークでくじらの絵を描いて、
そこに、子ども達が綿を貼って、くじらぐもを完成させ、
物語の山場、「そのときです。みんなを風がふきとばしました」のシーンで、
みんな、自分(紙で作った小さい自分)をくじらぐもに乗っけるんです。

ひょんなことから手に入れた、ヘリコプターから撮影した服織小学校(初任校)の写真を見せて、
「昨日、みんなでくじらぐも乗ったよね!
 先生、みんなに内緒で、写真撮ってきちゃった!!」と嘘ついたときの(笑)、
子ども達のびっくりした顔。
楽しかった~~。

ベテランの先生たちとの職員室での教材研究も、
「飛べっこないよ」「雲は水蒸気なんだよ。乗れっこないよ」などと夢のない発言をして、
物語の中に入ってこられない子どもを、どうするか?・・・なんて内容でした。

こっちだと、国語は「lenguaje」といい、言語の意味です。
字の読み方や書き方をやっている授業(1年生)しか、見たことないなあ。
日本の国語って、情操教育の割合が大きいんだなぁ・・としみじみ感動しました。

夢のような国、日本。
すばらしい教育がそこにある。

なあんちゃって。うふふ。
日本にいたら、こっぱずかしくて、書けない台詞です。

ポブレ、ボリビア。
わたしに何ができるのかしら?