忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

針切

2013-01-26 18:09:42 | 教室
寒さの真っ只中、強い寒波により、
北陸・東北の大雪・吹雪は大変なようですね
関東とは違い、雪に慣れていらっしゃるとは言え、
寒い地域の皆様、お見舞い申し上げます。

本日、私は午前9時半~12時、上大岡の教室
午後は3時~5時、杉田の教室でした。

寒い日にもかかわらず、出席率は良好。
出席者全員の作品を、添削や批評するのに時間が足りないくらいでした。

来月の現日春季書展の作品制作が大詰めで
すでに出来ている方と本日完成された方は、
ほっとされていると思います。

また、私のようにもう少し頑張らなければならない方は、
ご健闘を祈ります。


本日出来上がったMさんの作品 針切です。

昭和一桁生まれの大ベテランです。
最近目の調子が悪いとおっしゃりながらも細かい仮名に挑戦されました。
これまで漢字を主に書いておられ、仮名の勉強を始めたのは3年前ぐらい。
軽やかな筆致が魅力です

針切は、藤原行成の筆と伝えられていますが、定かではありません。
針のような鋭い線から「針切」と名付けられています。
仮名の古筆の作品名には、よく「高野切」や「香紙切」などのように「切」という文字が使われています。、
これは、平安時代に書かれたものが長い年月の末、
その一部しか残っていない断簡であるという意味から「切」という文字がついています。

半懐紙3枚に書かれた作品ですが、昨年初めから数え切れないくらい繰り返し書かれ、
そのご努力に頭が下がります。

私も皆さんを見習って、書かなければ…