ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

子どもで勝負

2013年10月10日 | スクレ・活動関連
10月は、日本の10月みたいだ。
ボリビアは、春なんだけどな。
日本の秋にみたいに、イベント(文化祭、体育祭)だらけなのだ。

明日は、夜、大学の体育館を借り切って、ダンスの発表会がある。
来週はケチュア語のフェリア。
先生達は、その準備に追われている。
その準備というのが、掲示物作り(子どもが作るわけではない)や招待状作り、
食べ物を販売する準備、買い出しなど、教育活動とは無縁な感じの準備で、
先生達が、ひ~ひ~言っている間、子どもは野放し、という状態。

今日も5年生の授業、ひどかった。

「ノートはわたしが預かっているから、教科書の問題の答えを教科書に書き込みなさい」
と、指示が出たきり、野放し。
自力で出来る子は、見て回ったけど、一人だけ。
やらずにぼぉ~っとしている子が、ほとんど。

教科書の問題も悪い。
悪問。
更に、計算するスペースもない。
問題によっては「ノートにやりましょう」って書いてあるものもあり、
つまり、先生の指示も悪い。

それでも、見て回って、間違いを指摘したり、ヒントを出したりしていると、
子ども達は、質問してきて、動き出す。
やりたくないから、ぼぉっとしているわけでなく、分からないから途方に暮れいているのだ。

分数の問題をやっていて、わたしが教えた部分も含まれているので、
出来ないことも達を見て、やっぱり悲しい。
5年生だし、週1回来ても、それまでの積み上げがないので、
焼け石に水・・。指導しきれないのだ。

かわいそうな子ども達。
ちゃんと育てれば、育つ芽を秘めているのに。

先生達は、イベントで頭がいっぱい。
何が大事かは、わたしが決められることではないけれど、
日本の先生は「子どもで勝負」するのが基本です。
「教えたわ」ではなく、子どもがどこまで「できたか」なんです。

子どもで勝負しようよ。
それが、教師の仕事だよ。